ドラゴンアイと玉川温泉
- 鬼灯すすき

- 2021年6月5日
- 読了時間: 10分
更新日:2022年10月12日
日々の旅サイトチェックでずっと気になっていた「八幡平のドラゴンアイ」。
幻想的な景色に憧れてはいたものの、軽い山登りがあると避けがちでしたが…時期が近づき情報を仕入れているとちょうど天気と開眼のタイミングが良さそうで、思い切ってチャレンジしてみよう!と近くに宿を取り4度目の秋田へ出発です。

前日新潟市へ出張があり、なんとか19時前に帰宅し速攻で睡眠…前日に炊いた山菜おこわおにぎりをお供に1時に出発です。
よくよく考えると、新潟市でビジネスホテルでもとってそのまま出発すれば睡眠も時間もかなり余裕があったな…と旅から帰宅してから気づきましたwなぜ思いつかなかったのか…。

日本海沿いに東北へ行く時に毎回お世話になっている酒田のエネフリ。
ここを逃すとこれより北は24時間やっている所ほぼほぼ無いんですよねw

久しぶりの深夜移動…空が明るくなるのってこんなに早かったっけ?と何気ない変化にも心躍らせたり、最近急に頭が悪くなった気がするナビくんに振り回されたりしながらの楽しい旅路。
あっという間に田沢湖を過ぎ、「秋扇湖」の辺りまで来ました。

もともと見る予定はなかったのですが、たまたま経路だったのとちょうどダムの水が溜まっている時期で見れた秋扇湖の水没林…思わぬ拾い物に心が踊ります。


8時15分頃に駐車場に到着。
事前調べだと駐車場は8時30分からとのことでしたが、すでに料金所には人がいて中にはいれました。どうやら夜の間でも停められるらしく、翌日出勤したスタッフが出るときにお金払ってくださいね、のシステムだったみたいです。


ちょうど青空が見えていていい天気…だけど風つよ!さむ!
しっかり事前調べして、ウィンドブレーカーと長靴持ってきてよかった。

人が向かっている方に付いていきます。


県境杭から頂上入り口へ。
さてこの訛りきった体でどこまでいけるか…ドキドキしてきた…。


ハァハァ…と軽く息を上げながらも、あれ…思ったほどじゃないなと安堵しながら進みます。前の方なんてブーツだし…w

標高が高いからか雪道もザクザクではなくしっかりと固まっていて歩きやすかったです。

と、歩きはじめて10分もしないうちに人が立ち止まっており…あれ、もう着いたのか!と拍子抜け。

6月5日のドラゴンアイは…まだちょっと早かった?
よくよく調べてみると、前日の雨でかなり崩れてしまったそうで…。
ギリギリまでTwitterで公式のつぶやきやドラゴンアイで検索かけてリアルタイム情報を仕入れてましたが…旅の数日前に公式が突然つぶやかなくなったのも、「状態悪いですよ~」なんて呟いたらただでさえコロナのご時世に客足が減ってしまいますものね…。

普段スーパーネガティブな分、旅に関してはスーパーポジティブな私。
空を見上げれば鱗雲が竜の鱗にも見えてきます。
「眠たげな龍の瞳と空に写った龍の鱗」って感じでしょうか…これはこれで今このときしか見れない景色!!

しかし人がびっしりで長居したくないのでそそくさと立ち去ります。

写真を撮ってすぐに雲も出てきたし、ほんとに良いタイミングだった…。
時期もの景色、今年見れなかったら来年は見よう!今年見てよかったから来年も見よう! でもう来年前半のスケジュールが埋まりつつあります。沼すぎる…w

思ったより早めに帰ってきたのでレストハウスはまだ開店前。
源太カレー気になる。

ポスターが完璧な状態を見せつけてきて煽ってきますw
来年も挑戦したいなー。



駐車場の展望台をひと眺めし、車に乗り込みます。
少し背伸びしたチャレンジでしたが本当に来てよかった。
さて次の目的地へ…しかし冬期通行止め表示のまま岩手側から迂回させようとしてきたナビくん…最近急におバカになった気がしてほんとこの子どうしたのかしら…。

八幡平から大館に移動…今日のお宿は素泊まりなので、駅前の「花善」さんで夕食を調達。


比内地鶏の鶏めし一択だったんですけど…ちょうど限定の東北コラボ弁当が売っていて悩みまくり…。今回もお弁当だけでしたが併設されてるお食事処も気になってるんですよね…また来よう。

