魚沼・サンカヨウを求めて
- 鬼灯すすき

- 2021年5月29日
- 読了時間: 6分
更新日:2022年10月12日
昨年の秋だったかに何かの記事で見た、濡れると透明になる神秘的な花「サンカヨウ」…その記事を見つけた時は長野の白馬あたりで見れるんだーくらいの軽い気持ちでいたのですが、今年の開花時期が近づいてきてよく調べてみると…「透明になるまでにはかなり長い時間雨に濡れていなければならない」「花が咲いてから散るまでは1週間ほどしかない」「衝撃にとても弱く、少しの衝撃でもすぐに花びらが落ちてしまう」と今までに無いくらいの高いハードルw
その条件を土日に合わせて白馬へ…ってかなり無理ゲーだと感じ、気軽に行ける近場でどこか無いものかと調べると…銀山平のあたりで目撃例があるらしく、様子を見に行ってきました。

「うおぬま倉友農園直営店 おにぎり屋」で朝ごはん調達からのスタート。

平日に用事のついでで寄る時はいつもすんなり買えてましたが、新米の時期じゃなくても休日は開店からこんなに並んでるんですねー。

塩引き鮭が大人気。

梅干しとピリ辛きゅうりを購入!
個人的にですが、美味しいお米のおにぎりをいただく時はこういう「野菜の具」がいちばんお米の美味しさを引き立ててくれる気がします…鮭やすじこ、たらこなんかももちろん美味しいんですけどパンチが強いのでお米との主導権争いが激しいというかなんというか…。

R352は駒の湯山荘の先から通行止めらしいので、シルバーラインを通って銀山平の方へ。川の水が綺麗ですね。

まずは一番風呂チャンスを狙い、10時の開店にあわせて「銀山平温泉 白銀の湯」に到着!

10時の開店に…あっ。

仕方ないので、先にサンカヨウ散策をしてから汗を流す作戦に切り替え…それにしても…。

ご覧の通り駐車場はまだまだ雪が残って…何やらワイワイ声が聞こえると思ったらヤングが雪の山でスノボの練習をしていました。


しかしこの辺にサンカヨウの目撃情報があった(しかも数年前)というだけの朧気な情報しかないので、散策しようにもかなり本腰を入れないといけなそうなことに現地に来てから気づきました…。

まだ雪解けからそんなに時間が経っていないようなので緑も少ない…。


アプリ「ハナノナ」を片手に散策…これはヤブイチゲ。

THE・分かれ道!


右か左か…とりあえず右に行ってみよう。


ここいらはまだ残雪が…となにやらKEMONOの足跡が…軽装だし周りに誰もいないしちょっと軽率に入りすぎたと反省しここで引き返すことに。

ケマンソウ。

キワタ。
枝に小鳥が止まっているようで面白い。

カンガルーポー…食虫植物みたいな見た目だ。
サンカヨウ、ダメ元ではじめからあまり期待してなかったのもあったので、スッパリ諦めました。しかし高山植物?って初めて触れましたが面白いですね…!しかし山登りをするには訛りきったインドアな体…鍛えないとしばらくは無理そうですね。

白銀の湯の開店まではまだまだ時間があるので、車に乗り直して周辺をドライブ。
まだ通行止め解除されていませんがそのうちこのルートで檜枝岐温泉のあたりにも行ってみたいですねー。

奥只見湖の船着き場?こんなところあったの知らなかった。

釣りをしている人がちらほら。
釣りもいいなあ…昔ちょっと渓流釣りしてみたりしていましたが…時間を忘れてのんびり竿をたらしたい。


まだまだ時間があるのでシルバーラインに戻り、久しぶりにダムの方にも来てみました。


「奥只見ターミナル」。
ここはずっと昭和の雰囲気を保ったままだ。




おや、こちらは新しめのメニューが。
しかしいい時間になってきたのでまたの機会に。
ここまで来たら一番風呂独泉したい!



