ふらっと温泉グルメ旅
- 鬼灯すすき

- 2020年9月5日
- 読了時間: 10分
更新日:2022年10月12日
まだまだ暑い日が続きますが、時期的に秋が近づく中、なにか忘れていることがあるような気がしてならない…。と、昨年、夏を過ぎてふと思った(来年は夏に冷たい温泉、冷泉に行ってみたい)というミッションを忘れていました!
冷泉と言っても温度が低いらしい毒沢温泉なんて入ったら心臓止まりそうだし、30℃くらいのいい感じの所は…意外と宿泊のみのところが多いな…なんていろいろ調べつつ、コロナが比較的落ち着いてることや今回ぶつかりそうな台風10号の影響が少なそうな東北で日帰りのできる温泉に狙いを定め福島に行ってきました。

今回はお隣で近いし朝はゆっくり出て温泉入ってラーメンでも食って帰ってこよう…との当初予定が色々下調べしているうちにいつもの欲張り行程にw
「坂内食堂 喜多方本店」に開店時間に行くため朝の4時出発、7時に到着するとすでに行列が…。

第1陣が食べ終わるのを待っている列ではなく、席の案内待ちで時間かかっているだけだったようで、意外とすんなり入店。

朝から「肉そば」頂いちゃいます。
坂内食堂本店には数年前に出張で一度来たことがありましたが、その時は舌の知識も未熟だったのでそこまで印象はなかった喜多方ラーメン、歳もとったせいかあっさりコクのあるスープが染み渡る…あの時の自分はまだまだ若造だったみたいだ…そしてこのチャーシューも最高、有名店なだけあってめちゃくちゃ美味しかったです。

朝イチの坂内食堂優先で行程組んだのでここで空きが出てしまいましたが、タブレットでアマプラ見ながらスマホいじったりたりで全然時間潰せるのがオタクの強み。

開店した道の駅をちょっと覗いてみるとなんだかオシャレなお菓子屋さんがあったので、気になった甘味を買ってみました。

日帰り温泉とラーメンだけのつもりが色々調べているうちに福島グルメ探訪となった今回の旅、お次の目的は「わっぱ飯」…会津若松にある「料理旅館 田事」さんでお昼をいただこうと思います。
めちゃくちゃ雰囲気のある外観…!

こちらのお店ではわっぱの方言、めっぱでの表記らしく、色々な種類のめっぱめしにプラスアルファで郷土料理の「こづゆ」や「ニシンの山椒煮」等のコースがいただけるようです。

予約優先とのことで予約をしてきましたが、開店時のお昼のお客は自分だけのようでした。名前の通り旅館も経営しているからか、従業員さんがバタバタと忙しそうに右往左往してました。

「鮭の親子せいろめっぱめし」いただきます!
ちょっと上にのった鮭が写真と…?と一瞬思いましたがご飯と一緒に身が炊き込んであって美味しい…!そして何気に会津のお味噌でしょうか、味噌汁も美味しいし漬物も良い漬かり具合だ。店の方も程よい感じに話しかけてきてくれてほっこりしたし、いいお店でした。

会津から北上し、「道の駅 つちゆ」へ。
今回は天気も悪く道中の動画等も気にしてなかったため、台風の影響もあってかご覧の通りでの天候の旅…標高の高いこの辺では濃霧もすごいし何より肌寒い…。

肌寒いのになぜか買ってしまった「つちゆソフト」…高原ミルク、山ぶどう、熊笹が一度に味わえるお得なソフトです。どれも美味しいけど、ちょっと量がきついw

福島市から道中すれちがえないような山道を登ること20分ほど、電波の届かない山奥にひっそりとある「ぬる湯温泉 二階堂」さんに到着。

建物に入ってカウンターで入浴料500円を支払います。
タオルとか聞かれなかったのでおそらく自分で用意してくるものなんでしょうか、そのへんはいつも車の中に常備しているのでバッチリ。

浴場へ向かい、趣ありまくりの館内を進みます。

こちらでは長期の湯治プランもあるみたいで自炊場もありました。
何泊かの自炊しての湯治も興味あるんですよね…今年はもう3連休以上の空いている予定はないのでまた来年できたらやってみたいものです。ただここの温泉は買い物行くにも大変そうだw
肝心の温泉ですが、その名の通り32℃のぬる湯でずっと浸かっていられる気持ちよさでした。自分が行ったときにはすでに4名のお客さんがいて、みんなソロ客のようでしたが楽しそうに話をしていました。長く浸かる前提の温泉なので自然とそうなるんでしょうね。
また眼病に効能があるようで、お湯をそのまま目薬にするとかでペットボトルに入れて持ち帰っているお客さんも…凄いなw
1時間位堪能しましたがその間にも6人位のお客さんが入ってきました。秘境のこじんまりしたところなのに人の出入りがなかなか…ほんと気持ちよかったしまた来たいですね。

