梅花藻をもとめて:前編
- 鬼灯すすき

- 2022年7月30日
- 読了時間: 9分
更新日:2022年10月12日
今年の夏は、水の綺麗な場所に…。
夏の梅花藻探訪旅…最後の目的地は、梅花藻の有名な滋賀の醒ヶ井。
天気予報も直前で好転し、初の滋賀旅も兼ねて出発です!

早めに出て下道でまったりと行く予定でしたが、(あれ…今回日の出のことは気にしてなかったけど琵琶湖ってもしかして…)と不意に気づいてしまい高速道路へ。
最近北陸はずっと下道オンリーだったので深夜の有磯海SAも久しぶり。
いつのもドーピング剤を購入して滋賀へ一直線で向かいます。

ひとまず、日の出前に「白鬚神社」に到着しました。


「琵琶湖 日の出」で調べるとここの鳥居が一番目につくくらい引っかかるのですが、カーブの先かつスピードを出す車が多く横断は危険で、事故が何件も起こり横断禁止になってしまったとのこと…。

道路をまたいではもちろん、展望台に登ってみてもなかなかいい感じのポイントがなく…。
まして横断して三脚を構える人が目につくので、移動することにしました。


ナビを見ながら北上し、「道の駅 しんあさひ風車村」を発見。
駐車場にとめて湖の方へ行ってみることに。


おお、なかなかのロケーション。
しかし人が座った気配がない…どういう場所なんでしょうここは。



着いてまもなくしてサンライズ。
初の滋賀旅の始まりです!
今回は距離的には微妙なところですが、月曜休みもいただいて2泊3日の行程なんじゃ…。

後ろを振り向くと虹が。
なんだかいい1日になりそうです。

最後にもう一枚。
風が強く、押し寄せる波が本当に海のよう…なんですが、潮の匂いはなく、そして向こう岸に山が見えるという…初めて体感する不思議な風景かもしれません。


しかし駐車した道の駅は全く人の気配がない…?
調べてもいまいちよくわからなかったのですが、道の駅をグランピング施設に作り変えている途中という感じなのでしょうか。
なかなか洋風でお洒落な所なので、機会があったらまた来てみたいですね。

さて、早朝の人と車が少なそうなうちに…有名な「メタセコイア並木」に来てみました。

多少は人がいるかな…と思っていたのですが、まさかの独り占め!

満足して車に戻ると急に空が晴れてきたのでもう一度…w

しかし、バイクのおねーさんがなかなか写真撮りに夢中だったうえ、途中で友達らしき人が来て話し込み始めたのでなくなく撤退。

脇の遊歩道もいいですね。
マラソンや犬の散歩をしている人をちらほら見かけました。


ここからは湖沿いに湖東へ向かいます。
日が昇ってきて良い風景が…車を停めて思わずパシャリ。

以前フォロワーさんに「つづら尾崎展望台」に恋人の聖地があると教えていただいていたので来てみました。
向かいの盆地が今日の宿がある長浜のあたりでしょうか。

ほほう、これはなかなかのカオス…w

というかどうぶつの森って…いいのかなw
いやこっちのほうが早かったのかもしれない。


子供向けのどうぶつの森とカップル向けのモニュメントが入り乱れるなかなかおもしろい場所ですね。

またひとつソロ恋人の聖地コレクションが増えたわい。

長浜に到着し、狙っていた駐車場に停めると向かいが神社だったので寄ってみることに。



長浜城主の豊臣秀吉公を祀る「豊国神社」とのことでした。

お昼まで時間があるのであたりを散策。
気になっていた、まるい食パン専門店「つるやパン」さん。



このあたり、渋い建物もあってなかなか歩いていて楽しいところですね。


町中を流れる川が綺麗。
小さい魚がたくさん泳いでいます。

親子丼が美味しいと評判らしい「鳥喜多」さん。

この日は偶然なつまつりの日だったようです。
出店とか雰囲気を味わえるかな…また夕方来てみよう。

こちらはお昼をいただく予定の「翼果楼」さん。
祭りの日というのもあり混雑しそうで少し不安になってきました。

ここの所、旅に出ると朝6~7時くらいに朝ラーや海鮮丼を食べていることがほとんどなのですが、この日はめずらしく食べていないのでかなりおなペコ。
まだ開いていない店が多いですが、誘惑が多い…w

「黒壁スクエア」のあたりもまだほとんど人通りがありません。
お店から吊るされた風鈴が風に揺れ、なんともいい音色です…。






ガラス館やカフェ、オルゴール館と興味をそそるところがたくさんですが、ひとまず今はご飯だ…!

