日本三大夜桜を:前編
- 鬼灯すすき

- 2022年4月23日
- 読了時間: 11分
更新日:2022年10月12日
今年最後の春の花めぐりの旅…大トリは日本三大夜桜の一つ、弘前。
なんと半年前から近隣の宿を抑え準備してきました…片道8時間の道のりを1泊2日の弾丸ツアーで行く予定でしたが月曜日に休ませていただくことができたため、少し余裕を持って鑑賞することができそうです。
週末が近づき開花状況も天候もなんとか恵まれそうな中、期待を胸に出発です。

最近は遠出の際にすっかり定番になった、仕事終わりに仮眠して24時前に出発する行程。
弘前の桜と時期が重なるサブ目的を見ていくため、秋田で寄り道。
セリオンでトイレ休憩して…。

大潟の「菜の花ロード」に到着。
昨年は菜の花だけ眺めることができ、いつか桜とのコラボを見てみたい!と来てみましたが、開花のタイミングはバッチリだったもののお天気が…。
ただ朝早いのもあって交通量が少ないのが良いですね…TLで流れてくる写真は路駐の車だらけだったので。


少し待って見ましたが天気は回復せず。晴れる予報は午後からだったので仕方なし。
東を向いているのであわよくば日の出を追いかけながら…なんて思っていましたがそううまく行きませんでした。また帰り際に寄ってみよう。

弘前まで日本海沿いを通ってからのルートも考えていましたが、今回は内陸側から行きたいと思います。
「道の駅 ふたつい」で休憩。ここも大きい施設ですねー。

内陸側から弘前へ向かうと大館を通るのですが、秋田に来たときはいつも贔屓にしている「花善」さんの本店を通るわけで…。
今回はじめて知ったのですが、お弁当の販売は6:30からしているんですね…アサカツ民にありがたい。
今度から内陸側から青森へ行くときにもお世話になりそうです。

チラシを頂きましたが、お弁当でなく飲食店の方のテイクアウトもしているのですね。
そしてお弁当の方も「鶏めしいなり」なんてものが…前からあったかな?

今日は素泊まりのお宿なのでスケジュールを考え夕飯分も今のうちに購入。

花善さんの駐車場は朝の配送であくせくしていたので広いコンビニの駐車場に移動して車で朝ごはんを。
お、作り立てで温かい。そして安定の美味しさ…弾力のあるお肉と出汁の効いたごはん、そして絶妙な付け合せのおかず…最高です。

腹ごしらえをすませて「道の駅 ひろさき」に到着。
大館まで来ると弘前もわりとすぐなんですね。
しかし道中雨があたってきたりとどんよりな天気。
本当に晴れるのか、晴れたとしても霞んでる感じの晴れかな~と不安になってきます。


ご当地ドリンク飲料、好き…。
このあと、早々に弘前市内で宿の付近を見てまわるか…龍飛崎のリベンジに行くか…悩みます。

まだ曇り空の中弘前に行っても龍飛崎に行っても最大限に満喫できそうにないので、気になっていたお店をチェックしてまわろうかと。
「道の駅 つるた」を覗いてみます。

道の駅からは桜越しの立派な岩木山が見えました。


メディアで見て気になっていた五所川原にある「駅舎」に来てみました。
その名の通り旧駅舎を使った喫茶店です。


メニューはこんな感じ。
コーヒーとケーキを頼みましたが、他のお客さんは10時の開店からご飯物を頼んでる方が多かったですね…特に「スリスリりんごカレー」を頼んでいる人が多かったようです。有名なメニューなのかな。


店内は駅の面影が。一人席は外を眺めることができます。


本日のケーキ、「りんごのケーキ」と「駅舎珈琲」でブレイク。

りんごのケーキ美味しい…!
数年前までは嫌煙していたカフェに行くのもすっかりこなれてきました。


駅舎だけを目当てに来たので全然知りませんでしたが、芦野公園は桜の名所でもあるようで多くの人が鑑賞に来ていました。
時間もあるのでひと歩きしてみたいと思います。



少し散り始めといったところでしょうか。
青空と雲、桜の薄桃色と葉桜のコントラストが素敵。



北の方は青空が覗いてきたようです。
駅のホーム?からは電車の写真を撮ろうとしているかたがちらほら。

本日の夕食を強化するためローカルスーパーを覗いていきます。

お昼はTLで見かけて気になっていた、津軽中里の「やよい寿司」さんに来てみました。




メニューはこんな感じ。
字だけ見ると一見普通のお寿司屋兼食堂と言った感じですが…。

ラーメン定食、800円!

