水沢温泉郷と夜の鶴の湯
- 鬼灯すすき

- 2021年3月20日
- 読了時間: 12分
更新日:2022年10月12日
今年の春分の日、今冬最後の雪見温泉旅に行くか~!と前から行ってみたかった奥飛騨温泉の宿「旅館 藤屋」さんを予約していたのですが、キャンセルが効くギリギリの日の段階でまた全国的にコロナ感染者が急増してきて、なんとなく他にチェックしていた宿を眺めながらどうしようかと悩んでいました。
すると秋田の「駒ケ岳温泉」さんの1人でも泊まれる部屋が偶然空いているのを発見。
秋田は夏頃に2泊3日で行こうと思ってたのですが、駒ケ岳温泉さんは先のスケジュールを見ると好きなタイミングで部屋が取れなそうなこと、自社が来年度から完全週休2日制による祝日の調整により3連休が減ること等、色々検討した上で思い切って1泊2日の秋田旅に行くことにしました。

夏に予定していた2泊3日の旅では男鹿半島にもまた行くつもりでいたのですが、1泊ではどうしても回れないため今回は山側中心の行程に。
しかしどうしても外したくない店があるので日本海側を通って秋田市を目指します。
例のごとく深夜に出発しまずは「道の駅 岩城」でトイレ休憩。

キャンプ場も併設していてなかなか大きい道の駅ですね。
ここで名物「本庄ハムフライ」を買ってパクついていこうかなと。


天気もいいしハムフライを出してるお店の開店まで時間があるのであたりをぶらり。
しかし時間になっても店が開かないのでよく見てみると隣の店舗と開店時間を間違えていたっぽいです。
ハムフライのためにこのあとの行程は崩せないのでまたの機会にと秋田市へ向かいます。

秋田市に入り、開店15分前に「ひない軒」に到着!
前回なんとなくで寄った際、今まで食べた醤油ラーメンの中でトップに躍り出るくらい美味しかったのでまた来たいと思っていたんですよね!
しかし人が誰もおらず、このコロナ状況下でもしかして臨時休業か?と不安に思っていたところに常連っぽい人が来たので安堵のため息を漏らし自分も並びます。

比内地鶏のスープに弾力のある鶏肉がのった「地鶏ラーメン」。
このスープがめちゃくちゃ美味しいんだ…朝ラーにもぴったりなあっさりでコクがあるスープ、たまりません。
食べ終わる頃には客も増え待機列も出来はじめてました。また次もこの辺来る予定があったら朝ラーしに来よう。

山側へ移動する前に「道の駅 秋田港 ポートタワーセリオン」に寄っていきたいと思います。

「同じところにきたら前とは違った行動をしてみる」という今年勝手に設定したサブ目標を達成するため、展望台に登ってみました。

子連れのお母さんが「鳥海山がよく見えるよ」なんて言ってたので後から自分も眺めてみることに。
そして今まで「とりうみやま」だと思っていたのが「ちょうかいさん」だったということを知りましたw

セリオンカフェもオサレで良さそうですね…次来たときは寄ってみよう。

道の駅内の「土崎湊屋」で店主のきまぐれ寿司をちょっとつまみます。
以前来たときは海鮮網焼きの店だと思ってたのですが、前にTVで寿司もやってるのを見て気になっていたんですよね。今回の海要素はこれで終わりになりそうなので味わっていただきました。味噌たっぷりの有頭海老最高…!



中庭的なところには桜…梅…?が綺麗に咲いており、いい香りがして思わず立ち止まってしまいました。

駐車場から見える港では船がなんかガシャコンガシャコン作業中。
何を思ったかそんな様子をボーッと眺めていましたw
それでは山の方へ向かいたいと思います。

「道の駅 協和」でトイレ休憩。
山の中なのになかなか大きい施設でした。
以前秋田に来たときに買って美味しかった「ちーずがっこ」が売っていたので思わず購入。

仙北市の角館に到着、ここでお昼を…と下調べで検索するとB級グルメ「神代(じんだい)カレー」なるものが出てきたので、なにやら名前にも縁がありそうだし食べて見ようかなーと思っていたのですが、このメニューを出してる店舗も昔より減っている…?みたいであまり賑わってないのかなぁと食指が動かなかったので別のピンときたお店…「西宮家」さんに来てみました。

