魚沼・自在館ざつ旅巡礼
- 鬼灯すすき

- 2021年9月18日
- 読了時間: 10分
更新日:2022年10月12日
7月に県民割が中断される前に予約していたあこがれの宿「自在館」。
今回はかなり近い目的地の1泊旅ではありますが、せっかくなのでまたもやマイクロツーリズムを楽しむことにしました。

朝ゆっくり家を出て「道の駅 みつまた」に到着。
3年前くらいに友人と来て以来2回めの来訪。


「雪下にんじんドレッシング」「しゃぶしゃぶ餅」なんていう面白い商品も売っています。


ここは今話題の某フェスや、スキー&登山客が多いからか、店の中もなかなかオシャレなんですよね。

何かの記事で「チャーシュー丼が美味しい」というのを見てそれ目当てで来たのですが…「とろっとろ!もつ煮丼」の誘惑が凄い…。


誘惑に負けてもつ煮丼を注文。
越後湯沢温泉銘菓「笹雪」もデザートについて嬉しいお膳。
小鉢は牛蒡・生姜・ザーサイの和え物ですかね、なかなか珍しくて美味しい一品。
けんちん汁も美味しく、そしてこの胡瓜のたまり漬けは…ぽんしゅ館のばくだんおにぎりについてくるやつと同じだ!ということはこの胡瓜、どこかに売っているのかな…?と旅の最中探し回ってみましたが見つけられませんでしたw

このもつ煮…よくあるもつ煮だと思っていたら色んな部位が入っているようで食感を楽しませてくれて…味付けもめちゃくちゃ美味しい!!
朝からしっかりご飯物が食べられる道の駅、いいですね…。

こんなところに足湯スペースあったっけ…。
まだ昼まで時間があるのでつかりながらスマホポチポチ。

道の駅の隣には日帰り温泉もあるんですね。
チャーシュー丼の方も気になるしまた来てみよう。

お昼まで結構時間があるので、いつも行く場所や100円ショップなど物色していたら結構良い時間に。六日町駅前の気になった「はっこうSHOP」を横目に「魚沼釜蔵総本店」へ。


お昼時ですが比較的落ち着いていておりなんとか入れました。
着いてすぐメニューを見ると…悩ましすぎるラインナップw

丼物意外にも定食や一品料理…お酒も美味しそう。

悩みに悩んで「村上牛&もち豚生わさび丼(新潟・特Aコシヒカリ堪能丼)」にしました!
味噌汁はキャベツの味噌汁…甘みのある柔らかいキャベツが美味しいぞ。

卵を崩して…いただきます!
うーん、コシヒカリは食べ慣れていますが特A米なんて贈答用のお米は地元民でもご縁がないので…こんなに美味しいのか…噛めば噛むほど甘みがでて…そして村上牛ともち豚の脂の甘みが…もはやこれはスイーツwめちゃくちゃ美味しい…!
わさびもこの辺のものらしく、大量に見えますが全然辛くなくてちょうど良い。
釜蔵総本店さん、他のメニューも食べにまた来よう。



今回、自在館さんに決めたのは大好きな漫画「ざつ旅」で紹介されたのもあって…巡礼がてら「八海神社」に来てみました。

向かいでは蕎麦を提供しているらしく、お昼時なのもあってお客さんが結構はいっていました。

えらいポップなお嬢さんやね。


あれ…でもなんだか…


こんな感じだったっけ…?
とスマホで確認してみると、ここは「八海神社」で、ざつ旅にでてたのは「八海山尊神社」でしたw

お参りして、ねこ様に見送られながらそそくさと移動。

「八海山尊神社」に到着しました。




ここだここだ。
お昼がまだお腹の中にあるので階段がちょっときついw

鳥海山の巨石らしい「玄武の奇石」。

「金剛霊泉の水」。
八海山は言わずともがなの名水の地。

おみくじを久しぶりに引いてみました。
なんと大吉!だいたい当たってる気がします。


お参りをして宿の方へ。
ご時勢柄か天気のせいか…人がぜんぜんいなくてなんとも神秘的でした。

「道の駅 ゆのたに」に寄っていきます。


あれ…わりと最近来たときには無くて消えたと思っていた「開高めし」が復活している!!
明日のお昼にまた寄ろうかな。

宿に行く前に余裕があったので「枝折峠」の下見に来ました。
なかなかの濃霧と細い山道…思っていた以上に難易度が高い道でした…。
ここ枝折峠は「滝雲」を見ることができるスポットで…この日の雨、翌日の晴れと発生の条件が良そうなのですが…せっかくのお宿でゆっくり、との2択で凄い悩んでいます。


なにはともあれ、あこがれの「自在館」さんにチェックイン!