というわけで白銀の湯に戻り誰もいない湯を堪能。
露天はぬるめ、内湯は熱めで好きなタイプのやつ。まだ雪があるだけあって外は肌寒いですね。
15分くらいすると長岡から来たらしい方が入ってきて気さくに話しかけてくれました。いや…話めっちゃ長いタイプの人だったw
しかしコミュ障といいつつも、こういう旅先での「もう2度と合わないかであろう人」とは全然普通に話せるんですよね…w

白銀の湯は軽食などもないようなので、自販機でリアルゴールドを買って湯上がりどころでひと涼み。

帰ろうと入り口まで来たときに見つけた高山植物図鑑的なファイル。
銀竜草…別名ユウレイタケ…なんて厨二心をくすぐるんだ…w

そしてこれこれ、ネット見たのと同じ写真の…ここの方の提供資料だったのかな。
2011年…10年も前なら流石に環境変わっててもおかしくないし、そもそももっと奥の方にあったかもしれない。
最初に当たりをつけていた長野の白馬の方はもっとちゃんとした山のハイキングコースっぽくて避けてしまい…こっちなら気軽に通えるかなーと甘い考えで来てみたけど厳しそうですね。

入り口でパンフレットをもらい、お腹も空いたので魚沼の方でお昼にしよう。


「道の駅 ゆのたに」のレストランで、この辺の名物「開高めし」を食べていくことに…ってあれ、開高めし無くなってる!
レイアウトも変わってるし、提携が変わったりしたのでしょうか…?

仕方ないのでたれかつ丼をいただきました。
たれのしみたカツに米どころの美味しいお米がマッチしてGOOD。

お昼を食べて家に帰ろうと思いましたが、白銀の湯でもらったパンフレットにも載っている「八海山雪室」までちょっと足を伸ばしてみました。


始めて来ましたがお洒落な建物ですね。

1階の売店を除き、2階はなんだろう…?と登ってみるとキッチン用品売り場でした。
興味津々でしばらく眺めていましたが、お値段もそこそこなので眺めるだけにしておきました。

お目当ての「雪室珈琲」…をソフトクリームにかけた「雪室アフォガード」を注文。

イートスペースもオシャレなんですが、入り口のところなので人の往来が多くて厳しいw
ほろ苦いコーヒーのかかったソフトクリームは凄く美味しかったです。
これにて突発的な魚沼サンカヨウ散策旅は終了。
思っていた以上にハードルの高い花だってことはわかりました…w
ちょうどこの記事を書いている6/13(日)に白馬の「五竜高山植物園」で透明なサンカヨウが見れたみたいです(来年に向けた自分用メモ)。
来年はもっと本腰入れてチャレンジしていこう!

番外編。
昼食の際に道の駅ゆのたにと迷った「道の駅 南魚沼」、別日に用事で近くに来たのでご飯を食べていくことに。

道の駅内のレストラン「ちゃわんめし たっぽ家」の「ご当地南魚沼 きりざい丼」、690円。

「きりざい」は昔から魚沼地方で食べられている郷土料理で、肉や魚があまり食べられなかった時代に、たんぱく質の豊富な納豆をできるだけ大事に食べるために、野菜や漬物を細かくきざんで量を増やしていたという料理です。
お店によって生卵やスモークサーモン等色々なアレンジがありますがここのは鮭フレークがふんだんにふりかけられていました。
ちなみにこの道の駅、地元の飲食店が出しているコシヒカリおにぎりも凄く美味しくて近くに来た際にはよく買っていきますw


かなり難易度の高いS級アイテムのクエストですね…
奥只見の昭和感いいですね…行ってみたい…。
一方、八海山雪室はオシャレだ…。
いまとなっては美味しい白米がとても恋しいので新潟県民が羨ましくて仕方ありません…。コシヒカリのおにぎり食べたい…🍙
キャベツ