3月20日オープン!ってちょうどこの日からだったみたいです。
冬期間はやってなかったようですね…あぶないあぶない。

西宮家敷地内にある「れすとらん北蔵」さん、庭を眺めながら食事できるちょっといい雰囲気のところ。こころなしか周りの客も品のいいマダムや家族が多い気がしてきて恐縮。



下調べで気になった「お狩場焼き」なる物を頼んでみました。

焼き野菜と鶏もも肉にかかっているのは山椒の効いた味噌だれ。
店の雰囲気を見るとおしゃれな感じのメニューなのかな、と思っていましたが、この味噌だれでお肉はもちろん野菜も美味しくいただけるし米に合う!

ラーメンと寿司を食った後のお腹にギリ入るくらいのボリュームでちょうどよかった。
入ったときにはすでに完売してた「おまかせランチ」、隣の席のマダムたちが「ちょっと~おまかせランチ無いなら何食べればいいのよ~」なんて言っていましたが人気メニューなのかな。

角館は枝垂れ桜の並ぶ武家屋敷通りが有名で、桜もまだちょっと早そうですがせっかくだし見てみようかなーとも思っていたのですが、今回の旅の土日、天気が良いのは土曜日のお昼過ぎくらいまで…ということで田沢湖へ向けて出発しました。
角館は神代カレーと一緒にまたの機会にゆっくり回ろう。

というわけで田沢湖に到着。
ちょうど1年前に来たときは天気も悪く気温も低かったのですが、今回はまだギリ青空が残っています。

たつこ像越しの山も美しい。


せっかくなので「御座石神社」も再訪。


これは前回気づかなかった「七種木」。
なかなか面白い逸話ですね。





自分以外ほぼカップルでいたたまれなくなったので早めに退散w


最後にもう一度鳥居の方へ。
田沢湖、天気がいいとこんなにもエメラルドブルーの綺麗な湖なんですねー。

田沢湖から乳頭温泉郷へ向かう通りにある「山のはちみつ屋」にもまた寄ってみました。

向かいはカフェになっていたんですね。

蜂の巣をイメージした八角形の建物、こだわりを感じる。
でもふと…中心の柱とかなしに屋根に雪が積もったりして耐雪関係とか大丈夫なのかな…と心の中でいらぬ水を差したりしてしまいました。

はちみつソフトクリーム、外にもお客がたむろいながらペロペロしててめちゃくちゃ流行っていました。何かメディアで紹介されたりしたのかな。

前回は他にお客が少なく店員に見られまくるので遠慮してしまいましたが、今回は賑わいに紛れてはちみつフルーツ酢を左から順番に試飲してみました。
人気1位はドラゴンフルーツでしたが、個人的にはりんごとマスカットがめちゃくちゃ美味しかったです。

宿に行く前に乳頭温泉へ。天気の良い昼の「鶴の湯」を風景として撮りに来ました。
まだ雪は残っているものの、各部屋の前にあったミニかまくらだか雪だるまらしきものは溶けちゃってますね。

今回は乳頭温泉からは少し田沢湖側にある「水沢温泉郷」で1泊お世話になります。
ナビに載ってない山道を通って目的の宿へ。

冒頭にも書きましたが今回お世話になるのは「駒ケ岳温泉」さん。
日帰り客で駐車場はいっぱいです。


早速チェックインしてお部屋へ。

バス・トイレなしですが1人&土日でも1泊2食で9500円とリーズナブル。
食事の内容は全プラン共通であとはお部屋で値段が変わるだけみたいです。

今回も山のはちみつ屋で買ったカステラで一息ついて、まずはひとっ風呂浴びに…と貸切露天に行こうとしたのですが、貸切露天は16時からとのことでとりあえず大浴場へ。
歩いて来たという方に話しかけられ軽くトークをしました。
別に一人旅に出会いとか会話は求めてないですが、こういうたまーにちょっと交わす程度の会話は良いもんですね。

16時ピッタリに入るために5分前くらいに行って貸切露天風呂の前で待ってるかなーと向かうとすでに2つとも入浴中ランプが。
こういう正直者が損するパターンのやつなー…とちょっとモヤモヤしつつ部屋に戻り、貸切が開いたか様子を見ながら1F2Fを3往復くらいしてやっとの思いで「岩の湯」へ。