お寿司、ネタが分厚く大きく、しっかりとしたボリューム。
カニだけは時期じゃないからか疑似カニ的なかまぼこ…いや本物か?いや…どっちだ…?と結局答えが出ないまま食べ終わりましたw

懐かしいあっさり味の中華そば。
この地域は具に麩があるんでしたっけ…スープを吸って美味しいですね。
800円とは思えないラーメン定食、堪能しました。ごちそうさまでした。

まだ雲も多いし、お昼待ちの時間に再度調べた際に龍泊ラインは冬季閉鎖中なのに気付き…ご飯を食べて弘前へ引き返すつもりでしたが、なんだか青空に呼ばれている気がして北の方へ車を飛ばしました。

「道の駅 十三湖高原」で休憩。

食堂では十三湖名物のしじみを使った美味しそうなメニューが。


展望台からひと眺め。


キッズがはしゃいでいましたが、このすべり台なかなか怖いw


龍泊ラインは駄目でもせっかくなので小泊のここまで…と「ライオン岩」まで来ました。
するとここに来る直前の電光掲示板に「龍泊ライン 冬季閉鎖解除」の表示が…!


自分がネットで調べた時もまだきちんとした解除情報は見つけられなかったからか、ほとんど通過している人が見当たらない龍泊ライン。
思いがけない解除の情報も、なんとなくで小泊まで来たからこそ…!偶然出会えた景色を堪能しながら龍飛崎へ。


展望台のあたりはちょうど雲がかかってしまっていましたが、北の方は北海道が挑めるいい天気。

北海道は杉の木が殆どないといいますが、この辺もそうなのでしょうか。
久しぶりに花粉を気にしない窓全開の気持ちの良いドライブを楽しみました。


龍飛崎に到着。
クソデカ津軽海峡・冬景色を聞く行事をすませて…。

前回見逃した「階段国道」をパシャリ。
しかしここを歩くと時間的にも体力的にもきつそうなのでまたの機会に。


階段国道は断念しながらも灯台のある展望台の方は登ってみます。



ここ、台風レベルで風が強すぎて吹き飛ばされそうでしたw

龍飛崎灯台。
灯台ってなぜか惹かれます。

「食堂たっぴ」。
ここも気になっていましたがまたの機会に。
大間と同じマグロが安価でいただけるという三厩の方も気になっていましたが、今回は時間がないので弘前に戻ります。

弘前のホテルにチェックイン。
荷物をおろしてすぐ外へ…!

ホテルを出て弘前公園へ向かいます…地図で見るより遠く感じるぞ…w
しかし高田城で「桜の名所は歩く」を予習していたので気持ち的には少し救われました。
そして午前中の雲はどこにいったのかというほどの晴天。我の到着を祝福しているかのようぞ!



朝、弘前に入ってからずっと風が強く…運転中もそこらじゅうで花びらが舞っていたので少し不安でしたが、花びらがお堀の水に浮かんで美しい光景!

少し葉桜が見えるも満開に近い超見頃です!
さて、どちら側から攻めようか…と南の方に人だかりができていたので行ってみると…。

…。

……。

………!

あまりの絶景に言葉を失いました。
もともと今回は「満開」を狙い、実は翌週も「花筏」を見るために宿をおさえていたのですが…前日からの強風と雨で花筏が早まったようです。
今年の春の花めぐり旅、最後に素晴らしいものを見れて本当に感激。


どんどん日が暮れていきますが、ここから動きたくありません。
まだ弘前公園の外周に着いてから数十メートルしか移動していませんが、明日もあるし陽が隠れるまでここに張り付いていようと決意w


夕暮れに合わせて表情を変える花筏。
いろいろな偶然が重なってこの日このとき見れた絶景に思わず泣きそうになってしまいました…この光景、一生忘れません。

日が暮れるに連れてお堀の水際に大量の虫が湧いてきたので移動しますw




南口の方から入城。

南口のお堀にも花筏が。

検温消毒、書類に記入して公園内へ。
この人の数でちゃんと対策しているのすごいですね。

浮いていた桜ミクさん。


せっかくだからどこかで夕暮れ+桜を…。
しかしこの辺は平地で夕焼け空がきれいに見えないな…。
どこか高いところは…あ!



西の方を眺めながら、以前行った本丸が仮置きしてある高台の方へ向かいます。
以前一度オフシーズンに来た経験が生きたな…!


入場料を払って有料区画へ。


黄昏の弘前城と桜。
うーん、かっこいい!

お城の中の見学?は行列ができていました。


西の方角は桜に残雪の岩木山と夕暮れの絶景。
花筏を見てから夢の中にいるようです…!





日が落ちてからも完全に暗くなるまであたりの景色に見惚れていました。

絶景の連続に気が向いてすっかり忘れていましたが、今回は「日本三大夜桜」の旅でしたw



しかし、もう起きてから20時間以上稼働しているのでへとへと…今日のところは帰りながらの道中だけ夜桜を堪能していこうと思います。


それにしてもすごい人だ…夜になってますます増えているような気がします。



お堀には見事なリフレクション。


花筏のライトアップはなんだか雪が積もったように感じました。

ここで初日は撤退。
へとへとの状態までホテルまで歩いて15分ほど…来たときよりも長く感じますw

今回の拠点は「スーパーホテル弘前」さん。
なんと素泊まり12000円…!
他の空いていた宿はここより遠かったり更に高かったり事前決済のみだったりで実質最適解。この時期の弘前の宿の特別価格はなかなかのものですね…。


