奥会津・夏の終わりに
- 鬼灯すすき

- 2021年8月28日
- 読了時間: 10分
更新日:2022年10月12日
今年の夏、一番見たかった景色…福島の「布引高原のひまわり」。
相変わらずの感染者数と予報もイマイチのままひまわりの時期が過ぎてしまいそうで来年に持ち越しか…と思っていましたが、直前で予報が変わり…ここが今年の夏の感じれる最後の週なのではと思い切って日帰りで行ってみることにしました。

目的地が奥会津なのと高速の休日割引適用外が続くのもあって、初めてR252の方から行ってみよう!ということで山道を進んでいきます。
標高が高いあたりは空気も冷たく、もう秋のような清々しい朝でした。


田子倉ダムのあたり…日が昇り気温が上がって霧が降りてきて、もう何十分かすれば雲海になりそうですが…時間の関係もあるため先へ急ぎます。

こんな面白い場所に神社があるんですね。

というわけで福島に入り、まずは「大内宿」にやってきました。



まだ月も空に浮かんでいる時間帯、もちろんお店の方は開店前…土日にこの天気の誰もいない大内宿を歩けるのも貴重な体験かもしれません。

前に社員旅行で来た時に非常に興味をそそられた「マメコバチの巣」。
各家がまだ家のまわりを掃除したりと「観光地」になる前のオーラを感じて今回は近づきませんでした。
白川郷なんかもそうですが、自分の家の周りに人がわらわらしているのはどんな感じなんだろう…。


社員旅行の時は与えられた散策時間が短すぎて登る暇もなかった階段…。


道中、店の準備に勤しむ地元の方々から「おはようございます」と声をかけられました。
人の暖かさからなのか、不審者声かけなのか…なんてことを考えながら展望台から大内宿を眺めました。



下りは別のルートから。



メイン通りに戻ってきました。
相変わらず独り占め状態で…普段賑わっているべき場所に独り、という不思議な優越感。


ねぎを箸がわりにして食べる名物「ねぎそば」、今回も縁がなかったのでまたいつか。



ここで鳥居の写真を撮っていたら「奥に神社がありますよ」と丁寧に教えていただいたので足を伸ばしてみることに。



あの鳥居の場所でしょうか、そこそこ遠いぞ…予定滞在時間をかなりオーバーしちゃっています。





ただせっかくなのでここまで来たらお参りしていきます。




朝の誰もいない神社…神秘感が増しますね。

戻る頃にはぽつぽつと観光客の姿が。
運動不足が階段登ったり時間が無くて早足で歩いたりと朝から汗をかいてしまいそうでしたが、山地の風が涼しくて気持ちの良い朝んぽになりました。

芦ノ牧温泉駅の近くにある「うえんで」さんに到着。
予定外の神社参りで開店時間を少し過ぎてしまいましたが、駐車場はギリギリ1台空きがあったので助かりました。

豚丼セット美味しそう…ただ今回は別でお目当てのメニューが。


お目当ての「会津山塩ラーメン」。
と、朝っぽくて塩と相性良さそうな「鶏節ご飯」。


ローカルグルメ番組で知った山塩ラーメン、スープも美味しいし、チャーシューも好きなやつ…この塩ラーメンは朝ラーにぴったりだ…福島は今まで高速で来て喜多方スタートしていましたが、下道でここからのスタートも選択肢に加えたいですね!

道中なので、昨年ちょうどコロナ前に友人と来た芦ノ牧温泉「大川荘」さんをパシャリ。
行ってすぐ後に鬼滅の刃で出てきそうなロビーで話題になってましたw
凄く良いところだけど1人客は✕だからハードルが高い、なんてツイッターで呟いたら、
「お日にちによってはおひとり様でもご宿泊可能でございますので、その際はお電話頂けますと助かります」と公式様からわざわざリプをいただきました。
こんな呟きにもわざわざお返事いただけるの嬉しくて絶対また行こうと思いましたw

福島にイギリスがあるとTLか何かで見てチェックしていた「ブリティッシュヒルズ」にも寄ってみます。





雰囲気だけ楽しもうと来てみたのですが、結構広い敷地。






「マナーハウス」に入って見たものの、スタッフが在日の方が多かったり…スタッフも他のお客も全員が英語で話していたため、ビビってすぐ逃げましたw


ただせっかくここまで来たので「アスコット ティールーム」でお茶をしばいていこうと思います。


ここのスタッフの方ももちろん在日の素敵なお兄さん&お姉さんで、なんとか説明を聞き取り、つたない発音で「Today'sTeaのメープルティー、Earl Grey&OrangePudding」
を注文。思っていたよりボリュームが有るプディングとお茶の量をゆっくりいただいていたら良い時間に。
ブリティッシュヒルズ、英語もたいしてできないコミュ障が独りで来るにはちょっとハードル高い感じでしたw


そして今回のメイン、「布引風の高原」へ。
第一駐車場が満車だったので奥の駐車場に止め、歩いてひまわり畑の方へ。

ひまわりと風車が見える高原…今年一番見たかった夏の景色!

