戸隠~長野市・春を待つ
- 鬼灯すすき

- 2022年3月12日
- 読了時間: 11分
更新日:2022年10月12日
コロナによるまん延防止等で計画していた渋温泉と奥飛騨温泉旅はまた来年に持ち越しになってしまい、久しぶりに県外へ出ずに1ヶ月以上を過ごす日々。


3月に降り続いた大雪が止むと同時に段々と青空が覗くようになってきました。
冬の温泉旅は中止したものの、能登の牡蠣だけは時期のうちになんとか行きたいなーとこの土日をアテにしていたのですが、北陸は天気が下り坂なので計画変更。
まん防が解除された長野でチェックしていたグルメを食べに行くついでに、未踏の戸隠エリアも寄っていこうと色々調べていたらちょっとしたプチ日帰り旅ルートが出来たので天気の良い土曜日を狙って出発です。

まずは野尻湖に到着。
雪がまだ多く、分かりづらい無料駐車場を探しているとどんどん辺りが明るくなってきてしまいました。


とりあえず湖畔の方へ。


ネットで調べた日の出時刻は過ぎてしまいましたが、山がある分まだ陽は覗いていないようです。


人の気配がなく、静まり返った湖。
凪いだ水面が山々を映し出してなんとも美しい光景です。
朝の冷たい空気も最高。こういうロケーションで、上着のポケットで手を温めながら深呼吸をし、白い息を景色に溶かすのがたまらなく好きなんですよね。


綺麗なリフレクションでしたが、日の出とともにだんだんと風が出てきて揺らいでしまいました。



戸隠に行く途中で寄り道できるし、日の出が見れるかもわからないけどちょっと行ってみるか…と来てみた野尻湖でしたが、凄く良い所でした。
家から1時間ちょっとでこんなにも美しい朝日が見れる場所があるとは。
近くの黒姫高原はコスモスの名所でもあるらしいですし、気になっていた道中にある「カフェらんぷ屋」は休業中だったので、また来てみよう。

湖畔にはバブル時代の名残りが。
温泉街、スキー場、ビーチ…中でもレイクサイドの廃旅館や建物は格別に趣を感じます。

駐車場へ戻る途中、そびえ立つ2つの山。
左は黒姫、右は妙高。妙高は以前「山」の漢字をそのまま表したような形だな…と印象深かったのですぐわかりましたw
野尻湖、向かいには雄大な山の景色が見れて本当に良い所ですね。
夜は星も綺麗だろうし、今後キャンプを始めた場合ここは結構穴場の良い場所なのでは…キャンプ関係も後でよく調べてみよう。

朝日が雪に反射してキラキラと美しい。
今日もいい旅になりそうです。


野尻湖はナウマンゾウの化石が発掘された場所とのことで博物館もありました。

野尻湖から移動し、本日メインの「戸隠神社 奥社」へ向かいます。
駐車場ではいかにも登山ぽい格好をした方々が準備をしています。
皆さんストックまで持って…え、そういう感じ!?と不安にw

気合を入れて出発。

参道は路面が出ている普通の道を想像していたのですが、完全に雪の上を歩いていくんですね。スノトレと長靴を車の中に常備していたので助かりました。

十分くらい歩くと立派な杉に囲まれるように。

ちょうどシニアの夫婦が1組いてくれたおかげで杉の大きさを比較できました。
人少なくていいなーと思いつつも、少しはいてくれたほうがこの場所には映えますね。ラッキーでした。

400年、凄いですね…。



「随神門」の先には、さらに立派に生え揃った杉並木が。神々しささえ感じます。

門から少し進むと、ロープで通行、どめ…?
幸い電波がつながるのでここで調べてみると、毎年1月半ばから4月後半まで門より先は危険なので閉鎖しているとのこと。
ここに来たのは数日前のヒルナンデスで阿佐ヶ谷姉妹が戸隠を旅しているのを見たのきっかけだったんですが、言われてみると確かに杉並木は映っていたけど奥社には行ってなかったものね…w

仕方ないと引き返すと、木から落ちた細かい雪がキラキラと木漏れ日に照らされてなんとも幻想的な風景が。

先程調べついでに目に入ったのですが、門までがだいたい中間地点で…そこから先は更に急勾配になり、ここまでより倍くらいの所要時間だとのこと…歩きづらい雪の上で、ここまででもけっこう大変だったし調度いいかな…と息を切らしながら負け惜しみを言ってみますw
朝早い時間で雪が硬かったから良いものの、日があたってくるとざくれて余計歩きにくくなるので良い時間に来れたのかもしれません。

誰かが作った雪だるまを横目に帰ります。行き道では身構えていて目に止まらなかったような…余裕のある帰り道でまた視点が変わってくる感じもなんだか良いですね。
しかしそうなるとあのストックを持った登山客たちは一体どこへ…?と一瞬気になりましたが、自分には分不相応なやつだと思うので気にせず行きましょう。

