冬の絶景とラーメンをめぐる旅
- 鬼灯すすき

- 2021年2月6日
- 読了時間: 13分
更新日:2022年10月12日
年末年始のコロナ爆増により、1月のGoToラスト月ラッシュの予約はすべてキャンセルしました。
緊急事態宣言が解けた頃に近くの温泉目当てでどこか行きたいなあ、とじゃらんを眺めてみると、みんな同じ考えなのか2/13~の予約はどこもパンパンで色々悩んでいたのですが、仕事関係でストレスが溜まりまくってたり、お隣の山形は30人前後と落ち着いてきているようだったり、ちょうど天気予報も良さそうな感じだったりとこのタイミングしかない!と前日に宿を予約し冬の蔵王温泉のんびり旅に行くことにしました。

のんびり旅…のつもりでしたが久しぶりということで色々調べていたら結構がっつりな行程になってしまい、朝2時に家を出発w
中継地点の「道の駅 いいで」でトイレ休憩。最近山形は海側ばかりだったのでここに来るのも久しぶりだ。

まずは以前山形を調べている時に見つけてチェックしていた「らー麺 Do・Ni・Bo 」さんに到着。
看板にある通り朝6時30分から朝ラーが食べれるお店です。
人気店みたいですがご時勢なのもあってかお客は自分ともうひとりだけでした。

メニューはこんな感じ。朝から限定の「あほ煮干し」を食べようと思っていたのですが、右側は普通に昼メニューだった…。

1時に起きたのもあり、運転してそこそこガッツリいきたかったので朝ラーではなく普通の「煮干しょうゆ全部のせ」を注文。
運ばれてきた時点で煮干しのかほりが脳髄を刺激します。まずはスープを…ウワー美味しい!魚介系スープでは煮干しが一番好きかもしれない…チャーシュー、メンマ、そして特製の海老ワンタンも美味しい。
しかし結構味が濃かったので朝からはちょっときつかったかもw次はお昼にあほ煮干しを食べに来よう。

当初は蔵王温泉のんびり…のつもりでしたが、せっかく混雑していないであろう冬の山形に来るなら…と尾花沢方面へ。
以前来た時に見向きもしなかった「道の駅 むらやま」でトイレ休憩。
反対車線にも駐車場があり、歩道橋までついている結構大掛かりな道の駅…「いも煮コロッケ」の看板も気になりましたが…まだ朝早くお店はやっていないのでまたの機会に。

銀山温泉の共同駐車場に到着するも雪で封鎖されており、近くの旅館の方が冬は道中の「ろまん館」からシャトルバスが出ているからそちらをご利用ください、と教えてくれたので引き返してバスのブザーを押し待ちます。

そこまで遠い距離のピストンじゃなかったのですが、20分くらいたってやっとバスが到着しました。
300円を支払いバスの中へ。乗車客は自分だけです。

道中、除雪に捕まる…なるほど、この細い道を除雪していたならバスも遅れるか…と納得w

バスを降りて歩くこと5分…見えてきた…懐かしいこの感じ。

4年ぶりの銀山温泉!4年前に来たときは3月だったので雪も殆どありませんでしたが、今日は曇りなのを除けば素晴らしい景色です。
そして1箇所ホテル?が潰れて鉄骨になっちゃってますね…。

ちらちらと青空が覗いています…。

この街灯、好き。



奥へ歩いていきます。
晴れ間が…!






グルメ目的で旅を始めたばかりだった前回と比べて、写真や風景にも興味が出て、色々心情も変わったな…とノスタルジックに温泉街を歩きました。



お店はもちろんまだやってないので日帰り客は自分以外おらず、宿泊客がちらほらいる程度。独り占め感がたまりません。

中心を流れる川には魚が泳いでいました。この一角にしかいないようだったのですが、温泉が流れこむこのあたりが暖かくてこの辺に集まっていたみたいです。




iPhone12の広角レンズでいい感じの写真が取れました。
そしていい感じに晴れ間が覗いて…うーん、ツイてる…。


10時に近づくにつれ人が増えてきたのでこのへんで撤退。
2回目も散歩だけ…ということで、本当にいつか泊まってみたいのですが、どこもお一人様お断りだし友人を連れてくるにもアクセスが難しいのでハードルが高い!
夜のライトアップ…雪がちらつくこの風景…いつかまた見てみたいものです。

シャトルバスに向かう帰り道、除雪もそうですが地元の業者さんが雪庇落としもやっていました。お疲れさまです…。

帰りのバスの中でそういえばと財布から取り出したシャトルバス券。
ミス・モノクローム…なんか関係あったっけw

尾花沢から引き返し、天童市で「水車生そば」さんへ。
ここは以前友人が出張で立ち寄り美味しかったとのことでメモってた所です。

駐車場のある裏口からも入れるようでしたがせっかくのなので水車のある表口から。

メニューはこんな感じ。
今回はラーメン巡りも兼ねているということでここはそばではなく…。

「元祖鳥中華」いただきます!