1泊2食付きで13,000円が県民割で5000円引き+2000円分のクーポン券付きです。
案内してくれた係の人が地元の方で、枝折峠の話などをしてくれました。



案内された部屋の方へ…宿の敷地に入ってから切り取られた空間のようです。


趣のある廊下…今回は一番手前の部屋にお世話になります。




お部屋も無駄なものがない、いい感じの湯治宿といった感じです。


荷物をおいてまずは温泉へ。一度外に出てから行くみたいです。
日帰りのお客さんは外から入る感じなんでしょうか。

うわさのぬる湯、堪能しました。
他のお客さんもたくさんいて、びっくりしたのは本を持ち込んで読んでいる方がちらほらいた事…こんなご時勢で駐車場の車のナンバーを見ると関東からのお客さんも結構いるようでちょっと心配でしたが、みんな黙浴…という感じで安心してつかっていられました。




貸切風呂はロビーの予約表に名前を書くシステム。連泊の方も多いのか、もうすでに結構埋まっていました…ので、なるべく外の景色が見れる時間帯に予約して…貸切露天風呂「うけづの湯」へ。


去年の感じで夏の暑さが終わる前にぬる湯へ…ということでこの日に予約をしましたが、この日は雨なのもあって少し肌寒い…露天風呂は、ぬる湯が有名なこのお宿で唯一暖かいお風呂らしいので丁度いい気持ちよさ。
雨の音を聞きながらぼーっと過ぎていく贅沢な時間を過ごしました。




入浴後はロビーの椅子で少し休憩したりしてみました。
ここも雰囲気バッチリですね。

一度お部屋に戻りテレビをつけて一息。
こんな注意書きがありました。障子一枚で廊下と繋がっているので、廊下を歩く衣擦れの音も丸聞こえ…なるべく音量を抑えて過ごしますw



もう一度温泉へ行き、セルフサービスの水をいただいてきました。

おいしい水を飲みながらいつもの雰囲気台無しのセッティングを。
こういう環境で読書とかも憧れますが、「非日常な空間で日常的なことをする」のが好きで、いつもこうなってしまいますw



夕食の時間…日本酒「緑川」を頼んでいただきます。
野菜中心の健康的なメニュー。この感じのご飯で連泊していれば本当に健康になれそうです。ただそのコンセプト的にもちょっとお酒は合わない感じで失敗でしたw
メニューに書いていない青い小鉢はふきのとうのポテサラ…頭の中では合うのか?と思いましたがこれが意外にも合っていて美味しい。

デザートをいただいてごちそうさまでした。

食後に部屋に戻ると…鍵が開けられなくて宿の人を呼んでに開けてもらうことに。
ちょっと噛み合わせが悪くて、毎回ガチャガチャしてしまいましたw


早めに就寝し、朝起きて天気予報を確認すると…どうも天気の条件が良さそうなので枝折峠行きを決意し…予約していた貸切風呂「たぬきの湯」で体を温めて戦闘準備です。

宿の人が是非ここは入っていってくださいという「したの湯」に朝から入るのも魅力的でしたが…台風14号「チャンスー」のおかげの大気で滝雲チャンスーになりそうだったのでここは珍しい景色優先で…デッパツです。

到着すると、もうかなりの車が停まっていてなんとかギリギリ駐車できたレベルでした。

しかし霧がすごい…本当に晴れるのかなという不安を抱えながら車の中で日の出時間まで待機。


こちらの山道…「入山届出したか!?」と確認し合うガチの登山装備の人から、「こんなところだとは思わなかったんだけど~」と言いながらスカートで入っていくお姉さん方までいて、かなりビビって電波1本のスマホで更に情報収集。
どうやら15分ほど軽い山道を登ってからの場所の眺めは良いらしいですが、この道路を少し下ったところにもビュースポットがあるらしく…軽装だしちょっと日和ってそっちで見ることに。



どこだろうと歩きはじめましたが、人が集まっている場所があったのですぐわかりました。
今度来る時はここの駐車場目指したほうが良いかもですね。

すでに日は昇っていますが、霧がまだすごい…はれろ、はれろ…!


霧がはれてきました…!



しかし滝雲はまだ発生していないようです。


7:40の朝ごはんの時間に帰るにはリミットは7:00…数分間の間に晴れたりまた真っ白になったりと状況がコロコロ変わるのでなんとも読めませんw



あのへんからチョロっと流れ始めたようですが…!






