GW山陰旅:中編
- 鬼灯すすき

- 2022年5月5日
- 読了時間: 12分
更新日:2022年10月12日
前編からの続きになります。
26時間稼働の濃厚な1日目を終え、24時に就寝…。
しかし3時に目覚め、日の出を見るためとある場所へ…。

日の出を見るためにやってきたのは、半日前にも訪れた「美保関灯台」。
2日目の朝は宿でゆっくりしている予定でしたが、出雲の日御碕灯台であんな素晴らしい夕焼けを見て…(反対側のこの灯台からも綺麗な朝焼けが見れるのでは…?)と思っちゃった次第です。


暗くて怖いけどこれは…。

誰もおらず、まさかの独り占め!
夜を照らす灯台の光がなんとも美しい…。

あたりが明るくなると灯台の光はすぐに見えなくなり、人もポツポツと現れました。
朝焼けと灯台の光、僅かな時間だけの絶景を独り占めすることができました。

私がずっとここでスマホを構えてポジショニングしていたせいかわかりませんが、後から来る人もこの周辺に集まりベンチの方へ行く人はおらず…人の映らない良いショットを撮ることが出来ましたw
建物の窓に写ったグラデーションも素敵!



今日も良い一日になりそう。
昨日の夕焼けもでしたが、ここも本来予定には無かったので突発で絶景を見ることができて嬉しい。
島根県の朝日と夕日を迎え送る2つの灯台…最高でした!




海と空を朱に染める朝陽を眺めながら、半日前に来たときと同じルートで戻ります。


美しく輝く海を振り返り見るためついつい車を止めてしまいます。
宿はチェックアウトしてきたのでこのまま次の目的地へ。

しかし…気持ちの良いおもてなしをしていただいた良いお宿でゆっくりできなかったのが逆に申し訳ないというか…この快晴の貴重なGWを優先するためとはいえ、なかなかの心残り。
皆生温泉、またいつかゆっくりと訪れたいですね。

「道の駅 キララ多伎」で休憩。



海の眺望も丘の上の風車もいい景色ですね!
ここも朝焼けの風車、海に沈む夕日と朝夕堪能できそうです。

建物はまだ開いていないのでマップをひと眺めして次の場所へ。


道中、「掛戸松島」なる名勝を発見したので寄ってみました。

ここも夕焼けは映えそうですね!

海沿いから内陸側の山道に入り、ポプラの原種を発見。
鳥取~島根と渡ってきて、ローソン+ポプラを多く見かけました。そういえば京都の北側のあたりはミニストップばかりだったな…。コンビニ事情が地元近隣では見かけないタイプで面白い。
昨晩は軽めだったのでなかなかお腹が空いて…よく記事で見かける大盛りごはんのお弁当も気になりましたが、時間が微妙なのもあっておにぎりをパクつきながらGO。

おすすめしていただいた「石見銀山」に到着!
まだ朝早いからか人も…少なすぎない?
名前を聞いただけでここまで来たので正直どんな観光地かもわかっておらず…w

銀山っていうくらいだし、階段上って山道に入るのか…?あれ、何もない…。
と数十分ウロウロし、ここが「石見銀山 世界遺産センター」という少し離れた場所だということに気づきましたw


気を取り直して石見銀山の観光駐車場に移動し、マップを眺めます。
おお…町並みを楽しむタイプ…しかしB~C間は時間も微妙な上、体力的にもきつそうなので今回はB~A間の町並みを見て回ることにしよう。


橋を渡るとおしゃれなカフェが。
しかし時間はまだ9時前…開いておらず。

ごまどうふのお店、渋い…!