む…これは…ラーメンというよりそばつゆを鶏ガラスープで割って中華麺を入れたといった感じの…いや、でも美味しい!
海苔と三つ葉と揚げ玉と和風の具材がスープを引き立ててくれてめちゃくちゃ美味しかったです。

お次は同じ天童市の「道の駅 天童温泉」へ。
ここもむらやま同じく尾花沢へ行く道中の国道沿いにあったのにノータッチだったので立ち寄ってみました。温泉があるのもあってかかなり広い。物産館だけでなくドトールや文具店なども合体しており思った以上にでかい所です。

足湯に浸かる作業員さん。お疲れさまです。

将棋の街ということで、そこら中に駒などのグッズや広告があります。

帰り際に目を奪われる…!

覗いてみるとラスイチでつい買ってしまったアップルパイ。
いつからこんなにアップルパイが好きになってしまったんだろう。
ここのアップルパイは中身がとろっとろでもはや濃厚なリンゴソース。
青森で食べたアップルパイに負けず劣らずの絶品でした。
山形のりんごも美味しいんご…。

蔵王温泉に続く山道の入り口にある「ぐっと山形」に立ち寄っていきます。
ここに来るのももう5回めくらいでしょうかw夜のお供を調達してから蔵王温泉へ。

今回お世話になるのは4年前にも泊まった「すずのや旅館」さん。
かなり年季の入った旅館ですが素泊まり7000円というリーズナブルさと、大将がいい人だったのでまたお世話になります。


今回のお部屋は…あら、前回と随分違った感じ。


カフェみたいな珍しい広縁…。

この暖房器具がいい味出してるんですよね。

とりあえずお茶を淹れて一息…お茶っ葉が無い!w

焦ることなかれ、もう4年一人旅をしているのでこんなときの為にバッグに色々携帯してますw

今回もいただいたマップを眺めて脳内作戦会議。
夕食は前回友人と来た時の「ろばた」さんで予定しており、そのことを大将に伝えると「本日宿泊客はそこまでですが…日帰りのスキー客が多いので予約したほうがいいですよ」とアドバイスをくれたので即電話。開店後すぐなら空いているということで予約させていただきました。

ぐっと山形で買った夜のお供、冷蔵庫はありませんでしたが冬なので自然の冷蔵庫で保冷して早速外へ…。


このひび割れたガラスのテープや謎の給湯器ホント好き。

2Fトイレへ続く道…こわい。


温泉街はそこらじゅうから硫黄の匂いが漂っていてたまりません。


まず向かったのは「山形酒のミュージアム 湯けむり屋台つまみ」。
コロナによる時短営業で17時までとのことだったので、ここで一杯ひっかけてから17時開店のろばたさんに行くという隙のないプラン。

しかしそうはいかんざきとばかりにやっているのは試飲コーナーのみで、おつまみ等は提供していませんでした。そうか17時までってそういうことか…。

出鼻をくじかれ一旦宿に戻るか…ととぼとぼ帰ります。

ミュージアム出てすぐ目の前にあるカフェ…今まで温泉街に到着した時間が遅くて縁がなかったけど、人もいなそうだしと思い切って入店。


コーヒーとチーズケーキのセットをいただきます。
お客は自分ひとりで、カウンターでなく4人席に座ったのでオーナーが察してくれたのか全く話しかけてこなかったので(失礼だったかな…?)、こういう時間の潰し方も一人でカフェに入るなんてのも4年前じゃあり得なかったな、なんて色々と考え事をしながら時間を潰しました。

カフェから出るとまたも青空が。予報を見るとまた少し晴れ間が覗く予報に変わっていました。天気の子かもしれない。


天気を見て予定変更。とりあえず宿に戻り身を清めますw
この白濁が私を狂わせる…。いやほんと蔵王の湯、めちゃくちゃ良い…また後でゆっくり浸かろう。


17時の開店にあわせ「ろばた」さんへ。
席につくなり続々とお客が店を覗いては「ごめんなさい予約が一杯で…」という店の人の一言で帰っていく。あまり人もいなさそうだし20時頃ゆっくり行くかな―なんて思ってたので滑り込み予約して良かったマジで、大将ありがとう。

前回来た際に友人が注文した焼鮭がめっちゃ美味しかった記憶が残っていて、焼鮭定食をメインにジンギスをいただこうと思っていたのですが、「あ~それ(焼鮭)いまあんまり出てなくて…ジンギスカンじゃなくてですか?」と言われたのでなくなくジンギスカン定食に。
よくよく考えると前回来た時焼鮭出てくるの遅かった(分厚い切り身をじっくりと焼いているみたいでだからこそ美味しかったのかな)ので、このコロナのご時勢のかきいれ時に一人客が時間使うとアレだよな…と勝手に納得し、ジンギスに集中します。

前回は気づきませんでしたが、りんごハイ、ももハイ、ラフランスハイって珍しいなと思っていたけどあの黒い缶ジュースで割ったやつだったのか!