ギリギリまで粘りましたが、綺麗な滝は見れず。
前日の天気と気温に、当日の天気と気温、更に風向きと風の強さとかなりの難易度の高さの滝雲…そこそこ近いので条件が良さそうなときにまたリベンジしに来たいですね。




帰り道、昨日の雨や今朝の霧が嘘のような晴天に。


宿に戻って朝ごはん、気になっていた「ラジウム納豆」が目を引く和食です。

ごはんと味噌汁、焼き魚が来て…いただきます!

ラジウム納豆、ご飯と味噌汁はおかわり可能ということで全部おかわりいただいちゃいました。いやあ美味しい、こういう朝食大好きですね…!
夕飯は控えめで、朝ごはんはもりもり食べる…まさに健康的なラインナップ。

朝食を食べて「したの湯」へ。


道中の雰囲気がすごい…。したの湯、堪能しました。
全員が黙浴なので聞こえてくるのは温泉がチョロチョロと流れる音、そして窓の外から蝉の声…昨日は雨で冷えましたが、今日は青空も相まって夏が戻ってきたような感覚…なんだか心地よくて目を閉じるとオボボボ…つい眠りこけて口に入りそうに。
そしてペットボトルを持ち込んで温泉を汲んでる人も結構いました。







風呂上がりにぐるっと晴れの宿の雰囲気を堪能。


近くにあって気になっていたものの、なかなかご縁のなかった自在館さん…ざつ旅で紹介されたのと県民割りに背中を押されて初めて宿泊しましたが本当に最高でした。
玉川温泉さんに続く湯治宿でしたが、やはり客層も静かに過ごす方ばかりで自分が求めていたやつ…また来よう…。

支払いの時、あみだくじでポストカードが当たりましたw
次回2000円引きのクーポンが当たった人もいるみたいで…最後に面白い仕掛け。

鈴ヶ森さんがざつ旅ったレストラン「モンブラン」にも行こうと思ってましたが、昨日から頭の片隅から離れない「開高めし」が食べたくて「道の駅 ゆのたに」でお昼を。


久しぶりの「開高めし」、ご覧の通り山菜チャーハン的なやつです。
この辺のB級グルメで、山菜と油が意外にもマッチして美味しいんですよね。
付け合せは煮菜に夕顔の味噌汁、そしてこれは舞茸の辛子和え…?美味しかったので売店を探してみましたが見当たらなく…手作りなのかな。

天気が良くて気温も上がり、昨日部屋でちょうど能登旅の記事をアップしたこともあってジェラート欲が高まっていたので…帰り道にあった「ジェラート工房 ヤミー」に。
魚沼にこんな所あったの知らなかった…w

ダブルのカップで、ブルーベリーチーズケーキと自家製キャラメルミルク。
チーズケーキは砕いたクッキー?パイ生地?みたいなのが入っていて美味しい。そしてキャラメルミルクがめちゃくちゃ美味しい…これはまた他の味も食べに来なくては。

最後にクーポン券を使いに「道の駅 南魚沼」へ。

「チビちゃんぶなしめじ」なんか良いですね…w
どう使えば…ピラフやあんかけなんかでしょうか。

クーポンでお土産を購入。
この「カトジーの辛味噌」、消えたと思った「雪太鼓」という辛味噌の転生体だというのを最近知りました。
いろいろな味噌製品がありますが、これは個人的にNO1の商品で胸を張ってオススメできますので、見つけたら是非手にとってみてください。
きゅうりにつけたり焼きおにぎりにしたり、そのまま白米の上に乗せても最高です。
この後、早起きして眠いので帰って昼寝する予定がもったいないくらいのいいお天気…もうひと観光しようか迷いましたが、道の車も人も多くなってきたので帰宅しました。
しかし…この1年半くらいで人の少ない快適な一人旅に慣れてしまって、世の中が元に戻って人が溢れた時に同じモチベでいられるかっていうジレンマ的な感情…早く良くなって欲しいのももちろんなんですけど。 少しづつコロナも落ち着き初めたようで、これから深まる秋に少し遠出できるといいな。


秘湯の宿といってもロビーとかはとても綺麗ですね。料理のお品書きとかポイントカードとか見てもとても手がこんでらっしゃる。秘湯の宿もそういった工夫とかがないとこのご時世やっていくのは簡単じゃないのかもしれないですね。
カトジーの顔のインパクトが強いので、見つけたらすぐ「これだ」ってわかりそうです笑
キャベツ
オサムです。
来週末からの飛石連休、帰省ついでに栃尾又♨に宿泊予定です。
自在館さんは公式サイトからだと空きがなかったので、3軒のうち最もリーズナブルな湯治宿に2泊ですが。
貸切風呂を除き、自在館さんを中心に3軒の宿が浴場を共有するスタイルですが、宿もそれぞれ違うコンセプトなのがまた選択肢があって良いですね。