ぬる湯を堪能し、日帰り…ではなく、なんだかんだいろいろ調べているうちに飯坂温泉の安価な所に泊まることにしていたので、夕飯どうしよう…と近くのご当地スーパーを覗いてみます。250円のお弁当はありませんでしたが、夜のお供をゲット。

今回お世話になるのは飯坂温泉の「宿あたご屋」さん。
素泊まり専用のお宿で、1棟まるまる借りることもできるみたいです。
ぬる湯温泉を調べてる時にちょうどTwitterで「温泉むすめ部屋」を設けている飯坂温泉の宿の話題が流れてきたのを見て、へぇ面白いことしてるな~から飯坂温泉を調べ、(あたご屋さんはその宿ではないですが)1泊することになりましたw

入り口に洗面台があって、前室にふとんが。

こちら鵬の間、6名まで入れる部屋を1人で満喫しちゃいます。
お値段はGoToキャンペーン込みで1泊なんと4,200円!

みんな大好き広縁の奥にトイレが。入り口の洗面台といいなかなか面白い間取りですね。
トイレの隣に使用不可の部屋がありましたが、もともとバスルームだったのかな?
雨で濡れているので出ませんでしたがベランダもあります。

早速だらだら空間をセッティング。
広くても実際使うのはこのくらいなんだよな…w
しかし広さを持て余すと、また友人と旅館行きたいなとちょっと寂しくもなってしまいますね。

道の駅で買った紅茶のクッキーで一息。

セッティングが終わって一息ついたところで外出。散策&夕飯を終わらせて後はだらだらしましょう。あたご屋さん、いいところなんですが唯一の問題が、運動不足には部屋までの階段が結構きつい所ですねw

こちらも連泊で湯治できるようしっかりとした炊事場がありました。

宿を出て温泉街散策開始。

橋を渡って駅の方へ。

共同浴場の「波来湯」。


川沿いのTHE・温泉街っていう町並みがGOOD。

ここすきな構図…。

飯坂温泉は福島名物「円盤餃子」の有名な店「餃子の照井」さんがあるとのことで来訪してみることに。が、5時開店に5分ほど遅れて着いたところ、ご覧の行列…ははーんさては坂内食堂みたいに案内に時間がかかってるのかなと思ったらそうでもないようで、ウェイティングボードを見ると8組ほど待っているようでした。
ラーメンは回転率いいだろうけどお酒ありきの餃子はかなり待ちそうだな…充電器も持ってきてないし何より傘がないのに雨が降ってきたらどうしよう、と葛藤しつつも待つこと1時間くらい…。

やっとのことで入店…美味しそうなジャポン酒がずらりと並んでいます。いやでも餃子に日本酒…?と思ったら福島らしく馬刺しもありますね。

名物の野菜炒めやホルモン炒め、ラーメンも美味しいとのことでいろいろ葛藤したのですが、本来今回は日帰りの予定で、月末の3連休に向けてあまり予算もかけずに行こうという考えだったので円盤餃子をグレフルサワーで1杯。
名物ということでハーフではなくちゃんと円盤になった一皿(22個)をいただきます。飽きっぽい舌の自分がこんなに食べれるかな?とちょっと不安でしたが、パリパリの揚げ焼き風な餃子は小ぶりで野菜多め、タレも酢が多めで醤油少なめなのかな…とにかくあっさりしてバクバクいけちゃう美味しさ!


餃子を食べて店を出るとあたりはすっかり暗くなっていました。温泉街をぐるっと回りながら宿へ帰ります。
情緒あふれる温泉街…今は殆どの温泉街がそうかもしれませんが半分くらいやってないお店が…いや現代ではその(昔はもっと賑わってたんだろうな…)としんみり思うのもまた情緒なのかもしれないですね…。




道歩く人は少なく静まり返っている感じでしたが、温泉宿の駐車場はどこも結構埋まっていたのでみんな宿でゆっくりしているのかな。

宿に戻り、そういや見てなかったなとご案内帳を見てみます。
内装がかなりきれいな感じがしたのでそんな気はしましたが、1年半前にできたばかりだったんですね。

「小さいけどお湯は抜群だよ」と店主が謳う浴場へ行ってみます。
「空き」「入浴中」の板があるので、あれ?貸切制だっけ?そんな説明なかったけど…と入ってみると脱衣所、普通の家のサイズ。