駐車場もそうですが、ここ…下調べであまり情報が出てこないので穴場なのかと思っていましたが普通にめちゃくちゃ人がいましたw


今年はもう諦めていたので、この景色に出会えた事に感謝…!

サブ目的を果たすため…会津若松の市街地まで来てまずは「めでたいや」さんでお昼を。


セットも魅力的ですが、ちょっときつそうかなーと「大名ソースカツ丼」単品を注文。

うわっ、お、大きい!これは完全に想定外…w
以前「十文字屋」で大盛りのソースカツ丼を食べましたが、あそこだけが特別だと先入観があって油断していました…ただ美味しかったのでペロリといけちゃいましたw

めでたいやさんの近くにある「フルーツピークス&フルーツショップaoki会津店」へ。
ここで初めてのチャレンジを…。

8月いっぱいで終わりらしいので優先したかったこれを…初独りスイーツ店で初独りパフェという大冒険ですw

はぁ~…桃美味し…。
お店はフルーツ店も兼業なので1個1000円の桃とかが売っていましたが、それがまるごとのっているのでしょうか…人生で初めてこんなに桃と真摯に向き合ったかもしれない…w
隣はカップルだしすごい精神力を消耗したけどめちゃくちゃ美味しかったからヨシ!

午後は金山町のあたりを見て回ろうと思っていたのですが、桃パフェを食べているうちに雲が出て来てしまったので…「只見川橋梁」、「霧幻峡の渡し」、「尻吹峠」はまたそのうちリベンジ案件ということで撤退です。
今回は布引高原のひまわりが見れた上に旬が終わる前に桃も食べれたし満足満足。

しかし翌日の日曜日、この連続快晴の予報を逃すまいとまた朝からR252を走っていましたw奥会津第2ラウンド開始…!


片刃のクワガタくん…。


風に揺れるすすきが美しい…昨日より雲も少なく、いい天気になりそうです。


昨日は霧で見えなかった田子倉ダムも姿を表していました。

まずは「道の駅 かねやま」でトイレ休憩。

「尻吹峠」から眺める「大志集落」の大志集落って、昨日帰りにも通っていたんですね。
全然気づかなかった…。


「水沼公園」と「第四只見川橋梁」を通過して尻吹峠へ。

尻吹峠…思っていた以上のオフロードw


雨で流れた砂利道がそのままになっていて、凸凹がすごかった…ノアくんも顎を擦ってしまったようです…。

尻吹峠からの大志集落俯瞰…!



なんだかミニチュアみたいに感じる家がかわいい。
昨日集落を通った時はなんとも思わなかったのに…見る角度で価値観が変わるのって素敵ですね。




もともとここも只見線の撮影スポットだったらしいです。
山に囲まれた里の景色としてだけでも十分美しい場所でした。

先に来ていた川崎ナンバーのお兄さんが「少しお聞きしてもいいですか?よくここに来られてます?」と訪ねてきて、「いやぁ自分も初めてで…」と返し、「この道凄いですね、車の腹擦っちゃいまして…」「私もです」「HAHAHA」みたいな他愛のない会話をしましたw

峠を登ってから確認してみると…絶景の犠牲は大きかった…。

せっかくなので近くの「沼沢湖」にも来てみました。
道中、「フェアリーロード」なんて名前の道があったり、そしてこの「妖精美術館」…なんかちょっと怖いですねw


湖畔をぐるっとまわってみようとおもっていましたが、ちょうどファミリーキャンパーが朝支度中であまり近くに行くのも…と思ったので撤退。




ただ看板を見た時に見つけた「沼沢前神社」が気になったので少し寄ってみました。
ここも「蛇と水」にまつわる場所…大好物の話です。



神社の向かいは湖畔に直結しているみたいですね。面白い立地です。

沼沢湖から東に抜ける道が通行止めだったので引き返して道の駅に戻ってきました。

ちょうど売店が開店していたので覗いていきます。
他のお客さんの殆どがかぼちゃを持ってレジに並んでいました。
金山町、かぼちゃが有名なんですね。

天然炭酸水なんてのもあるのか…。

かねやまから「道の駅 みしま宿」へ。

まだ朝ごはんにありつけていないのでそろそろお腹が減りがなかなかに…しかし食堂はまだ時間が早くてやっていないですね。

この辺コンビニも全然ないしなぁと引き返そうとしたらレジ横のおにぎりが目に飛び込んできました!しかも松茸おにぎり…しかも安い…しかもまだあたたかい!

