GoTo湯田川温泉
- 鬼灯すすき

- 2020年12月12日
- 読了時間: 9分
更新日:2022年10月12日
一人旅を初めてすぐに旅ブログで拝見してからずっと憧れだった山形県鶴岡市の高級旅館「九兵衛旅館」。
ハイクラスな上に一人客は割増料金のためなかなか縁がなかったのですが、GoToのこの機会にと予約して宿泊してきました。

まずは朝食が食べれる所を探して「酒田市みなと市場」に到着。

と、みなと市場の隣を見ると「さかた海鮮市場」なるものが。
なんか調べているときに見た気も…似たような名前なので呼び方が2つあるだけかと思っていたら別の建物だったのか。こちらはみなと市場よりもっと早い時間に市場食堂がやっていたようで失敗…。ちょうど入れ替わりで食堂が終わってしまったのでまたの機会に。

とにもかくにも朝食を…ということで「小松まぐろ専門店」へ。

中落ち定食が10時からとのことだったので「三種中トロ丼」を注文。
脂ののった分厚い中トロメインにエビと貝がのって1100円。
そしてこういうお店はきまって出汁の効いた味噌汁が美味しい…具はなんだコレ…もずくのような見た目なんですが知ってるもずくより太いしなんかもちもちしてて…凄く美味しい!

山形は少ないものの、また全国的に感染者が増加してきているので今回は観光地っぽい場所はなるべく避け、グルメと旅館おこもりプラン…恒例の地元スーパーをチェックしたりして昼まで時間を潰します。

お昼は前々から気になっていた山形ラーメンのひとつ、「酒田ラーメン」を食べてみたくて色々調べた中から「麺工房 さらしな」さんに来てみました。
開店30分前着で自分の前にはひとり…とその後ろに並ぶと続々人が来て行列に。

メニューは色々有りましたがイチオシマークの付いた880円の「いいとこ取りラーメン」をいただきます。
まずはスープを…ウワーめっちゃ美味しい!!!歳をとってきたせいかこういうあっさりなんだけど深みがあるスープ、めっちゃ好きになってきた…そしてワンタンの皮が大きくてこれが結構なボリュームw朝ご飯食べてからそこまで時間が経ってないので普通盛りでもお腹パンパン…しかしこの美味しさ&トッピングで880円は安く感じる…行列ができるわけですね。

酒田で食事を済ませた後は鶴岡に戻り「庄内観光物産館」で夜のお供を探したりと時間つぶし。なにげにここに来るのももう5回目…くらいでしょうか、インター近くだし品揃えも豊富で近くに来るたびについ寄っちゃいます。

以前の山形一人旅の際に食べて美味しかったご当地お菓子「だだっ子」「だだっパイ」を求めて「清川屋 鶴岡本店」にも寄っていきます。この店いろんなご当地お菓子がバラで売ってて一人旅に嬉しいんですよね…と入ってみたらバラ売りコーナーが無くなってた…。



他にお客もいないのでクラゲトイレにも寄っていきます。
相変わらず凄いトイレだw

14時のチェックイン可能時間に合わせて宿へ。鶴岡から15分くらい、建物が減り自然が多くなってきたあたりにある温泉街…以前飛騨に行ったときのような感じがして旅情を誘います。
しかしこんな細道に高級旅館が…?

ずっと憧れだった「九兵衛旅館」さん。
一番乗りでチェックインして丁寧な説明を受けます。

四万温泉の柏屋旅館に行ったときもそうでしたが、お高めの旅館は説明がご丁寧すぎて逆に恐縮してしまうw
このご時世で普段は来ないようなお客が来て大変みたいな話もちょこちょこ聞くし、そう思われないようにしなきゃ…と気を張ってしまいますが、部屋に入れば完全に気を緩められるギャップが逆にいいかもしれないと思えてきました。

うーんいい感じの広縁。
しかしこれブラインド上げると他の部屋から丸見えだな…w

今回はGoTo割引が効いているとはいえ高級旅館なのでクーポン券もいつもより多め。
明日のお昼に使おう。

普段はおしるこなど珍しいウェルカムドリンクが出るらしいですが、「感染対策で変わりに冷蔵庫にドリンクを入れておきましたので」とのこと。お風呂上がりにいただこう。

ということで最速チェックインしたらやることは一つ。
大浴場へ向かうと脱衣場には先客が…チェックインは自分が一番乗りだった気がしたのに…早くない?