予報通り天気が崩れ始めてしまいましたが、景色も開けていていい湯だ…!
この白濁湯と硫黄臭が私を狂わせる。今年もまた雪見風呂で冬の旅を〆られて良かった。

部屋に戻り、風呂上がりに前回発見した秋田のパックりんごジュースを1つ飲みつつ一息。
そういえばこの旅館、何気に部屋からiPhoneの電波が全く入らなくてネット中毒者的にヒヤッとしましたが、ロビーから一番近い位置に部屋があったおかげかそこそこWifiが入ったので助かりましたw
こういうときに限ってSwitchとか本とか非ネット遊び道具持ってきてなかったのでWifi無かったら発狂してたかもしれませんw

また様子を見ながら「岩の湯」のとなりの「木の湯」にも入浴。

こちらも川の流れる音を聞きながらのんびり出来て最高でした。

雪はまだ残っているものの、ふきのとうが芽吹いていて春の訪れを感じます。
うーん、春分の日。


ちなみに宿泊者のみ利用できる貸切露天風呂の外観はこんな感じでした。

部屋に戻り食事の時間まで布団でごろごろしていたら久しぶりに携帯から緊急警報が鳴って焦りました。
幸いこの辺はそれほど揺れませんでしたが旅先で被災はホント勘弁ですね。


気を取り直して夕食です。
お酒はその場で頼むときに従業員さんが待っててくれたので早く決めなきゃとグラス酒の一番上にあった「出羽鶴」を頼んでしまいましたが、後から写真を見て「神代」にしておけばよかったなと軽い失敗w



今回もご飯を先にお願いして、八幡平ポークに火が通ってあらかた揃った時点でいただきます!

まずはこの辺を…。どれも日本酒と合いますね、最高…!
「ひろっこの辛子和え」、ひろっこって調べてみたら雪下あさつきなんですね。

しばらくすると「比内地鶏の茶碗蒸し」が。
出汁が効いていて美味しい。

どの料理も地物をうまく活かしている…といった感じで本当に美味しく、お酒が進む進む。

そして終盤に来たこの「山の芋鍋」…これがMVP。

肉や魚がメインではなくほぼ野菜なんですけど、ほんと美味しかったです。
セリもまた食べれて幸せ。

そして最後に十割蕎麦。ご飯があるのに蕎麦もあるんですね。
毎回ちらっとブログに書いてたりするかもしれませんが、蕎麦って地元の「へぎそば」のツルシコ食感を食べ慣れているせいか他所であまり進んで食べる気にならなかったのですが…なにげに十割蕎麦は初だったかも…十割蕎麦ってこんなにモチモチなんですね、美味しい。こちらの宿はお昼に蕎麦屋をやっているらしく蕎麦だけ食べに来るお客さんも多いようで。
今度から食わず嫌いはやめて蕎麦もいろいろ挑戦してみようと思いました。

熊笹のシャーベットで〆てごちそうさまでした。
失礼な話、1泊2食で9500円というリーズナブルな価格なので食事はそこまで期待していなかったのですが…どの料理も美味しくて大満足でした。


食後休憩して、雰囲気たっぷりの夜の大浴場へひとっ風呂浴びに行きました。(大浴場は撮影禁止でした)
しかし他に人がいないとちょっと怖さすら感じますw


夜の岩の湯も堪能しました。

そして一大イベント。
この駒ケ岳温泉さんは鶴の湯さんの姉妹館とのことで、食後に鶴の湯までのバス送迎サービスがあります。


日中は日帰り客で賑わっていましたが夜の入浴は宿泊者のみのサービスなので静かな鶴の湯を満喫できます。

他のお客がこぞって露天風呂へ行っている隙に内湯を独り占めしたり、初めて露天を満喫しました。

人見知りコミュ症で昼間の鶴の湯が厳しい自分には嬉しいサービス。
滞在時間は1時間ということで帰りのバスが来るまで少し時間がありましたが、外の椅子に座って携帯をポチポチ。風呂で温まった体を冷ますのには丁度良い。

