年末年始九州旅:中編
- 鬼灯すすき

- 2021年12月31日
- 読了時間: 11分
更新日:2022年10月12日
前編からの続きになります。
佐賀グルメを堪能し、長崎へ向かいました。

佐世保に入り、「弓張岳展望台」へ。
ここに来る道中で思ったのですが、長崎ってアップダウンが激しいというか高低差が激しい所に街があってすごいですね…ずっと熱海の感じというかなんというか。
展望台はシャトルバスなんかもピストンしていてなかなかに人がいました。外人さんも多かった。

展望台から佐世保を見下ろします。
すごい…港町というか港都市って感じだ…。

フォロワーさんの写真を見て九十九島の美しさに惹かれ来た佐世保。
写真の場所が九州だと知って一生のうちに行けることあるのだろうかと思ったのが半年前…わりと近い将来でした。


更に先の展望デッキから…。


いくつもの島々が連なる九十九島。
この日も天気予報はいまいちのはずが青空が覗き…快晴とはいきませんでしたが光芒が降り注いで海が輝いているようです…美しい…。
今更ですが、ずっと「つくもとう」だと思っていたら「くじゅうくしま」でした。
ブログを書くために検索するまでずっと間違えてた…w

展望台から下って「九十九島パールシーリゾート」へ。
「海きらら」という水族館が…ゆっくり見たかったのですが、今日は12月31日、大晦日…。
呼子のイカを食べた昼営業までは何となったものの、下調べの際この31日の昼から元日にかけて殆どの飲食店が休業とのことで、食べれるうちにグルメを…と。

パールシーリゾート内にある「九十九島 海遊」さんへ。

が、しかし…大晦日で早仕舞い!

なんてこと…!
ここで佐世保のB級グルメ「レモンステーキ」をいただく予定だったのに…。
ここ以外は大晦日営業は怪しかったのに逃してしまった…!

そうなると他のお店もありつけるかわからないので、近くにあった「佐世保バーガー」に切り替え…ってあれ、さっき通って来た時はやっていたのに!
腕時計を見ると15:04。しまった15時までだったか!


グルメもいいですが、雲が出始めてきたので天気のいいうちにと九十九島めぐりに切り替えます。
九十九島はいたる所に展望台があるので、お次は「船越展望所」でひと眺め。
低いところから見る景色もまたいいですね。

続いて「石岳展望台」へ。

ここは少し坂道を登るタイプの展望台のようですね。


中継地点から。
三脚を構えたカメラマンがいい場所を陣取っているので、木の枝が写ってしまう…!


中継地点から更に少し登った展望台からは…。


素晴らしい眺めだ…!
よし、ここで夕陽を見よう。海の向こうに雲があるから綺麗に落ちるところは見れなそうですが…。それにしてもまだ少し時間があるな…ここで陣取るのもいいかもしれないけど…。

と、もう少し南にある「九十九島観光公園」にも足を伸ばしてみました。

ここは綺麗に整備されていて見渡しがいいですね!

映えそうなモニュメントがある場所でも撮ってみました。
よく見るとここに「くじゅうくしま」って書いてありましたねw

駐車場に止まっていたキッチンカーのお姉さんに声をかけられ、タイムセールで半額のティーを購入。ここまでの道中もですが、「どちらからいらっしゃったんですか?」とよく聞かれ…今まであんまりない体験だなあと思っていましたが、そうかイントネーションが全然違うからわかるのかな。

温かいカシスとブルーベリーのティー、いい香りで美味しい。
おまけのアルフォートと一緒にいただいて、夕陽が沈む前に石岳展望台に戻ろう。

「石岳展望台」に戻ってきました。
一番いい場所はとられていましたがなんとかそこそこの場所をキープ。

光芒で輝く海と光の橋を横切る船がなんとも美しい…。





夕日が海に落ちる所は見れませんでしたが、雲からあふれる光芒…美しい景色を見ることができました。
しつこいようですが全日曇りの気持ちで九州まで来たのでむしろここまでの景色が見れて大満足です…。この景色はこの日この時だけのもの。

九十九島を後に、佐世保の市街に到着。
コインパーキングに車を駐めて大晦日の佐世保で夕飯探し。

今まで生きてきて大晦日を自宅以外で過ごすのは初めてですが、飲食店の営業はここまでやっていないものなのですね…流石にコンビニや全国チェーンのお店はやっていますが、せっかくここまで来たなら少しでもご当地っぽいものをいただきたい所ですが…。

あれ…むしろこちらのお店が元祖?とりあえず善は急げと来てみると…やってる!!

ちょうど開店したばかりで難なく席につくことができました。
店内のモニターで流れているステーキの食べ方を眺めながらセットのスープとサラダをいただきます。

「ビッグレモンステーキ」が到着!