早く引き返した分時間も体力も余裕があったので「中社」の方にも来てみました。



神社の周りには割られた雪が。

神社の向かいには御神木らしき立派な杉。
投雪機で吹き付けられたような跡が…いいのかな?w

この辺りも積雪量は凄いですね。
お昼にはまだ少し時間の余裕がありますが、どうしよう…。

と、何気に今まで来たこと無い「善光寺」が道中にあることに気づき来てみました。

第一駐車場は本堂の後ろからになるんですね。
最近になって神社やお寺に来るようになったものの、未だに雰囲気だけで来ている感しか無いのがもったいない気もします。

本堂の屋根は何やら作業中。
そしてバスツアーのガイドさんがシニア団体を引き連れて冗談なんかを言ってたりする場面を見て、なんだかこの光景も久しぶりだな…と思いました。

本堂は後回しにして、とりあえず仲見世通りの方へ行ってみます。




天気もいいですが、人はポツポツとそこまで多くないようです。
今年は善光寺はアレ…なんかアレの年なんじゃなかったっけ。

端まで行ったら引き返します。
ねぎ味噌チーズおやき…!

かっこいいスタバ。





善光寺プリン、モンブラン、野沢菜、はちみつソフト…長野らしい刺客たちが誘惑してきます。朝は何も食べず家を出たのでそろそろお腹が空きまくってきました。
しかし今日のお昼はすでに心に決めたお店が…!

本堂に戻ってきて看板をよく見てみると4月3日御開帳と書いてありました。
なるほど、よくわかんないけどまだ御開帳してなくてこれから混むのか。

本堂に入ってお参りだけしました。(本堂の中は撮影禁止)

長野市は雪は殆どありませんでしたが、まだ春には少し早いみたいですね。

そういえばここに来る際に「七曲」という地名の場所を通過。
おーほんとに七曲…いやよく見ると八曲!

お昼はフォロワーさんが紹介していた長野市にある「鶏がら屋」さんに来てみました。


店名の通りのメニューですが、細かい種類が色々あるぞ…。

サイドメニューとご飯物もめちゃくちゃ美味しそう…。

色々迷いましたが、まずはお品書きの1ページ目左上にある「コク玉鶏らーめん」を。
ガツンと来る鶏白湯スープ、ツルモチの麺に味玉、そして味濃いめのチャーシュー…これはなかなかパンチのある一杯、美味しい。スープに合わせてか、お冷がさっぱりするジャスミンティーなのも良いですね。
というか隣の人のをちらっと見たんですが、鶏飯や鶏叉焼飯がめちゃくちゃ美味しそうでした…今回はまたもう1食いただいて帰りたいので我慢。比較的市街から外れていて来やすいし、また来よう…。

鶏がら屋から割と近い場所にある「大室温泉 まきばの湯」に来てみました。
住宅地の奥、丘の上にある面白い立地。
お昼どきでしたがそこそこな混み具合。ランチもやっているようなので一緒に来ている人が多いのでしょうか。

露天風呂は小高い丘の上から西向きに開けているので、アルプスが眺められました。
今日はもともと朝7時位に戸隠に向かって~というのんびり行程だったのですが、23時頃寝る間際になって野尻湖の朝日にピンときて3時に起きたので眠気が…。
軽い運動と食事のあとの温泉が気持ちよすぎて眠りこけそうになりましたw


「道の駅 オアシスおぶせ」に到着。
初めてきましたがここはハイウェイオアシスだったんですね。

小布施といえばなんと言っても栗のイメージでしたが、乳製品も売り出しているようです。



野沢菜や信州味噌、フルーツジュースといったTHE長野なお土産ラインナップ…。

お食事どころも「栗おこわと蕎麦のセット」をはじめとし、地鶏の唐揚げやブランド豚の生姜焼き定食、信州サーモンのパスタ等地物にこだわっててポイント高しですね。


そしてなんといっても栗製品!嬉しいひとくちサイズの栗羊羹もありました。

栗焼酎まで…w

道の駅は広い公園もあってファミリーで賑わっていました。
少々気になったものを買って車に戻り、席を倒して休憩。
それにしても今日はいいお出かけ日和です…花粉もそれほど感じないし。

道の駅でゆっくり昼寝してからのんびり帰りたかった所でもありますが、今夜は予定があるので早めの夕食を須坂にある「とら食堂」さんでいただいて帰ります。


もつ煮のお店だとチェックしてきてみたら人気No.1は焼肉定食でした。
お品書きの猛プッシュに負けて心変わり、焼肉定食を注文です。
注文してから他のメニューを見てみると殆どが飯山の「みゆきポーク」を使った豚料理のようです。少し前に行った湯滝温泉でも提供していましたね。

店内は店員のお母さん方が賑やかに接客をしていました。
厨房2人にホールが4人…なんだかバランスが…なんて眺めているとお冷が到着。
お母さんがたの嫌な煩さではないこの感じ…醤油のペットボトルに入ったセルフ麦茶、なんだか心地よい雰囲気ですね…すき…。

そんな店の様子を伺っていると到着。
今まであんまり気にしていなかったのですが、定食がきたら必ず決まってお味噌汁を一口いただくことに今回ここで気づきましたw謎のルーティーン。
お…信州味噌を使っているのでしょうか…味噌汁がめちゃくちゃ美味しい。
そしてご飯の茶碗…というかどんぶりも大きいですねw

そして到着して驚いたのがなんと言ってもこのだくだくのタレ。
粗みじんのにんにくが効いた甘めのタレが柔らかい豚とマッチしてめちゃくちゃ美味しい!