景観に合わせたかっこいい自販機。
中身はいつものコカ・コーラですが、つい買ってしまいましたw


お店が開いていないのは残念ですが…そのおかげか観光客のいない町並みを独り占め。
大内宿でもこんな体験したな…。

家の前に花や置物を置いている家が多く、なかなかそそられます。



「げたのは」という和菓子を置いている「有馬光栄堂」さん。
和菓子がマイブームなので是非…というそんな時に限って車の中に財布を置いてきてしまった!
A~B間の往復でも結構予定時間をオーバーしてしまうので、泣く泣く先へ。



お寺のある高台から町並みが一望できるみたいです。
砦みたいでかっこいい。




地図に記載されたフォトスポットの「観世音寺」。


江戸情緒あふれる、赤い瓦屋根の町並み…。

おしゃれな銀行。


店名で気になった「小さな店」もまだ開店前でした。

いも代官!?


これまたフォトスポットの「城上神社」。



鳴き竜の天井!
年季の入った感じがまた素敵。

おお、また変なところにおみくじ結ぶ文化が。
御神木とかなのでしょうか。
端まで来たようなので、引き返しましょう。

タバコ屋の名残ってなんだか趣があっていいですよね。

郵便局もいい…。



この鯉のぼりをみて、この日がこどもの日ということに気づきましたw



いちばん最後に入り口に来てしまった…。
石見銀山、まだお店が空いてない時間でしたが…初夏のような気温もあって最高の朝んぽでした。道中セミが鳴いていたような気もして…幻聴かな?w

石見銀山を離れ、「温泉津温泉」に来ました。


本当はここで宿泊したかったのですが、かなりお高いお宿しか空いていなかったので断念。
温泉巡りも厳しそうな行程の中、唯一タイミングの合致したここでひとっ風呂いただいていきたいと思います。


噂によく聞く「薬師湯」に到着!

脱衣所からは撮禁なので写真はありませんが、細かな入浴方法が書いた紙が貼ってあり、それにならって入浴。
強い湯なので2分だか浸かったらあがって~みたいな感じで…(うろ覚え)湯船は狭めで、最初は自分の他に2人のみだったのですんなり入れていましたが、続々と人が入ってきてすし詰め状態にw
この日は端午の節句で菖蒲が浮いており、菖蒲湯でした!
結構レアな日に来れたのかもしれません…。
素晴らしい湯をいただいて、2階の休憩所でサイダーを飲みながらひと涼み。


お湯だけでなく建物も素敵ですね…なんていうんでしょう、和モダンというかなんというか。

薬師湯の旧館をカフェにした「震湯カフェ内蔵丞」でブレイクして行きたかったところですがこの日はお休み。
(写真のここは内蔵丞さんではありませんでしたwどのみち木曜日なので休館だったみたいですが…)
わかってはいましたが、このタイミングでの温泉は…身体に「寝る準備完了!」の信号を与えてしまったようですw気をつけながら運転再開。

「道の駅 サンピコごうつ」、休憩がてら覗いてみます。
面白い名前だ。

郷土料理「もっそう寿司」なるものを発見。
昨日の夜から軽食ばかりでお腹がかなり減っているのですが…もうすぐお昼だけどどうしよう…。

道の駅内にあった揚げ物屋さんで詰め合わせを購入。
昨日お土産用の真空パックになっている島根名物「赤天」をいただいて美味しいと感動しましたが、揚げたてはもっともっと美味し~~~!
麦の…麦のあれが欲しくなっちゃいます。
そして棒に刺さった「ゆずあなご」なる天ぷらもめちゃくちゃ美味しい!
調べてみましたがこちらはあまり引っかからず…このお店オリジナル商品なんでしょうか。覚えておこう。

道の駅で軽く食べてしまいましたが、お昼予定の「はまだお魚市場」に到着。

ほほう、鯖ドッグ…!


