喜多方~会津・初夏の旅
- 鬼灯すすき

- 2022年7月2日
- 読了時間: 9分
更新日:2022年10月12日
早々に梅雨が明けて暑い日が続く日々。
今年の夏の目標「梅花藻の咲くような綺麗な川」第2弾として、会津地方へ日帰り旅に行ってきました。

この土日は暑さの厳しいド晴天予報。
国道252号から喜多方へ行こうと思ったのですが、雪崩で橋が落ちた影響で通行止めでした。
旧道が使えると聞いていたのですが、そちらの方も仮復旧が必要で現在も工事を進めているそうです。
なので高速道路で新潟市経由で会津方面へ。

朝の田んぼ道。
なんだかノスタルジックな感じでグッと来ます。


「道の駅 にしあいづ」でトイレ休憩。
そういえばここは何度も道路沿いから認識はしていたものの初来訪でした。
位置的になかなか営業中の時間に来れないんですよね…「道弁」とか気になるところですし今度は優先的に来てみたいところです。

朝イチで会津方面に来たなら朝ラーは欠かせません。
今回は新規開拓しようとも思いましたが、安定の「坂内食堂 本店」に来ました。

列は開店30分前着で15人程度でしょうか。
問題なく第1陣で入店。

注文待機中にこんな記事を発見。
へーこんな所があるんだととりあえず写真にとって、ラーメンが出来上がるまで席で拡大してゆっくり記事を見てみたら…ちょうど見頃ではないですか!
これは思わぬ誤算…急遽予定を変更して優先で見に行きたいところです!

「肉そば」をいただきました。
うーん、美味しい…ここも麺とスープとチャーシューの三位一体感が素晴らしいです。
朝から美味しいラーメンをいただいて気力も万全!今日もいい旅になりそうだ。

坂内食堂の朝ラーもスムーズに事が進んだので、予定を大幅変更し午前中に予定していた場所をまわって午後からの時間はニッコウキスゲ観賞に当てることに。
まずは喜多方の「御殿場公園」に来てみました。



「花しょうぶ園」、まだギリギリ見頃かなと思いましたが少し遅かったようですね。
思った以上にいい場所でした。


自分より少し後に来たバスツアーのマダムたちがぞろぞろと向かう方に行ってみると、蓮の花が咲き始めていました。

午後から回るはずだった今日のメイン、「清水川の梅花藻」を見に郡山市の中野地区まで来てみました。

もっと大きな川を想像していたので、思ったよりコンパクト…水は綺麗ですが、まだ早かったかな…?

おっ、水際に降りる階段近くにそれらしきものが。

おおー!全体でみるとまだ少し早かったかもしれませんがここだけ咲いています!
ちゃんと肉眼で見るのは初めて。小さくてもしっかり咲いている…なんとも可憐です。


梅花藻良いですね…咲いている場所の条件からしてまず良い雰囲気の所に間違いないので、なんだかこう…なんだろう…うまく言葉にできませんw
あと群生している場所で知っているのは滋賀の醒ヶ井、長野の安曇野、岐阜の大垣…の3箇所でしょうか。
滋賀と長野は予定を組んでいますが、岐阜もなんとか今年のうちに行っておきたくなってきましたよ。夏旅も忙し楽しくなりそうだ!

中野地区から折り返し会津に戻って「会津のべこの乳 アイス牧場」へ。

昨年、道の駅で飲んだコーヒー牛乳が美味しくて、調べてみたら会津に拠点があり、しかもソフトクリームをやっていたとは…。

まだ10時過ぎですがもうジリジリと暑い…これはソフクリもより美味しくいただけそうです。

人気No.1のべこの乳を…って何!?コーヒー特急ソフトもあるのか…!?
あの甘さ控えめ乳多めのほろにがで美味しいコーヒー特急のソフクリなんて美味しいに決まってる!ミックスはないのか!?と店の中で数分考え込む不審者みたいになってしまいましたw

とりあえず初回は人気No.1の精神でべこ乳ソフトをいただきます。
いやでもやっぱりコーヒーにしておけばよかったか…?いや…あ、これめちゃくちゃ美味しい!少しシャリッとしたフローズン感もあり…これはコーヒーも美味しいはず!いやでもこのべこ乳もめちゃくちゃ美味しいぞ…。
よし、また来てまた悩もうw


お昼は会津若松市街の元祖煮込みソースカツ丼のお店「なかじま」さんへ。
市街地を通ってきた際に「ほおずき市」というイベントがちょうど来週の日曜日、7月10日に行われることを知りました。
毎年恒例の行事なんですねー、会津若松の夏祭り的なイベントでしょうか。
少し気になります。