風呂の方は洗い場が1つと3人位が座って入れるくらいの浴槽が1つ。
宿のHP等で出てたもう少し広そうな浴槽は男女入れ替えの方でしょうか。この時はがっかりしましたが、このサイズ&脱衣所で入浴中の板が入り口にあったら他の人が入っている時は遠慮しそうだし、実質半貸切みたいなもんじゃん!とポジティブ思考に切り替えw
昼間は暑い中ぬる湯を堪能しましたが、夜は少し涼しくなって来た時期、熱めの温泉を堪能しました。やっぱり温泉っていいですねぇ。

噂通りのいい湯をいただき部屋に戻り、せっかくなのでわざわざ広縁に移動して1杯。
来る前にスーパーで見つけた肉団子と、道の駅で見つけた福島のあかつき桃クラフトチューハイ。このご当地?チューハイ、青森で見たりんごのチューハイと姉妹品じゃん!と今調べてみたらいろんな地域の名産品で37種類も出ているんですね。この2つしか見たこと無いけど、今度別の場所ではちょっと注意してみてみよう。

何をするでもなくだらだらして早めに就寝、そして6時前に起床して朝風呂をいただきます。だいたい朝に浴場の男女入れ替えがあったりしますがありませんでした。その日のお客の男女率とかで決めてるのかな?これはこれでほとんど独り占めできるけど!と朝風呂を満喫し、昨日温泉街のお弁当屋さんで買ったおにぎりセットを朝食に。
飯坂温泉、のんびりできて良いところでした。

2日目はまた会津のあたりで昼食べて帰る予定ですが、ちょっと時間が空くので「磐梯吾妻スカイライン」を通ってみました。福島市はどんよりしていたため景観には期待せずに山道を登り始めると濃霧で前が見えないレベル…今回は下見ってことでまたいずれリベンジしに来よう、と山頂付近に近づくと急な青空!
また末尾にそのへんの様子のTwitter動画のリンクを貼っておきます。
「浄土平レストハウス」で休憩…天文台なんてのもあるんですね…オサレ。
レストハウスはコロナの影響かソフトクリームのみの販売でした。

車を降りて山登りの準備をしている人が多く、何だろ?と思っていましたがトレッキングコース的なのがあるみたいですね。

山の上は気温18℃…涼しいどころか風も強く長袖が欲しいレベル。


少し折り返して絶景ロードをパシャリ。
道中、「火山ガス発生につき窓を閉め、停車禁止」的な看板があちこち立っていてビビりましたw
どうも山頂だけ晴れているみたいですが、ちょうど山の逆側から風が吹き付けて東側からはこれ以上霧が登ってこれない地形なのかな。なんにせよ思わぬ絶景で儲けものです。

磐梯山を降りて「道の駅 猪苗代」でトイレ休憩。
なかなか大きくてきれいな道の駅でした。


お昼を求めてラーメンとソースカツ丼のお店「十文字屋」に行くと、店の反対側に以前友人との会津旅行で見つけ気になっていた巨大仏像を発見。
お店は並んでましたが、中は広くかなり多くのお客さんが入れるようになっており、すんなり席につくことができました。

頼んだのは「磐梯カツ丼」。磐梯山をイメージしたソースカツ丼です。
写真では少し分かりづらいですが、普通盛りでもかなりでかいwカツは普通の食堂のカツ3枚分くらいあるぞ…大盛りにしなくてよかった。
これまた途中で飽きないか心配で食べ始めましたが甘めのソースが美味しく、気持ち悪くなり始める前に完食!したところで周りのお客様を見ると、持ち帰り用のパックでカツを持ち帰る人を見かけました。なるほど結構な量なのに年配の方も頼んでると思ったらそういうことでしたか…w

最後に帰りの高速に乗るICの近くにあった「道の駅 ばんだい」に寄ってみました。

なぜこんな所にガンプラコーナーが…と思ったらなるほどバンダイ繋がり。
そんなわけで日帰りで温泉行ってラーメン食べてくるか、から福島グルメと温泉めぐりのわりとしっかり旅になった今回の旅でした。
全国のコロナ患者状況は日々チェックしていますがやはり東北はアクセスのせいか少なめですね…今後しばらくは気をつけながらの東北一人旅がメインになると思います。次は月末の青森!行けるかな…。
磐梯吾妻スカイラインハイライト(Twitterリンク)


僕も昔は「喜多方ラーメンってただのチャーシュー醤油麺じゃね」って思ってましたが、この歳になると段々好きになってきました。こってり系も好きなままですが笑
飯坂温泉行ったことないんですが結構しっかりした温泉街なんですね。行ってみたいです。
磐梯吾妻スカイラインも未踏なので行きたいです!マイカー羨ましい…。
キャベツ