市場を軽く覗いてから目的のお店があるところに来ました。
来ましたが…まさかのフードコードスタイル、石見銀山をまわったり温泉にゆっくりつかったおかげで昼のピークタイムど真ん中な上、GWのこどもの日…ファミリーやグループで行列ができてしまっています。

お目当てのお店、「めし処 ぐっさん」。
こういうしっかりした感じの丼ものを提供するので、まさかフードコートだとは思っていませんでした。
しかも席の確保と食券機の両方に列ができており、独り身は不利すぎる…w
あたりを見回してもソロは自分だけだし…どうしようかと悩みましたが、はまだでぐっさん…リンカーン面白かったな…最近は運動会すらやらなくなってしまって…なんてしょうもない事を考えているうちに列も進んでいくので、予定通りここで食べていこうと決意。


ご当地お魚の「バトウ」。
マトウダイのことらしいです。
どんぶりモノもですが、こちらのお店もおしゃれですねー。

席をハイエナのように狙うお客が多い中、奇跡的に近くの4人席が空いたのですかさず着席!しかし4人席に一人で座っていたら3人組のシニアのグループから「相席いいですか?」「相席食堂だねー」なんて展開も当たり前ですよね…しかも奥の席に座ってしまったので、
◯◯|壁
◯私|壁
↑こんな感じで囲まれてしまいましたw
コミュ障にはめちゃくちゃきついwしかも自分のほうが食券番号が先なので食べているところを見られるわけか…普段なら事前に避けていたかも知れない展開ですが、遠征バフのおかげでなんとか食事に集中できましたw

海鮮丼やのどぐろ炙り丼が人気のようですが、入り口のポップの鯖ドッグからも気になった「しめさば炙り丼」を注文。
食欲をそそる素晴らしい香りと、とろける鯖…酢も抑えめでサバの味が際立ち…めちゃくちゃ美味しい!並んで相席したかいが有りましたw
これで3丼目…なにげに今回の旅はどんぶり祭りになりそうですw
同じ日本海でも、北陸とはやっぱり違う感じがして面白いですね。


山口県に入り、フォロワーさんに教えてもらった「惣郷川橋梁」に来てみました。

看板にもある通り、ここも夕焼けが美しいスポットのようですね…!

続いて橋梁から少し南に行ったところにある「三穂神社」に来てみました。



海の上の小島にある神社ってめちゃくちゃそそられます。


この神社は美保関の美保神社より勧請?された神社らしいです。



今日も天気がよく、暑い…海がめちゃくちゃ綺麗ですね…。




そういえば対岸からの鳥居の写真を見て惹かれここに来たのに、対岸から見ることを忘れていましたw


なんだかワクワクする洞窟を通って次の目的地へ!

宿のある萩市を通過し、2日目の行程で一番の不安要素だった絶景と噂の「元乃隅神社」。
道中、かなーり手前に「これより先、混雑するしトイレがありません」的な注意看板とともに仮設のトイレが置いてあって、(うそでしょ…もう夕暮れも近い時間だし、そこまでじゃないでしょ…)となめてかかって来たら神社のかなり手前で渋滞に捕まってしまいましたw

じりじりと進むこと約30分…ようやく次で駐車できる!という所で「下行ってください~」と誘導員さんに誘導され…。

第2渋滞パートに突入w
上の駐車場から歩きで降りてくる人たちがナンバープレートを見て「長野から!?」と言っているのが聞こえ、(いや長岡ですけど…あまり変わらないかw)なんて心のなかでツッコミを入れたりしながら待つこともう20分…。

あと少し!あと少し!


ようやく駐車して、例の鳥居がある場所へ。
おお、これは絶景…!



しかし…めちゃくちゃ人がいますねw
3日目の朝イチで来る事も考えていましたが、天気予報が微妙なので今日繰り上げてきて…青空のうちにこの景色を見ることができてよかった。




写真ばかり撮ってないで進まないと…このアングルのショットも人が絶え間なく行き交うので諦めましたw



道中、日が沈む方向を向いた、服を着たお地蔵さんが。



なんか色々いますね、お地蔵さん。



渋滞でかなり時間をとられたので、ここで夕日を見ていくか!?とも一瞬思いましたが、ここまで来たからにはあの場所で日が沈むのを見届けたい…!


大いなり寿司、美味しそう…。
いかんいかん、ナビの予定時刻はかなりオーバーしてるけど間に合うか…?

なんとか間に合いました…!


これが噂に聞く「角島大橋」…!