メニューはとりあえずスタンダードなものを頼みましたが、「青トマト揚げ」なる珍しいものもあるんですね…!
そして注文してからニッコウキスゲの咲く「雄国沼湿原」についてじっくり調べます。
なになに…期間中は現地近くまでは通行止めでシャトルバス!?バス降りてからキスゲの咲く場所まで1時間半の登山道!?
13時にシャトルバス乗って、往復3時間(慣れている人換算だから自分はもっとかかるだろう…)帰りの最終バスが15:50か…いやこれは無理ですねw
ここまで時間調整でせかせかまわってきたのでまた大幅に予定が…やはり下調べは大事ですね。

とりあえず気を取り直してソースカツ丼をいただきましょ。

元祖煮込みソースカツ丼といいますが、今まで会津で食べたものはすべてソースにくぐらせたタイプだけでしょうか。
名前の響きと見た目で味が濃そうに見えますが、意外にもあっさりで上品で美味しいソースカツ丼でした。

予定が大幅に狂ってしまい、ご飯を食べた後数十分悩みましたが、時間ももったいないのでとりあえず行動!
仏像の近くのスタンドで給油し猪苗代方面へ。


「道の駅 ばんだい」で休憩。
こののぼり旗のロゴいいですね…それぞれの県のシンボルが文字に組み込まれた…こういうセンスが欲しい人生だった。

道の駅から磐梯吾妻スカイラインへ行こうか、微温湯温泉に行こうか…等いろいろ迷いましたが、今回はあまり攻めすぎないようにして猪苗代にある「緑の村」に来てみました。

施設内にある「駅舎亭」。
こんな所に駅があったのかな?と思いましたが、移設された旧駅舎のようです。
お蕎麦やソースカツ丼がいただけるようですね。

目的はこの「アクアマリンいなわしろ カワセミ水族館」なるなんだか渋めの施設。

早速入ってみると、いきなり外来種コーナーがありました。
テレビではとにかく生態系を荒らす悪いやつらというイメージばかりが先行するので、どういう生き物なのかと冷静に眺めることができました。

水槽の中が「魅せる」レイアウトなのではなく、リアル寄りなのがなんだか良いですね…。

ネズミくんもいました。




翡翠と河烏。
カワセミって翡翠って書くんですね…こういうのって姿がなかなか見れないものと思っていましたが、サービス精神旺盛でした。鳴き声も美しい。

展示コーナーはなかなかコンパクトでした。
出入り口近くの離れた場所にカワウソコーナーがあったのでこちらも見ていきます。



生カワウソって初めてみたのですが、結構いいサイズなんですね。
せわしなく動くのが面白くてじっくり見てしまいましたw

更に東へ行き、ホテルの施設内にある「猪苗代ハーブ園」へ来てみました。


入場料を払って中に入ると、ビニールハウスコーナーに目を引くものが。


少し明度を抑えたビニール傘がなんともいい味を出しております。
ここで若い子たちが写真を撮っていました。

ビニールハウスを出て外へ。
思ったより敷地が広いぞ!


もともと来る予定もなく下調べもせずに来たので、見頃の植物はあまり期待していませんでしたが…。


ラベンダーはいい感じですね!
奥に見える磐梯山も雄々しいです。

天気と気温で意外だと錯覚しますが、紫陽花もちょうどいい頃でしょうか。
ただ暑さのせいか少しへたってしまっています。

ポピー畑は時期が過ぎてしまいこんな感じですが、見頃は見ごたえありそうですね。

しかし所々にあるこのなかなかに大きい木像はいったい…。

日照時間の関係か一部のポピーはまだぎりぎり残っていました。

龍でやっと気づきましたが、干支の木像が飾ってあったのね。

ハーブ園から次の目的地へ向かう途中、田園越しの磐梯山が美しく…つい車を止めて一枚。

反対側も。
空、気温、蝉の声…夏にもほどがある…!

そういえば猪苗代湖って近くで眺めたこと無いな、と「天神浜」に来てみたのですが…海開きならぬ湖開きしないとこの先へは行けないのでしょうか。
それにしても調べている時に「湖水浴」という単語が当たり前に出てきてカルチャーショックでしたw


天神浜向かいの「小平潟天満宮」でひと参り。

「道の駅 猪苗代」で休憩。
このゴンドラリフトみたいのはなんだろう…?