試飲サービスをくいっとやって部屋へ。
大浴場もあるホテルですが、部屋に戻ったらもう出る気力がない…w

夕飯は外で…とも考えていましたが、帰り道はそこら中満席だったしそれを見越して朝買っておいた花善さんのノーマル鶏めしと、スーパーで買った「いがめんち」をホテルでいただきました。
なにげにノーマル鶏めしは初…美味しいですが、あの弾力のあるお肉と5種の付け合せが欲しくなってしまいましたw

青森のりんごジュースは美味しい…。
道の駅つるたで見つけた葡萄ジュースもひとくちいただいていると急に眠気が…今日は濃密な1日だった。おやすみなさい。

翌日もいい天気。
本来ならここから帰路につくはずでしたが…今回は+1日休みがあるのでゆっくりしましょう。
日の出前に弘前公園へアサカツするのも少し考えていましたが睡眠を優先させましたw

弘前といえばアップルパイ…以前来た時にお邪魔した「大正浪漫喫茶室」で今回もアップルパイを…とプランを組んでいたのですが、昨日の人混みを見て(あ、これは桜まつりの期間は無理だなw)と察したのでどこか他のお店で…と探していたところにちょうどよくホテルで見つけたこの弘前アップルパイのガイドマップ。

甘み・酸味・シナモンのざっくりしたゲージとコメントがなんだか昔のゲームの攻略本みたいでちょっとテンションあがりました。
今は正確な数値が記載されている攻略Wikiの天下ですからね…。

とりあえずアップルパイの前にこの地域特有の煮干しラーメンが朝ラーできると聞いて「弘前大勝軒」に来てみました。
大将?がワンオペなのもあってか朝7時から満席…今日はそこまで急いでいないので待機用の椅子に座って待ちます。

煮干し・背脂煮干し・大勝軒煮干しの3大巨塔にその他のメニューも色々ありましたが、店名の付いた「大勝軒煮干し」の並盛りをしょうゆで。
朝は「小ライス」「小そぼろライス」がサービスとのことでしたが、今日も色々食べることになりそうなのでライスは抜き。
朝からガツンと煮干しを接種…地元や隣県にも煮干しは数あれどこの津軽地方タイプの煮干しってなかなか出会えないんですよね…久しぶりの煮干し、たまらない…。

ラーメンを食べて外に出ると雄大な岩木山が。
しかしうっすらと雲がかかってきたような気もします。1日もってくれー!

ローソンで飲み物を買うついでに期間限定?のイギリストーストを買ってみました。
家に帰ってからいただきましたが、意外に桜のクセが強くなく美味しかった。

市内を走るバスも桜一色。

続いて本日の夕食を調達にローカルスーパー「さとちょう」さんへ。
お刺身が新鮮で安いと聞いてきましたが、お寿司はあったもののお刺身コーナーは無いようでした。

続いて洋菓子店「Angélique」さんへ。
ネットでは9時から営業と書いてありましたが10時からだった!車の中でスマホをポチポチしながら開店を待ちます。
開店時間が近づくに連れどんどん人が来て列が。

甘い良い香りと様々なお菓子に目移りしましたがお目当てのアップルパイを1つだけ購入。

そうこうしている間にお昼の時間。
以前も来た煮干しラーメンの有名店「たかはし中華そば店」さんへ。
早くに駐車場に来て3番めで並んでいたのですんなり入店。

ノーマルの「中華そば」を。
ビジュアルはあれですが、濃厚な煮干しを堪能できる一杯。
塩気は思ったほどではなく、濃厚なのにあっさりというかなんというか…たまらない美味しさなんですよね。久しぶりの名店の味、堪能しました!

さて、午前中は車を出して色々済ませてホテルに戻ってきました。
何気に同じ宿に連泊するというのはこれが初体験…自分の旅は本当にあちこち点々とするので、なかなか味わえない「拠点がある感」は新鮮でいいですね。
PCでアマプラを見ながらごろごろ。(寝ながら撮影)
今日の弘前公園は「アサカツして、夕方も行こう」から「午後から行って一度帰ってきて夕方も行こう」に代わり、「夕方からだけでいいや」になってしまいましたw
おやすみなさい。

軽く一眠りして起床し、「Angélique」さんのアップルパイとローカル牛乳を優雅にいただきます。
カリカリのキャラメリゼされたパイ生地とりんごの香りがたまらなく美味しい…他にも数個買おうと思っていましたが狙っていたお店が定休日だったりとアップルパイ巡りはまたの機会に。
そろそろ日が暮れ始める時間、ホテルから弘前公園までそこそこの遠さを経験し本日の2度行きは嫌煙してしまいましたが…夕方からも行かなかったらこのお高い素泊まり宿を取った意味がなくなってしまうので出撃しなくては…!
しかし心の奥にある(昨日いきなり100点満点の景色を見てしまったし今日は惰性にならないか…?)と若干の不安を抱えつつも、重い腰を上げ2度目の弘前公園へ向かいます…!
後編へ続く。


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