ということで大浴場はササッと済ませて貸切風呂へ。
お、空いてる。

露天ではないものの、冷たい外の空気と温泉が最高…極楽極楽。

部屋に戻りお茶請けをいただく…とちの実きんとん、甘さ控えめで美味しい!

今日はもう何もせずお籠りすると決めていたので…だだっパイとだだっ子も追加して、一人ゲーム合宿開始。


少し時間を開けて「山の湯」へ。
うさぎと露天の竹で雰囲気も最高です。

露天は少し温めで長く浸かっていられる…いやぁ極楽極楽。

部屋に戻って物産館で買ってきたドリンクを並べながらもはや恒例となったパンフレットを眺める…高級旅館の人が選ぶ高級旅館のパンフに興味津々、チェックしておこう。


待ちに待った夕食タイム。
とにかく料理が美味しいと聞いてここにきたので、期待しまくりです。

部屋食だと思っていたのですが、自分の勘違いか個室食でした。チェックインのときに「食事の際にテレビを設置できますがどうしますか?」と聞かれ、んん?と思いながら「じゃあお願いします」としたらこんな感じに。一人にはありがたい仕様。
部屋食って料理を出していただく際にプライベート空間にちょこちょこ入ってくるのが少し苦手ではあったので、個人的には個室食のほうが良いかもですね。


まずは百合根のムースと前菜をいただきます。
この生鯖の巻き寿司の鯖、めちゃくちゃ美味しい…!

続いてお刺身が。
本鮪、真鯛、フグ、赤海老…フグは刺身と湯引きの2種類あるぞ…!



ここは課金せずにはいられない…!
山形なのでワインも豊富です。

一番最初に書いてある「羽前白梅 秋あがり」をいただきます。

地野菜と根野菜の味噌バーニャカウダ。
蓮根、蕪、さつまいもといった根野菜がソースと合ってめちゃくちゃ美味しい…おかわりしたかったくらいw

庄内おばこ鰆の塩焼き。
以前酒田のお寿司屋でもいただきましたが、この時期の鰆はほんとに美味しいですね…しかも絶妙な塩加減と炭火の焼き加減が…幸せ。サンマが秋美味しいように鰆って勝手に春の魚ってイメージでした。

山形さくらんぼ鶏の豊年揚げ。
鶏ももに餅を挟んで揚げたものらしいです。柚子風味の甘ダレがベストマッチ、めちゃくちゃ美味しい。

庄内北前ガニとクリームチーズの茶碗蒸し。
カニ味噌と和えた蟹の身の香りがたまらない。

〆のササニシキのはららごめしときのこの味噌汁、そして漬物。

「はららご」はニュアンスでなんとなくは予想できてましたがいくらでした。
ササニシキに合う丁度いい味付け、実に美味しい。

デザートは木苺ソースのクリームブリュレと柚子抹茶アイスと麩のフィユタージュ。
麩のフィユタージュ美味しいな…!
とにかく口に入るものすべてが口コミ通りものすごく美味しい幸せな時間でした。
普段ご飯って(一人だと特に)サッと食べてさっさと移動するんですが、久しぶりにじっくりゆっくりと食事を楽しんで気がつけば2時間近く経っていました。
いやあほんとこの食事をするためにまた来たいですね…。

部屋に戻って一眠りし、深夜に「川の湯」も行ってみました。
浴槽の夜中清掃や交換があると終わりぎわ&朝イチは結構人がいたりしますが夜通しやってると人がいない時間に入れて最高ですね。
こちらは奥のガラスの向こうで金魚が泳いでいるのですが、意外とありそうでなかった初めての景観。
ゲーム合宿のつもりが美味しいご飯と温泉、素晴らしい雰囲気が快適すぎてだらだらしまくってしまい、全然プレイできずに就寝…w

起床し、昨日と同じ個室でごきげんな朝食の時間。

朝食のご飯はつや姫なのか…わざわざ夕食とお米を分けてるのは凄いですね。

小松菜の野菜ジュースからいただく…さっぱりしていてこれからご飯を食べるぞという気分に。

塩納豆、ご飯が進む!