お昼も前回大館に来た時同様「秋田比内や 大館本館」さんでいただきます。

前回は親子丼に串焼き2本を頼みましたが、今回は財布の紐が緩いのもあって「曲げわっぱ親子丼コース」を頼んでみました。

ちょこっとメニューも気になる…。

前回こんなのあったかな?たまごプリンだけ追加注文してウキウキで待ちます。
女将さんの強めの方言が相変わらずでなんか安心しましたw

お通しセットとプリン、土瓶蒸しが先に到着。

お通し、いぶりがっこをはじめチョロギやたまご豆腐にのったとんぶりなどご当地感があって嬉しい。
そしてしそ巻きゅうりは初対面…これもこの辺の名物みたいですね。

比内地鶏たまごプリン。

なんやかんやしている間に揃いました。

わっぱで来た親子丼。相変わらず弾力と旨味が最高だ。

おまかせの串焼き2本はねぎま…モモとムネが一度に味わえます。
もう1本は時間がかかるので後でまた持ってきてくれるとのこと。

土瓶蒸し。GWの秋田市でも比内地鶏のスープいただきましたが…これがほんとに美味しい…。

食事に夢中で忘れてかけていた頃に2本目のつくねが到着。
これもまたそそるビジュアル…美味しくいただきました。

比内地鶏の脂をさっぱりさせてくれる食後の珈琲サービスを頂いてごちそうさまでした。
会計の際、プリンの値段が入ってないですよと言ったら、セットに着いてるから抜いておいたよと言われ、ああ配膳の時に方言強くて聞き取れなかったのはそれかぁ~!と納得しましたw気を利かせてくれなければプリン2個食べていた所でした。
2500円で至福の時間を過ごせました…また来ます!

昼食をた後は道の駅に寄りながら宿へ向かいます。


「道の駅 ひない」ではその名の通り比内地鶏が売ってました。
お食事どころも気になるところですがまたの機会に。


続いて「道の駅 かづの」にも寄り道。

ここはなんだかオサレ風な雰囲気のタイプの道の駅の予感…!

一人旅してるとバラ売りって嬉しくてついつい買ってしまいます。
そういえばここから宿へ向かう際に八幡平ポークの店がありました…通り過ぎてしまいましたが大潟の道の駅にあったのと同じ系列の店だった…?また来た際には寄ってみよう。



八幡平に戻り、本日のお宿「玉川温泉」に到着。
じゃ○んで検索して、ドラゴンアイに近くて1人泊が可能なお宿ということで初来訪。

そして何気に初めての本格的な湯治宿&自炊部屋。

このお部屋で1日お世話になります。

172号室、大浴場に一番近いお部屋。これはちょっと嬉しい。

調理場を覗いてみました。
道中廊下で多摩川ナンバーのシニアグループが、引っ越しでもするんか!?ってくらい炊飯器や食材を持ち込んでいて(めっちゃ楽しそ~~)って羨ましくなりましたw

冷蔵ロッカーまであるのか…。
料理好きなんですが、今回コロナ云々より調理場で知らないひとと顔合わせるのがきつそう…というコミュ障が出てしまってお弁当を買ってきた次第ですが…それこそひないの道の駅で売ってた比内地鶏買って鍋とか作って食べたら楽しいだろうなーって後悔の気持ちのほうが強く出たので、次自炊できる宿に泊まったら挑戦してみようかな!


とりあえず温泉は後にして、天気のいいうちに外をぶらっと歩いてみようと思います。

入り口でババヘラアイスを売ってる売店の中も覗いてみます。
かんたんな調味料や惣菜なんかも置いているんですね。
まだ部屋に荷物おいてふらっと外出ただけですが、雰囲気最高なのですでにまた来よ…ってなっていますw


岩盤浴ができるらしい「自然研究路」の方にも行ってみたいと思います。




凄いもくもくしてる(小並感)。


野岩盤浴できる場所って初めてみた気がしますが、ゴザや日傘も用意して…思ったよりガッツリ岩盤浴しているんですね…w


奥の方にも行ってみます。




アミューズメントパークのオブジェみたいだけど色と音が危険を主張してくる噴気孔。
こういうのも始めてみたので新鮮…ほんとにこんな色しているんだ…。
しかしちょっと乗り出せば触れてしまいそうな距離、怖いですね…。


思いの外楽しい散歩になりました。
さて戻ってお湯をいただくぞ!

日本一の強酸性泉風呂、堪能しました。
まだ語れるほど温泉巡ってないのでうまいこと言えませんが、酸性の温泉って好きだなぁ。


部屋に戻りお茶を入れて一休み。
窓を開けると、山の「自然の音」しか聞こえてこなくて、現世から隔離された感がたまらないですね…まだ着いて2時間くらいしか経ってないのにもう帰りたくないよ…。良い温泉に浸かり…地元のご飯を食べながらほんとにここに1ヶ月位引きこもりたい。

(部屋にテレビが置いてないのもまたいいよな…)なんて旅情にひたりながらテキパキといつもの調子で電子機器を広げるサイコパス。
ここからはインドア目線の意見ですが…山奥のこの感じなのに宿のWi-Fi強めだしdocomoの電波も4本立ってるし、共同トイレもウォシュレットで最高に良い…w
4時間ちょっとの睡眠で1時に起き、片道8時間運転からのプチトレッキングな1日…温泉に入って腰をおろしたら流石に疲れと眠気が…こういう時夕飯の時間心配しなくていいので逆に素泊まりで良かった、こんな無茶ができるのも今のうちだけなんや…おやすみなさい。