一度車に戻り冷房ガンガンでクールダウン。
さっきのパン屋さんで「いちごフレンチ」「明太子」を買ったのですが、なんとご当地パン「サラダパン」も売っていたのでついでに購入。
これから昼ごはんなので、パンは今日の夜か明日の朝にいただきましょう。

ということで10:30の開店に合わせて「翼果楼」さんへ。
4番目くらいですんなり入れましたが、その後続々と人が来ていました。


こういう手作り感のあるメニュー表は見ていて楽しいですね。
注文が混む前にと鯖寿司のついた「鯖街道 焼鯖寿司付」を注文。

注文したあとに、お持ち帰りもあるのか…!と気づきました。
実際、周りの人は鯖そうめんを頼んで鯖寿司をテイクアウトしている人が多いようで…早計じゃったか。

気を取り直して食事を待ちます。
お店の雰囲気も渋くて素敵。

さて、あまり待つこともなく到着しました。
滋賀のご当地グルメ、いただきます!
付け合せの寄せ湯葉豆腐、鮎のかまぼこの入ったお吸い物、鯖寿司にちょっとついたワサビと紅生姜…こういう細かい付け合せがなんともうれしおいし。

そして肝心の鯖そうめんですが…うーん、これは…鯖をおかずに温かいそうめんを食べるというなかなか味わったことのない斬新な文化…めちゃくちゃ美味しい。
この夏、「せっかく朝グルメ」でも「そうめんのおかず」特集をやっていましたが、そうめんってそうめんでだけで食べるという先入観しかなかったので、白米をお供と一緒に食べるようにそうめんを何かと一緒に食べると言うのは初体験。しかし全然ありですね…今度真似してみよう。

美味しくてずるずるしてたら薬味をかけるのを忘れていましたw
残ったひとくちを粉山椒とゆず七味でいただく!ぴりりとした辛味と風味が加わりこれはさらに美味しい!もっと早く気づくべきでしたw

お腹も満たされ外にでると…んん…。

ビワマス料理ですと…!

黒壁スクエアは祭りの準備が進み、人がかなり増えてきました。



甘味に近江牛、ご飯食べたばかりなのに誘惑が多いですね…!

長浜の街並み、体力のない自分がちょうどいいくらいに歩き回れる感じで凄く好きかも。
腹ごしらえも済んだところで、この旅のメインへと向かいましょう!

とりあえず「地蔵川にたくさん生えている」「駅に駐車する」くらいの情報しかなかったので、駅の駐車場が満車で困りましたが…臨時駐車場を発見し車を停めました。

川の場所もいまいちわからなかったものの、人の流れに沿って歩いていくと…それらしき場所を発見!


しかし、ポツポツとだけ咲いた花が水の中で揺れています。
今日は天気が良いものの、前日までは雨が降っていたりもしたので水量が多いのかなー、時期もまだ早かったか、残念…!
とりあえず上流に向かって歩いてみます。




というか、てっきり福島や山形の時のように少し住宅地から離れたその辺の小川なのかと思っていたら、宿場町の中に流れる川なんですね、川と住まいが一体となった土地、素敵すぎる…。
しかしお目当ての花は水の中のようだし、ここで折り返してぐるっと回ってみてからかき氷でも食べようかな…。


「緑苔寺」。
いいネーミング。

ん、あそこに人だかりが…!

おお、駐車場から来た道の下流の方は見事に咲いています!
これが見たかった…!綺麗な水に揺れる藻と、水面から顔を出した小さな白い花…美しい…!

ここにもハリヨが生息しているんですね。

さっきも書きましたが、もっと野ざらしな川みたいなのを想像していたので、しっかり観光地で驚きましたが…そこまで人も多くなく、めちゃくちゃいい雰囲気。

もう少し下流に行くとカフェがありました。

このカフェの両脇も梅花藻がいい感じですね!