そしてうれしいおこげ付き。
道の駅のおにぎりって美味しいですよね…その地域の人が食べているお米と具材を堪能できるし大好き。

軽く腹ごしらえもしたところで只見川橋梁のビューポイントに行ってみたいと思います。

少し歩いた先にあるようです。

あっ、これは予想していなかった急勾配w

しかし思ってたほどじゃありませんでした。Bってなんだろう?



ビューポイントには時刻表が。
電車が通る時間は混みそうですね。


この分岐の先には何があるんだろうと好奇心で登ってみると…。


け、結構きつ…C…さっきのB…あーなるほど、更に高いところから見れるんですね。

そしてさらに上が…w


ここまで来たらとなけなしの体力を振り絞って一番上まで登ってみました。
松茸おにぎりが全部出そうです。




そして降りてから看板をよく見ると約何分って説明付きで記載されていましたねw
ちゃんと見てから望むべきでした。今後の教訓にしよう。

お昼まで時間があるので、少し引き返して帰りに寄ろうと思っていた「霧幻峡の渡し」に来てみました。

この先に船乗り場があるはずなのですが、バリケードが置いてあって…このご時勢で流石にやっていないのかな?と思ってた所に地元の人が遠くからなにか言いながら近づいてくる…方言がきつめで何言ってるかわからなく、最初「やってないから帰れ」的なことを言っていのると思って「すみませんすみません、引き返します」と返したのですが…更に近づいてきてよくよく聞いてみるとどうやら「バリケード通って下まで行けるで、乗れないかもしれないけどせっかくだから行ってみたらどう」と親切に教えてくれていたみたいで…疑心暗鬼になっていて申し訳無さを感じましたw


完全予約制な上、お一人様はかなりのお値段払わなきゃいけないようなので雰囲気だけ…。
というか今日この辺朝霧出ていたし、ここに朝イチで来るべきでしたw
それにしても「むげんきょうのわたし」って凄く中二ごころをくすぐるネーミングですね。

お昼はケンミンショーで出ていた「つきみが丘町民センター」へ。
「地元民がよく使う温泉施設」感が強くてなかなかよそ者はこのご時勢に入りづらい感じですが…w勇気を振り絞って食堂へ。

会津ソースカツ丼の亜種?「柳津風ソースカツ丼」。

敷いてある卵焼きが特徴です。ソースの酸味がたまごでまろやかになって…これはまた普通の会津ソースカツ丼とは違った美味しさ!

ご飯を食べた後は「道の駅 柳津」へ。

「柳津ソースカツバーガー」なんてのもありますね。そして「あわ」製品も気になります。

食堂メニューはこんな感じ。

クラフトビール良いですね…赤べこのマグカップも欲しかったんですけどいつものごとく予算オーバーしまくりなので我慢。

「あわパフェ」を食後のデザートにいただいてみました。
あわがプチプチしていい食感…黄色の「あわだま」なるあわの団子?はあたたかくてモチモチ、あんことソフトクリームとの相性も良くて思った以上に美味しい!
帰ってからTwitterで教えていただいたのですが、「あわまんじゅう」も美味しいらしく…また来た際にはまんじゅうも買ってみよう。

道の駅の隣には美術館もありました。

帰り道、既視感のある看板…昨日は通り過ぎましたが、これ金山の道の駅であった天然炭酸水!こんなところにあったのか…。



せっかくなので寄ってみます。

鉄腕ダッシュで紹介されたらしいです。


ちょうど空のペットボトルがあったのでこれだけ汲んで…おぉ…微炭酸…。


連続日帰りとなった思いがけぬ2日間でしたが、風車とひまわり…里山ならではの美しい景色…ソースカツ丼にスイーツまで堪能した良い土日になりました。
またしばらく天気は悪そうなので、ほんとにこの土日が「夏の終わり」の土日になりそうです。
さて、夏が終われば一番好きな季節、秋がやって来ます…!


この時の桃パフェ覚えてます。すごい贅沢で美味しそうだなーと。
しかしお天気最高ですね!特に大内宿!展望台まではそんなに時間もかからないし、定番アングルですから今回見れて良かったですね。
只見川橋梁もいい感じですね。でもDまで行くと橋梁がだいぶ小さくなっちゃうんでDのスポットは元気があったらでいいかなと思っちゃいました笑
キャベツ