部屋に戻り、ちーずがっことはちみつサイダーで1杯…。
予想はしていましたが、宿についてからの外出イベントがあったということでなかなかに疲れてしまったのですぐ眠りにつきました。

翌日。
少し早めに起きて朝風呂をいただき朝食へ。

ごはんと味噌汁といろんなおかずがちょっとづつの朝食。
そうそうこういうのでいいんですよ…。ミニサラダとかもなくて完全に「和」って感じでめちゃくちゃ好きです。
メインディッシュはかごに入った比内地鶏の生卵…ついついご飯をおかわりしてしまいました。

駒ケ岳温泉さん、リーズナブルなのに温泉よし食事よし、夜の鶴の湯も楽しめて最高でした…!
そしてこの日は予報通り雨。なんだかんだ毎回天気に恵まれているので雨って久しぶりな気もしますね。
お土産買いつつご飯を食べながら帰りましょう。

南下して横手の「秋田ふるさと村」でお土産タイム。
朝イチで来た去年に比べて昼頃の時間だとなかなか人が多かったです。

トイレ休憩がてら「道の駅 十文字」にも寄ってみました。
この辺は「十文字ラーメン」なる名物があるようでしたがお昼はもう決めているのでまたの機会に。

お昼は前々からチェックしてた湯沢市の「佐藤養助 総本店」さんでいただきます。
県内各所に支店のある稲庭うどんの有名店…こっちで言う「小嶋屋そば」的なお店でしょうか。



うどんをメインとした色々なメニューが有りました。
老舗的な感じでしたが「グリーンカレーつけうどん」なんていう攻め気味のメニューも。

リーズナブルなのとご飯党なのもあって「比内地鶏ご飯セット」をせいろ(冷)で。
配膳された瞬間、えっうどんこれだけ!?と錯覚しましたが、一人前を一束にしているので箸でひとつかみづつ食べるとちゃんと普通の量ありましたw
稲庭うどんも前回の秋田旅で初めて食べましたが、ツルツルの喉越しが美味しいんだこれが…。

会計時、レジ横にうどんの切れ端が並んでいて、(おっいいなこれ…いくらくらいだろ?)と思っていたら食事した人へのプレゼントらしく無料でもらえちゃいました。これはなかなか嬉しいサービス。
湯沢市のあたりは天気が良かったら「小安峡」のあたりに寄ってみたかったのですが…その辺は温泉街もあるようなのでこれまた別の機会にゆっくり来るとしましょう。

山形へ向かうバイパスの途中にあった「道の駅 おがち」でトイレ休憩。


ジェラート屋があったのでミックスベリーと山葡萄をダブルで。
これで目を覚まして山形方面へ。

山形に入り、「道の駅 しょうない」ものぞいてみました。
道の駅の周りには大きな風車があちこちにあって天気の良い日は景観が良さそうです。

鶴岡通ったら…寄らずにはいられない…「龍上海 鶴岡店」。
「辛味噌チャーシュー」を早めの夕食にいただいて旅の食べおさめ。
というわけでちょうど1年ぶりの秋田旅は終了です。
冬の温泉旅をいい感じに〆れたところで次の旅は春が過ぎてGWでしょうか。
昨年のGWは潰れてしまいましたがコロナ落ち着いてると良いなあ。

お土産はひとくち大に包装されたいぶりがっこと、しょっつる味のうす揚げ、そして稲庭うどんのはみ出しもの1kg。
稲庭うどん、道の駅やお土産屋でこのはみ出しスタイルで安く売ってるので毎回買ってしまいそうですwこれは1kgで700円だったか…。


無料でいただいた「ふしっこ」はどうしようか悩みましたが、カルボナーラの具材があったのでおつまみにしていただきました。


このあたりの温泉は青白濁でバエますねー。鶴の湯さんと提携してて夜入れるというのは羨ましいです。
十文字ラーメン、ラーメン好きな自分も気になってるんですが食べたことないんですよねー。しばらく行けそうにないのでレポを期待しております笑
佐藤養助は東京にもあったので、海外から来た人に天ぷらとうどんを食べてもらおうと絶対に使ったら上司の方がハマって絶賛してた思い出です笑
そして恒例の龍上海パトロールもお疲れ様です笑
キャベツ