目が覚めてお腹が空いたので早めの夕食…もちろんこれを。

うーん相変わらず美味しい。
この付け合せも良いチョイスなんですよね。

日が暮れてくると涼しいどころか肌寒くなってきて…6月頭なのに部屋にストーブが置いてあるのも頷けますw夏の避暑にも最高だろうなあ。
宿はほんとに目的地に近いってだけでとってたので、ここまでいい所だと思いませんでした。

冷えた体を再度温泉で温めて…今回はアルコールの予定はなかったのですが、売店で思わず「秋田サワー」と「ぷちがっこ」に「燻製卵」を買ってしまって…車の中から道の駅で買ったジャーキーとジュースを持ってきてプチ宴会開始ですw

最高の気分でぐっすり寝て翌日…朝食は…花善さんで鶏めしと一緒に買っていたこいつをいただきます!


青森と秋田の美味しいものが詰まった「奥羽本線 いいもの鶏樽めし」…これは限定にしておくにはもったいない…。

朝焼けを見ようと起きた時は雲が出ていましたが、日が昇りはじめて青空が見えて来たので、せっかく近い所に宿をとったしもう一度ドラゴンアイを見に行ってみよう!と早めのチェックアウト。
玉川温泉さん…山奥の湯治宿では空気や流れる時間がいつもと違う感覚で居心地が最高でした…絶対また来たいですし、他の湯地宿も気になってきました。

そして2度目のドラゴンアイチャレンジ。
1日でどの程度変わるかってところですが…昨日より早い時間に駐車場着いたのにすでに昨日より人がたくさんいるぞ…。




到着!しかしこれは…山の天気は変わりやすくちょうど雲も出てきてしまったうえに、

昨日だけの気温でこんなにもヒビが…1日でだいぶ変わるものですねー。

駐車場に戻ってくると待機列が…来年も来る場合はもっと早く来るようにしよう。

初日の経路でもありましたが、田沢湖から八幡平のルートで「秋田美人多し スピード落とせ」的な看板がいくつかあってなんだかじわじわきました。コロナもあってか美人どころか人が歩いているのを全く見かけなかった、シュレディンガーの秋田美人…。
そして気になったのは写真のように玉川温泉付近の山道にやたら停まっていた路駐の車。
温泉の駐車場に停めれないから…という理由にしては離れすぎている場所にもあったし、山の中に入って山菜狩りをしている…?なんだか興味が湧いて調べてみたものの全然わからなくて謎のままでした。

2日目のドラゴンアイを思いの外早く切り上げてしまったので、「道の駅 協和」で休憩しつつもうひと行程。

由利本荘の人気店、「麺饗 松韻」さんに来てみました。
駐車場も少ないらしく混みそうで不安でしたが…ちょうど空いていてすんなり入店。

どっちも人気らしいこってりとあっさりで凄く迷いましたが…そういう時は「食券機は一番左上が定番メニュー」の法則に従って中華そばのあっさりの中をいただきました。
若い頃、無化調らーめんってなにか物足りなさを感じていましたが、今はそれが染み渡るお年頃…メンマも自家製みたいでしたね、美味しかった…。


「道の駅 あつみ」でさつま揚げをつまみながら帰宅。
久しぶりの長距離旅なのと、今回ははじめてのことが多くてかなり心躍る旅になりました。
ドラゴンアイに限らず、こういった期間限定の景色は自分が行ける時に良い状態になってるのはなかなか運も必要ですが…逆に綺麗に見れたらその分感動も大きいと思いました。
来年も行くぞー。


オサムです。
ドラゴンアイ、残雪の色がもう少しきれいだと尚良いのですが…
時期的に仕方のないことですけど。
花善さん、食事処で温かい鶏めしを食べるのもまた良きですね。
ラーメンも旨かったような。
自分は、近くにあるリーズナブルな秋北食堂の鳥もつ定食とかになりがちです😅
玉川温泉、強酸性なので、肌に傷があったりすると猛烈に沁みるという😅
以前よりはカジュアルな雰囲気になりましたね。
病気を治すために、藁にもすがる思いで湯治されているような方が多かったような。
岩盤浴中の方が雪崩に巻き込まれた不幸な事故もあったりで。
ある意味恐山にも似たような、特別な場所という認識があります。
ドラゴンアイ、私もチャレンジしましたがピタッと目が閉じてるようにただの雪でした笑
県境表示のところで友人と反復横跳びしたのが懐かしい…笑
玉川温泉はもっと秘境感あるのかと思ってましたが結構しっかりした感じなんですね。
ご当地フードと地元の酒でプチ宴会最高ですねー。玉川温泉は私もいつか行こうと思います。
あと、源太カレーほんと気になりますね…笑
キャベツ