裏返してレモンを絞って、ガーリックライスといただきます。
モニターで流れている箸2本を使った粋なレモンの絞り方は難しくて出来ませんでしたw
柔らかい薄切りもものステーキ…さっぱりした感じと思いきや、甘みのあるソースにレモンの酸味とほろ苦さが相まって美味しい…!

店員さんが配膳時に「食べ終わったソースにライスを絡めて食べるとめちゃくちゃ美味しいですよ」と教えてくれたのでおかわりのライス(無料)を頼んで最後まで美味しくいただきました。
諦めていた大晦日のディナー、しっかりしたご当地グルメがいただけて本当にありがたい…。
食べ終わると店内はどんどん人が増え店員さんも修羅場な忙しさっぷり。
夜はハウステンボスに行こうとも思っていましたが、前日下調べした際に(ちょっと寄っていこう)にしてはネズミーランド並みのなかなかのお値段の入場料と、佐世保市街に来たのもあって時間もないのでホテルに直行します。

佐世保から大村市に移動して「大村ステーションホテル」へ。


なんか見たことないタイプの機器がある…w

明日は元日、天気予報は…午前中晴れ…とくれば、人生はじめての初日の出を!とわざわざ長めの良さそうな場所が近くにある大村市まで移動してきた次第です。
いつもならガキ使(今年はないですが)を見ながら年越しをしていますが、明日も初日の出を見るとなると睡眠時間は4時間ほど…明日のホテルをとってすぐ寝ないと。
いやあ、旅していると年末年始感が全くありませんね…w

3時に起きてチェックアウト、大村市の「日岳公園」に来ました。
初日の出にどれだけの人が来るのかわからないのもあり早めの行動。
道中一車線の狭い道もあって本当にこんなところに公園が…?と思いましたが駐車場はもう満車。

駐車場の目の前の開けた場所からはきれいな夜景が。


空が明るくなってきたので、更に坂を登った先の場所へ。

きれいな三日月が出ていますが、周りが明るいせいか丸い月の輪郭が見えます。


どんどん人が増えてきて、目の前を学生さんのグループに取られてしまいました。
こういうときソロは心細い。そして周りはワイワイと陽キャばかり…うーんやっぱり人が多いところは苦手だ。早く明けてくれー!

怒号が聞こえてくると思ったら目の前の駐車場で車を擦った擦ってないで大揉め中。
新年早々大変だ…しかしそうかもう年が明けていたんですね。
気持ち的になんとなく日の出から新年の感じになっていました。



素晴らしい天気の中、はるか遠方の地で人生初の初日の出を迎えることが出来て感無量。


穴場かと思っていましたが日が昇ってからも人もわらわら来て…なかなか有名なスポットなんですね。
下の狭い駐車場がどんな感じになっているか想像もしたくないですが早めの移動を…と坂を下ります。



坂の下の開けた場所からは…あれっこっちのほうがいい眺めなだったのではw



1月のすすきと日の出のツーショット。
地元新潟では考えられない景色…。

山を下る帰り道は想像通り地獄に…w

焦っても仕方ないのでもうひと眺めしたり車の中で情報チェックしたりして時間を潰してから出発です。

昨日の夜も食べるところに苦戦しましたが元日朝はチェーン店すらやっておらず…。
セブンイレブンで佐世保風のバーガーと、一応夜ありつけなかった時のためにどん兵衛の年明けうどんを買っておきました。
この年明けうどん、梅干しと出汁が美味しいんですよね…毎年年末になるとこれ買って年越しをします。

大村市から有明海沿いに佐賀に入り「道の駅 太良」へ。
しかし情報通り元日はお休みです。

太良の「海中鳥居・道路」に来ました。

この道は何のためにあるんだろう…と来てみましたが干潮時の荷揚げ作業用の道路とのこと。海から突き出した電柱はなんともエモいです。

鳥居の方も見て回ります。


海岸の方へ降りてみると…すごい、全部貝殻だ。

ここの鳥居も竜神様に関する伝説があるようです。
海の中の鳥居…そそります。

太良から「道の駅 鹿島」へ。
もちろんお休み…。

「ガタリンピック」仕様のゴミ捨てがありました。

道の駅の裏にあるガタリンピック会場も覗いてみました。
全然面影ないですね…w


続いて嬉野温泉の雰囲気を見に公衆浴場「シーボルトの湯」に来てみるとまさかの営業中!
この旅、ホテルオンリーでシャワーだけの道中、疲れも出てきたいいタイミングでひとっ風呂いただくことが出来ました。
下調べ時に熊本大分の温泉も考えていましたが、出遅れすぎてどこも満室。
この大晦日~元日の飲食店のやってなさっぷりをみると、もし次に同じ時期に来る場合は温泉宿でゆっくり年越しとかのほうが良さそうですね。