店頭で売られたきゅうり…。

綺麗な小川…。
小さな水車…。

川で冷やしたスイカ…。
青い空…。
蝉の声…。
この夏、求めていたすべてがここにあった…!感無量です。

ここには桃色の花も咲いていました。

お店の方が定期的に虫取り網で枯れ葉やゴミを掬っていました。
確かに、今まで見てきたところは花に枯れ葉やゴミが絡まり放題だったものね…。
こうして美しい風景が守られているんだな、となんだかほっこり…。

暑さで汗だくなのもあり、せっかくなのでここのカフェで小休止してくことに。
これだけ夏を感じさせられたら、頼むメニューも必然とそれに寄っていくってものですw

スイカとラムネの水分でお腹がタプタプですが、「湧水コーヒー」の字面にやられて追加注文。スッキリとした味わい。美味しい。

向こうの空にはもくもくとした雲、ああ、夏だ…。

今年梅花藻を撮ってきて、スマホだと望遠と色調補正の問題で花が綺麗に映らなかったので、水汲み場っぽいところからギリギリまで近づいて接写してみました。
梅花藻、綺麗だね…。

なんと、ライトアップですと…!?これはノーチェックでした。
翌日からか…また明日も来る事もできるけど他に寄りたいところもたくさんあるし、またの機会に。

木陰で休憩しながら川と道行く人をしばらく眺めている時間も良き。

醒ヶ井宿、思っていた以上にめちゃくちゃいい所でした…。
これは是非また来たいですね…!

この後、彦根城に行ってみようとも思っていましたが、醒ヶ井宿をゆっくり堪能したのもあって微妙な時間だったので「道の駅 近江母の郷」を覗いてからホテルへ向かいます。


道の駅のお弁当もなんだかご当地感を感じるラインナップで新鮮でいいですね。
こういう形でも焼鯖そうめん売っているんだ…。

お弁当も気になりましたが、朝買ったパンもあるのでご当地牛乳だけ購入してホテルへ。

「ホテルYes長浜駅前館」にチェックイン。
何はともあれまずはシャワー!生き返る…。

ホテルでシャワーを浴びて一度リセットし、再び外へ出てお昼に下調べした「鳥喜多」さんへ。
お昼のピーク時に見かけたときは道路を挟んだ銀行のあたりにめちゃくちゃ列ができていましたが…夕方時は早いのもあってかすんなり入店。

「親子丼」と「かしわ鍋」を注文。

かしわ鍋、鳥の出汁が効いていて美味しい…レンゲにのった生姜を入れるとまた1変化。

生卵ののったふわとろの親子丼。
少し塩気は抑えめの出汁と、濃い卵の味が一体となって絶品でした…。

親子丼を堪能し、再度黒壁スクエアの方へ。


祭りの雰囲気だけ味わって…駅の西側へ向かいます。


駅の西側に福井発の焼き鳥チェーン店「秋吉」さんがあり、後でちょっとだけ飲んでいこうと思っていたのですが…祭り期間のため臨時休業だったようですw


気を取り直し日も落ち始めてきたところで…長浜城の方へ。


1日目の宿を長浜に決めたのは、この「豊公園」が「日本の夕陽百選」に選ばれる夕陽の名所だというのを知ったからです。


雲が多いものの…綺麗な空だな…。




この日は風が強かったおかげか、コロコロと表情を変える空。



長浜の夕陽、美しかった…。

東の空まで綺麗な帰り道。

いい気分でホテルへ戻ります。



しかし道中、焼き鳥屋を見つけてしまい…秋吉で満たされなかった焼き鳥欲を発散するようにちょい飲みしてしまいました。
秋吉も何気にまだ行ったことないので、また福井か何処かでチャレンジしたい所です。
そんなわけで1日目は終了。
メインの醒ヶ井も無事最高のシチュエーションで回れたわけですが、2日目はその予備日ということでちゃんと予定も決めず宿も取っていなかったのでどうしましょうか。
来る直前までは、(今回は海もないし日の出日の入りは気にせずまったり行こう)なんて思っていたわけですが、たまたま時期なのか、それとも琵琶湖の水が映すのか…朝焼けも夕焼けもめちゃくちゃ綺麗だったな…。
なんて思ってしまったからにはもう…!
後編へつづく。


新着記事楽しみにしておりました☺️
あゆのかまぼこかわいい…。
鯖そうめんって持ち帰りのスタイルでも売られてるんですね🤔
川で冷やされてるスイカ、最高に夏ですね!
キャベツ
はじめまして、Twitterの検索でたまたま鬼灯様のアカウントとこちらのブログに辿り着きました。たくさんの写真でキレイな景色と美味しそうな料理が見られて、それになにより分かりやすい文章でワクワクしながら読みすすめる事ができました。コロナ禍で中々旅行にも行けない日々が続いているので、こちらの記事で疑似体験させて頂いた気持ちです。今から過去の記事も遡って読もうと思います!ありがとうございました。