修学旅行で北海道に行った時、初めて食べ苦手なジンギス…大人になって鬼怒川で初オフ会をした際に久しぶりに食べてから虜になってしまいました。
山形らしくたまこんがあるのが面白いですね。

食事が終わると外は日が暮れ始めました。

当初は宿でのんびりする予定で来るつもりはありませんでしたが、奇跡的に晴れたのもあり、人の少ない中での樹氷は今しか見れないのでは、と「蔵王ロープウェイ」まで足を運んでみました。

チェックイン前の道中、スキー場はお客でかなり賑わっていましたが、事前に電話で聞いてみると「多分日帰り客ばかりなんで夜は空いてると思いますよ」と言っていた通り、搭乗者は自分の他4人だけでした。


換気も兼ねてなのかふもと側の窓が空いていたのでシャッターチャンス。





「樹氷高原駅」はライトアップされていました。




外にでると雪化粧が施された…なんの木でしょう、すごく綺麗です。

駅に戻り、もうひと上り。

今度は貸し切りだ…!
この体験も今でしか出来ないんだろうなあとしみじみ出発。





山頂に近づくにつれ吹雪いてきてゴンドラは揺れなかなか怖い状況なのですが、風の音だけが鳴り響く静かな世界に佇む樹氷群は圧巻の一言。おもわず「すご…」と声が漏れてしまいました。




登れば登るほど視界が悪くなってきましたがこれはこれでまた雰囲気が出て素晴らしい。
ジンギスカンを食べながら軽く調べていましたが、この日は昼間は真っ白で何も見えないレベルだったみたいなので…一期一会の風景に感謝。

山頂の駅は吹雪が建物の中まで吹き付けて、使われなくなった廃墟のようでなんともたまりません。






ここ数日暖かめの日が続いたせいか少し小ぶりみたいですが、これがスノーモンスター…!
人が苦手な自分は…今後混雑したゴンドラに乗る機会があるかわからないので最初で最後の風景かもしれません。

夜はマイナス10℃と事前情報を仕入れていたんですが、手袋を持ってこなかったので外での撮影がきつすぎるw一度室内へ退避…!



スタッフのあんちゃんたちが話していましたが、山頂は天候が不安定で樹氷を見れるかどうかの確率が半々だったり…という中で奇跡的に少し天気が回復し見ることが出来たということで、最後にもうひと撮影して下るとしましょう。


ロープウェイで下り始めると何も見えないくらい吹雪いてきて…今回も旅のお天気運の良さを噛み締めつつ下っていきます。







考えてみると当たり前のことなんですが、ナイトモード撮影は静止画を撮るものでロープウェイからの夜景は全然撮れないってことがわかりましたw
いやぁでもいい体験だったな…。

気分が高揚しているので、宿までの帰り道もなんだか気持ちがいいです。

ここは帰れマンデーの寿司歩きで紹介されていたところだ。
また機会があったら寄ってみよう。

帰り道、上湯のあたりを撮ってみるとなんだかアニメ調のいい写真が撮れました。




GoToをやっていたら利用して来たかった「深山荘 高見屋」さん。
いつか泊まってみたいものです。


宿に戻って冷えた体を熱々のお湯であたため、部屋で一杯…!
今日のお供は天童の道の駅で見つけた「山葡萄セゾン」。
それと定番のスモっち…に「ぐっと山形」で売り切り割引されていた生ハムとチーズ。
しかし…栓抜きがない…!フロントに行って借りようとしましたが…消灯しておりわざわざ呼ぶのもなーと遠慮してしまったのでこの日はそのまま寝ましたw
後々飲んで凄く美味しかったので調べてみたら限定品だったようでした、季節モノかな?