今回の旅のお供のBGM、n-bunaの「花と水飴、最終電車」というアルバム。
昨年の夏を過ぎてから出会って購入したアルバムですが、夏旅との親和性が最高ですね…。
夏にこれを流しながら緑の多い場所を走ると旅情爆増ですごい…これからもお世話になりそうです。

最後の目的地の予定までまだ時間があるので「世界のガラス館」に寄ってみました。

高級なアクセサリーや小物の展示品を観覧する施設、と勝手に先入観をいだいていたのですが…。


建物の中の半分くらいがお手頃価格の食器コーナーではないですか!



しかもめちゃくちゃ好みのデザインのものが多く目移りしてしまいました。
今回はたまたま持ち合わせが少なく我慢したのですが、また近くに来た時に買っていこう。


そしてガラス館の隣りにある「猪苗代おかし館・地ビール館」。

このポスター好き。
「来て」意外のポスター初めて見たかもしれませんw

猪苗代の季節野菜とソーセージ…これはそそります…!
外の暑さも相まって…の、飲みたいッッッ!


飲食ブースだけでなくもちろんお土産用も。
ガラス館のビアグラスと地ビールで帰ってから呑めばいいのよと夏がささやく…。

喜多方に戻りながら、磐梯山ビュースポットで最後にもうひと眺め。

道中の田んぼ道に現れた丘の上に立つお墓。
写すのも少し戸惑いましたが、すごく目を引くものがあったので遠くから一枚。

喜多方には何度も来ているものの、初めての「恋人坂」。


景色のいい場所と噂には聞いていましたが、この前「バナナサンド」福島旅SPで紹介されていたのが決定打で来訪。
思った以上に緩やかな上り坂でしたが、上からの見晴らしめちゃくちゃいいですね…!

もちろんこの時間に恋人坂に来たからには…!
とその前に喜多方市街地に戻って先に腹ごしらえ。
朝~昼の営業が多い喜多方でありがたい「くるくる軒」さんで早めの夕食を。

喜多方ラーメンは朝いただいたので、シンプルにチャーハンを。
食堂のチャーハンって良いですよね…この中華スープもまた良いんだ…。

ささっとチャーハンを食べ再び恋人坂へ。
これだけの好スポットなら混雑するだろうと日の入り1時間半前から待機。

夏空をカーブミラーに写すやつやってみたかった。
ミラーの汚れもご愛嬌。



どんどん日が落ちてきました。
私の後ろに数人がカメラを構えているものの、撮影者も交通量もほんと少ない…。
この見晴らしに土曜日のこのお天気の中にしては全然…まだそこまで知られていない穴場なのでしょうか。
ちなみに「恋人」たちも少ないように感じましたw同業者が多かった…。


「夏の始まりの旅」、その一日が終わっていきます。
賑わいを見せる日中から人々が家に帰り夜に移り変わるこの刹那…たまらなく好き。


坂だけでなく、そば畑も美しい…。
ラーメンのイメージが強い土地ですが、坂にある看板を見ると蕎麦も名産なのでしょうか。

山々にかかる夕霞。



夕陽が山に隠れた後…朱に染まる雲がまたなんとも…。
恋人坂、名前の響きから少しネタ気味で来たところもありましたが、めちゃくちゃいい場所でした…帰り道も坂を下って帰りましたが、対向車とすれ違うこともなく…ホント穴場ですね!

明日は予定なしの日曜日だしゆっくり帰ろう。
と帰路についたあと、田園越しに美しい薄明の空が見えて思わずまた停車。
夏の旅の始まりを感じさせる良い一日となりました…!
このあといわき方面へ向かって一泊し、海からの日の出を見る行程も考えていたのですが、今日の旅のパートもいわき方面も調べているうちにそれぞれ行きたい場所が増えてきたのでまた来週に分割。
というわけで来週は、何気に初のいわき方面へ行くぞ!


煮込ソースカツ丼、ソースカツ丼と普通の卵とじカツ丼のハイブリッドみたいなやつなんですね。食べてみたいです。
喜多方がラーメンだけでなく蕎麦も有名なのは知りませんでした🤔麺類ハシゴもいいですね。
キャベツ
オサムです。
喜多方近辺だと、こちら雄国山麓と、旧山都町の宮古地区が蕎麦の里として知られているようですね。
雄国そばは食べたことが無いのですが、宮古そばは何度か食べました。
もともと茅葺屋根の農家さんで食べる蕎麦は格別です。
宮古の主な1,500円のコース - 宮古そばの里組合 (jimdofree.com)