少し周辺をぶらり。
川の水きれいだ。

嬉野温泉、街中なのに長閑でいいですね…。
ここもいつかゆっくり来てみたいものです。

嬉野から西へ…再び長崎に入り「道の駅 さいかい」へ。
もちろん休業中…「みかんドーム」のサブネームの通り、このあたりは柑橘類が有名なのでしょうか。
しかし、わかってはいましたが本当にどこもお店がやっていないw
コロナの影響もあるのかもしれませんが、休日のように人はおらず、平日のように仕事をしているひとも少ない。元日の旅はもしかして1年で一番人が外に出ていない特別な日なのではないでしょうか。


海沿いに車を走らせていると、パーキングに花が咲いているのを見かけてつい寄ってみました。これは…ストックでしょうか。
花も咲いていて気温も11℃…本当に自分の住んでいる場所とは別の世界のようです。

先程のパーキングから見えた橋の先にある「大島」に来てみました。
もともと寄る予定はなかったのですが、あまりにも行くところ行くところお店がやっておらず食事の時間もとられず、時間に余裕がありすぎたので…w
大島はどうやら造船が盛んなようです。


少し山を登ったところにある「百合丘公園展望台」に来てみました。
今更ですが、今回の旅はグルメ&展望台メインで組んでいます。



アート作品のような展望台からぐるっとあたりを眺めてみました。



展望台のから神社の方へいってみます。

先程の展望台もそうですが、この温かい気温、誰もいない静かな場所…なんだか夏に知らない場所に迷い込んだ感覚…たまりません。



この島にはいくつかのモニュメントがあるらしく…時間もあるのでなんとなく散策。
しかしこの山道…本当にこの先にあるのでしょうか、案内マップも曖昧でネットで調べても宛然出てこない…w

先程の道、かなり歩きましたが何もないので引き換えしてどこだどこだと散策…神社の裏に下り階段を発見。


お…見えてきたぞ!

林を抜け、開けた丘の上にぽつんと立つ「星のなる木」というモニュメント。
普段はこの手のデザインモニュメントってそこまでそそられないのですが、今日はなんだかグッと来てしまいます。


道中にあった水道。
こんなところまで水が通っているのか…なんだか不思議な場所ですね。


山から降りてさらに南西へ。
大人になってお金も好きに使えるようになって、お腹が空いたらスマホで調べてすぐにそのへんのお店でご飯が食べれてが当たり前になって…でも今日はそれも出来ない、初めて来る土地で…なんだか子供の頃のお腹をすかせて知らない場所を冒険しているような特別な気分だなと運転しながらふと物思いに耽りました。

島の最西端に来てみました。
こんなところにリゾートホテルが…。



とりあえず名前に「展望台」がついていたのに惹かれ「北緯33度線展望台」へ向かってみます。


この島、なんかだそこら中にクソデカすすきがありますね…外国の品種でしょうか。



この日は今まで全然観光客に合わなかったのですが、記念撮影をしようとしてアングルやら自撮りポイントをなんやかんや苦戦しているご一行がいて、普段はあまりしないもののなんだか特別な気分なのもあってか「よろしければ写真撮りましょうか?」と思わず声をかけてしまいました。

案の定「どこからいらっしゃったんですか?」と聞かれたり軽く社交辞令的な会話をこなしました。

「五島灘の塩」という大きな看板…ここから五島行きの船が出ているようです。
先程の展望台でも教えていただいて気づいたんですが、この大島の先に見える五島って「ばらかもん」の聖地のあの五島だったんですね。
(今回は縁がありませんでしたが)いつか行ってみたいな…以前そう思っていた九州も今回なんだかんだで来てしまったし、本当にいつか行く日が来るかもしれません。

大島の入り口にある「大島大橋公園」へ。



公園内にある「風の花びら」というモニュメント。
海沿いのパーキングに咲いたストックの香りに誘われて、童心に帰って大島を冒険した…ここ最近の旅ではあまり感じなかった不思議な気持ち。
やはり知らない土地の旅はいいですね…。
大島を出た後は長崎市へ向かいます。
後編へつづく。


今回の佐世保、嬉野温泉は未踏で今後行きたいリストに入っているので、いつも以上に楽しめました😊
九十九島、同じ勘違いをしてました笑
能登の九十九湾は「つくもわん」ですもんね笑
真西向いてるからか夕陽も本当に綺麗ですねー
五島は一度行きましたがめちゃくちゃ良かったです。レンタルの原付で回ったんですが綺麗な海と教会群を眺めながら過ごす時間は最高でした。五島うどんや魚も美味しかったです。
キャベツ