生姜焼きや焼肉定食の千切りキャベツを最後にタレに絡めて食べるの大好きなので、最後まで嬉しい定食。このヒタヒタのキャベツをご飯に乗せてタレキャベ丼としてもう一杯いけちゃいそうな逸品でした。
初見で1150円の焼肉定食って少々お高く感じたのですが、これでご飯・味噌汁・キャベツおかわり無料となればお腹いっぱい食べられますね!お母さんがたが「お変わり盛りましょうか?」と2回くらい聞いてくれたのですが、ラーメンがまだ胃に居座っていたのもあって断ってしまったのが申し訳なく感じます。
更にその場では気づかなかったのですが、写真に撮ったお品書きをあとからまじまじと見てみると焼肉定食の肉1.5倍盛りが1250円、肉2倍が1350円で100円づつ上がるだけって凄い!
肉2倍で全部おかわりしたら2食分くらいありそうですねw
もつ煮も食べてみたいし、次はお腹を空かせて来なくては…!

日が暮れる前に新潟に戻ってきました。
自分の住む所は山間地なので夕日が山に隠れるのが早い早い。
だからこそ海で夕陽を見るのが好きなんだとしみじみ思います。

この日は十日町市で花火のサプライズ打ち上げがあるとのことで…。
もともと前の週予定のイベントだったのが悪天候で延期してこの日に。前の週は金曜日に打った3回目のワクチンの副作用で死んでいたので延期してくれて助かりましたw解熱剤飲んで行けるかなーとかそんなレベルじゃなかった。
「コロナ禍での混雑を避け、詳しい打ち上げ場所はサプライズ」ということでしたが、時間と「市街地付近の河川敷」と聞けば地元民は大体の場所がわかってしまいますね…周辺を車でウロウロしていると人の集まる場所があったのでそこで待機します。

薄暗くなって、予定時間を少し過ぎてから打ち上がりました。場所ドンピシャ!



十日町市や花火で有名な長岡市ではここ数年冬も花火を打ち上げるようになりましたね。
夏の花火も風情があって良いですが、冬の澄んだ空気と、雪景色の中で打ち上がる花火もオツなものです。
今回はもともと企画していたイベントが中止になったため地元民に向けての打ち上げという形でした。例年通りであればスキー場で雪の中にイルミネーションを飾ったりして、もっと壮大で幻想的な打ち上げになるのですが、それだと外からも人は沢山来るし混雑しすぎて逆に避けがちだったので今回の打ち上げは地元民としてはゆっくり見れて嬉しい所です。

最後の締めに上がった2尺玉。
普段写真はブログ用に基本横向きでしか撮らないのですがいい感じのが撮影できたので縦ワイドで。

散りゆく様も美しい。
桜の散り際、紅葉の終わり、夕日が沈んだあとのマジックアワー…みたいに「何かが輝いたあとの終わりまでの瞬間」って儚くて美しいですね。

帰宅し、くたくたな所ですが最後の〆。
小布施の道の駅で買った栗羊羹と栗生どら焼でウィスキーをいただきました。
チョコが合うなら和菓子はどうだろうと合わせてみましたがこれがなかなかのマッチ具合。
チョコと違って羊羹は常温のウィスキーと口の中でサラリと溶け合い広がる…これは新たな扉が開いてしまいそうですw

遅寝早起きで睡眠不足、戸隠で程よく歩き、一日中旅をして最後にお酒で締めた翌日は遅めの起床。久しぶりに12時間も睡眠しました。歳をとってからはよくて6時間とかだったのですが…w
昨晩に同じく小布施の道の駅で買ったオブセ牛乳と、道の駅限定の牛乳パンで朝食を。
牛乳パン、甘さ控えめで美味しい…そしてなかなかのボリュームw
コロナ禍での関東からのアクセスのしづらさもあって東北・北陸ばかり行っていましたが久しぶりの長野も良きでした。
せっかく「甲信越」の仲間なので今年は長野や山梨も色々回りたい所ですね!
Twitterを眺めていると、早くも春の訪れを感じる写真を見かけるようになりました。
関東まで足を伸ばせば一足先に春を迎えられそうですが、今年は久しぶりに厳しい冬だったのもあって、それを乗り越えた近隣の県で春を迎えたい気持ちが強い今日このごろです。
雪国の春まで、あと少し。


写真がどんどんお上手になってらっしゃる…🤔
野尻湖の朝めちゃくちゃ綺麗ですね…。日本とは思えないほど…。
このあたりは私、まだまだ深掘れていないエリアなのですが小布施は栗以外も色々あるのですね。
焼肉定食もめちゃくちゃ美味しそうです😋
キャベツ