この皮ごと長芋煮がめっちゃ美味しい。

あつあつの豆腐も美味しいし、朝食のイカ刺しも最高です。

白いコーヒーブラマンジェと季節のフルーツを頂いてごちそうさまでした。
朝食をいただき10時までゆっくりとしてからチェックアウト。
帰りの際、コーヒーか紅茶飲んでいきませんか?とか、駐車場まで傘おさします、とか接客も気持ちよくてホント最高でした。
九兵衛旅館さん、絶対また来たいし周りにも勧めたい!

最後は地域共通クーポンを握りしめて酒田の人気寿司店「こい勢」に再訪。
今回はバッチリ予約し入店。いろいろな観光客が来るというこの店、さすがに2度め程度じゃ大将に覚えてもらえてはなかったか…ということで野暮なことは言わず初見客のつもりで3000円の「旬のおまかせにぎり」を注文。

大将がすべて旬のネタにあった味付けをしてくれるおまかせ握り。
まずは柚子塩でいただくするめいか。もっちりして美味しい。


お椀がきて目玉ののどぐろ炙り。塩でいただくこののどぐろがほんと美味しい…。

赤酢シャリのこはだ。

鱈の昆布締めを梅と京都の彩りごまで。
この前岩手でもいただいた生の鱈…美味しい。

がさえび。
北陸じゃないとあまり知らない人の多そうながさえび、食べる機会があったらぜひ食べて欲しいえびです。

はたはたの焼き。
前回来たときは今の時期より2週早いくらいであまり差はないと思っていましたが、今回はしっかり子持ちでした。はたはたの卵、テレビで秋田のしょっつる鍋でみてちょっと粘りがあってグロいなーと思ってましたが食べると実に美味しい。

うまづらはぎの肝のせ。
この店ではぎの肝の美味しさを知ったんだよな…。

赤酢シャリのおばこ鰆。
大将いわくしっかりと処理されているからこそ美味しいとのこと。生をいただくのは初めてでしたがなにこの柔らかさは…めっっっちゃ美味しい…!

本鮪赤酢シャリ。

ずわいがに軍艦。

ばふんうに軍艦でおまかせにぎりは終了。

前回は握りだけで満足しましたが、今回はクーポンの補助もあるのでもうひと攻め…一番衝撃的だったおばこ鰆をおかわり。

かわはぎと鱈の昆布締めもおかわり。

周りの人が頼んでいたさよりを便乗注文。
もちっとして美味し…!

大将がしめ鯖もいいよと言うのでしめ鯖で〆。
いやあ堪能した…しめて5000円、4000円のクーポン使って…と支払いをしようとしたらまさかのクーポン使えませんと言われるオチが付き、後々調べてみると酒田はあまり使えるところがなかったみたいですw

仕方ないので庄内物産館にもう一度寄り、4000円分のお土産を買って今回の旅は終了。
そしてこれにて2020年の泊まり旅は終了ですかね。
今年はコロナでなんだかんだあったけど逆に火がついてしまい過去最高にあちこち行ったかもしれません。まだまだ終わりそうにないコロナ…対策を徹底しつつ来年もちょこちょこ行きたいところです。そしてそろそろ友人とも旅に行きたい…!


今回も美味しそうな料理ばかり…。私は普段は素泊まりや夕食抜きを選んで外のお店で好きなものを食べる派なんですが、この前の休暇村といい宿でゆっくりご飯食べてお風呂入りまくるのもいいなと見てて思ってきました…。
酒田ラーメンはほんとあっさりーですよね。たしかにワンタンがあるからか食べ終わるとあっさりの割に結構満腹になってるんですよね。
しかしお寿司でクーポン使えなかった時は焦りますね笑
キャベツ