よく写真で見る海の青さこそ無いですが、その海の綺麗さの名残のある見事なグラデーションに感動です…!


絶景を目の前に旅情がMAX。
色んな旅のスタイルがあるけれど、文字通り朝から晩までへとへとになるまであちこち回るのがこれぞ自分の旅!って感じがしてたまらない…今最高に自分の旅をしている!



本当に来てよかった…ここまで…!



沈んだ後も名残を惜しむように、しばらくこの景色を目に焼き付けていました。


せっかくなので橋を渡って本州側を眺めます。
綺麗な夕焼けですが、本州側の空にはかなり雲がかかっていますね…。
それも予報通り、この旅は予報に合わせて前半は景色を、後半はグルメをという行程で組んだので晴れマークの着いた2日目まではかなり無茶した行程でしたw
さて…なんだかんだで2日目も朝から晩までみっちりになってしまいましたが、今日こそ宿でゆっくり体を休めよう。



宿のある萩に戻ると20時過ぎ…どこも飲食店はやっておらず…な所に24時間営業のジョイフルがスーッと効いて…これは…ありがたい…。
年末年始の九州旅では縁のなかったジョイフルで大分名物(初めて知った)、ニラ豚定食をいただきました。

東萩駅前にある「萩ロイヤルインテリジェントホテル」にチェックイン。
どうでもいいですが宿のURLめっちゃ短いw


他のビジネスホテルと変わりのないお値段でしたが、部屋が広い…。

大浴場もあって、謎のジュースが出るフリードリンクコーナーもあり…なかなかいいですねここ。

フォロワーさんから「部屋に絵が飾ってあるとドキドキしませんか?」とリプいただいて、思わず絵を確認…幸い御札は無かったのですが、何この立体アートw

twitterで得た知識。
さて、さっさとお風呂に入って気絶しないと…。

振り返ってみると、この日の移動距離は400キロ。2日目も濃厚で長い一日だった…。
今まで自宅から出発し、目的地に移動してからも含む400キロの旅は何度かありますが…旅先で400キロ移動しながら観光もしたのは初めてかもしれませんw
しかし、受付でもらった予期せぬ萩市の観光クーポン…。
期限は長いものの、このスパンでまたここまで来れないし、ここから折り返して戻る予定なので明日の午前中には使いたい…となると朝からやっているお店は…明日の予報はいまいち読めない感じだし、とりあえず今日こそゆっくり寝て…。
いや…天気が悪くてもせっかくここまで来たなら、朝は少し足を伸ばして秋吉台に…。
いやいや、今回は無理せず海沿いメインって決めたじゃないか!ここはゆっくり休んで、休んで…。

(もしかしたら)と一瞬思ってしまったからにはこうなってしまうんですよねw



秋吉台の朝焼け。曇り予報はいずこへ!?
ちょっとだけ睡眠時間を優先したので明るくなり始めていますが、深呼吸をすると頭がシャッキリするいい空気。それにしても…。



だれーもいない!対向車すらすれ違わない!最高ーー!


展望台からひと眺め。
四国カルストとはまた違った美しさ…!

秋吉台もじっくり堪能したかったのですが、今回は時間がない中足を伸ばして来たのでもう一箇所だけ気になった所へ…。

綺麗な水で育ったますのグルメ、美味しそう。



朝早いとはいえここも誰もいないですね。



案内看板を見たり…。



お参りしたりもったいぶってから…。

名水百選「別府弁天池」!
うわー本当に青い!めちゃくちゃ綺麗!


誰もいない神社の中の青い池、とても神秘的でした…。


駐車場に戻ると、近くの給水所では地元の方らしき人がタンクに水を詰めていました。
私もペットボトル1本ですが名水を頂戴して、ここから折り返します!

帰り道はどんどんと雲が出てきて…今日はもともと曇り予定だったので、本当にわずかな時間のボーナスタイムでした。
独り占めした朝の快晴のカルストも、思いついて行動していなければ出会えなかったこと。
その出会いが、私をまた次の旅へと突き動かす。
何度でも。
後編へつづく。


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