翌日、朝5時に起床し朝風呂を頂いて7時前にチェックアウト。
この日も予報は悪いはずだったのですが、またまた一瞬青空を拝むことが出来ました。

朝早く出たのはそう…2日連続朝ラー!
山形ビッグウィング近くの「こうじ屋」さんに来てみました。

ちょうどよく空いたものの、朝から駐車場は満車です。

朝のメニューは朝ラーの醤油かみそ、もしくは鳥中華の温か冷の3種類のみ。
悩んだ挙げ句あたたかい鳥中華をいただきます。注文時には麺大盛りかライスのサービスも(最近の旅の経験から普通盛りにしましたが…)。
昨日は朝からこってりをいただきましたが、やはり朝はあっさりが良いですね…あっさりスープに全粒粉麺…かいわれ、長めの自家製メンマ、歯ごたえのある鶏肉と具も美味しくいい朝食になりました。

2日目の行程も悩みましたが、予報を見ると雪…のようで、(雪のちらつく銀山温泉が見れるかも…!)なんて期待してもう一度尾花沢へ。
しかし気温が少し高かったせいか霙…車で様子を見ながら予報を見てみると日が暮れないと雪には変わらなそうだったので泣く泣く撤退。
いつか雪の降る夜の銀山温泉の風景を見てみたいなあ。

帰路とは逆の尾花沢にまた足を伸ばし、何もせずガソリンだけ消費して帰るのも癪だったので、以前から探していた山形土産を探してみることに。どこの物産館にもおいてなくて、どうもスーパーに置いてあるとかないとか…ということで、「おーばん」なるローカル感満載のスーパーに立ち寄ってみます。

一発目で発見、「ニラのたれ」!
尾花沢食品なるメーカーの商品だったので尾花沢なら…と探してみたかいがありました。
名前が気になってのちのち調べてみましたが「おーばん」は尾花沢から展開しているスーパーみたいですね。

旅の〆は「龍上海 山大医学部前店」でいつものアレをいただきます。

2回目の山大医学部前店…ここのスープはやはりあっさりしていて他とちょっと違いますね。青のりも多めで、辛味噌のシビレも強く感じる…基本の量が多いのかな。しかしこれはこれでまた美味しい、龍上海ホント好き。

帰り道、「道の駅 いいで」でたまこんを…なにげにここの建物の中初めて入りましたが農産物やおにぎりなども豊富ですね。また今度寄ってみよう。


「道の駅 白い森おぐに」にも寄ってみます。
スキー客がいてゲレンデ?があったり、おふくろ食堂的な食堂や、鶏が名物なのでしょうか…鶏コロッケなる珍しいものがありましたが、お腹に入りそうにないのでこれまた次の機会に。



新潟に入り、「道の駅 関川」にも初来訪。
毎回通過しているのに全く気づきませんでしたがここも大きな道の駅ですねー。
おにぎりや鮎焼きが美味しらしいので夕飯にと買って帰ろうと思っていたのですが、時間が遅かったのか何も残ってなかった…。
少し話がずれますが、ゆるキャン2期3話でしまりんが、
「クリスマスキャンプのあとソロでキャンプして改めて思ったよ。同じキャンプでも全く別のアウトドアだって、見たものとか食べたものの事とか、一人でゆっくり物思いにふけったり、何ていうか、一人はソロキャンは寂しさも楽しむものなんだって」
と言っていたのを思い出しながら旅をして、これはそのまま旅にも当てはまるよな、なんて物思いにふけった旅でした。
というわけで今年一発目の旅は終了。まだまだコロナは収束しそうになく、今年の旅もどうなるかわかりませんが…なんとなく今年の旅テーマは「原点回帰」…として旅を始めたばかりの頃に訪れた場所(=わりと近めの場所)にもう一度行く、というのをメインにしていこうかなと。そんなわけで次はいつになるかわかりませんが、感染症の対策や予防、下調べはバッチリしてまたどこかにふらっと行きたいと思います。

番外編。
帰ってさっそく「ニラのたれ」を堪能。まずは白米で…。
見た目以上に辛くなく、うま味のある甘みが美味しい!


納豆にまぜたり、飲むチャンスを逃した「山葡萄セゾン」のアテに豆腐や餃子で…。

パッケージに「炒めても美味しい」と書いてあるのでチャーハンに入れたりしてみます。
見た目はキムチチャーハンですがこのうま味がなんとも言えないうまさを引き出して良いですね、これはリピートしたい商品ですがネットでは取り扱ってないし入手難度が高いw


2月の真夜中運転するのなかなか怖いですよね…。もう慣れてらっしゃるのかな?
あほ煮干気になりますな…。こうじ屋さんの鳥中華もおいしそう。
「山形代表」で割ったサワー、その発想はなかった…!
蔵王のスノーモンスターうらやましいです!一度チャレンジしたのですが最近は温暖化もあって見れる日が減ってるらしく、私が行った日はダメでした…。
龍上海いくつあるんだろうって調べたらラー博のぞいて6つあるんですね。そして山形駅前店が「除名」されていて気になりました…。
キャベツ