青と緑の四国:前編
- 鬼灯すすき

- 2020年8月14日
- 読了時間: 13分
更新日:2022年10月12日
GW…オリンピック連休…コロナ+悪天候で断念を重ねた四国旅。
今年最後のチャンスのお盆休み、帰省等でコロナの広がりも怖いところですが、4日間すべて晴れマーク予報でこんな機会はもう2度とないのでは、と強行することに。

一番のネックとなる現地までの7時間運転、前回の経験も活かし前の日から調整を重ね、あえて前々日に夜ふかし→前日仕事から帰ったら眠くなるから即寝→6時間位たっぷり寝て当日24時に出発!の完璧すぎるプラン…。
が、仕事から帰っても久しぶりの大冒険を前にワックワクで全く寝れず、20時を過ぎ…もう夕飯食べちゃって無理やり寝ようとしても寝れず、ベッドの中で全く寝付けないまま22時に…w
こりゃもう寝れそうにないから出発しちゃって距離稼ぎながら車の中で仮眠しつつ行くしかない!と22時に不安すぎるスタート。
ちょうど目的地まで半分くらいの位置にある南条SAで給油し、仮眠…しようにもハイになっていてまだ行けそうなので行けるうちにグングンと進みます。

自分の体はどうなってしまったんだ…ってくらい快調に7時間の道のりを5分のトイレ休憩✕2のみであっという間に淡路SAに到着w

変なテンションのまま車を降りると多くの大阪ナンバーにビビってしまい(やばいな、四国はまだコロナそこまで多くないしとノリで来ちゃったけど大阪ナンバー多い…どうしよう引き返すか?)と不安な気持ちがどんどん膨らみます。自分以外全員感染者なのか…ぐらいの疑心暗鬼でフードコートもなんか怖く見えてきて、とりあえずすだちジュースとたこめしおにぎりを買って消毒液かけたりとかなり情緒不安定モードに陥ってしまったので、なんにしてもとりあえず仮眠するか…と2時間ほど仮眠を取ることに。

が、またしても寝れず…!
もう腹をくくってホテルまで行ってちゃんと寝て、それから引き返すか旅を続けるか決めよう!と飛び起きてあたりをぶらつきます。



そんなこんなで色々あったおかげで淡路島からの日の出が拝めましたw

次の目的地である「道の駅 うずしお」の開館時間まで1時間ちょっとあるので、寝れなくとも体を休めようと横になり目を閉じていると、日が昇ってきてぐんぐん気温が上がってきました…。
冷房をかけていてもカバーしきれない暑さになってきて、寝てると逆に休まらないなwと腹をくくって出発!

鳴門海峡手前のインターで降り、「道の駅 うずしお」に到着!
車を降りると朝9時にしてすでにじりじりと照りつける太陽とセミの大合唱による洗礼が。
というか淡路のセミ、ボリューム大きくない…?w

今回も「オニオンキッチン」のあわじ島バーガーからスタートしたいと思います。
ちょっと早めに並んだおかげで3番目に注文できました。

バーガーができ上がるまであたりをぐるっとぶらつきます。
淡路島もいつか1日使ってのんびり観光したい…。

移動中は空に白靄がかかり気味でしたが、日が昇ってきて青空になってきました。

1年ぶりですが、ちょっとメニューが増えている…?

定番の「オニオンビーフバーガー」と、新商品の「すだち酢カッシュ」をパラソルの下で海を眺めながらいただきます!甘みのある玉ねぎカツが挟まれたオニオンビーフバーガーはもちろんのこと、クラッシュゼリーとすだちの果肉がはいったすだち酢カッシュがなんとも美味しい…。
写真映えを気にしてこんなところで食べましたが、もう暑いのなんのw

お土産と今晩のお供をササッと買って次へ。
寝不足に長距離運転、そしてこの暑さ…はたして宿までもつのか。

鳴門大橋を渡り徳島を素通りして香川へ。
「一鶴 屋島店」でお昼タイム。
前回行った、駅通りの飲み屋街にあって近くに泊まりでもしないとアクセスできない&激混みの高松本店とは真逆で駐車場も店舗も広い!今度から一鶴で食べるときはここにしよう、道中になるからアルコールは頼めないけど…。
この辺は始めてきましたが、奥に見える面白い形の山が屋島なんでしょうか。

すんなりと席へ。
そうそう、このメニュー表を見てるだけでよだれが…。

前回は初来訪ということで初心者向けの柔らかい「ひな鳥」と「鶏めし」を頼みましたが、今回は通向けの「親鳥」と「むすび」を注文。

親鳥、メニュー表に書いてあるとおりすごい弾力!噛むほどにあふれるうま味…。
そしてこの鳥の脂がでたスパイシーな油ダレにおむすびやキャベツをぬぐって食べる美味しさときたらもう…いやぁまたこの味に会えてよかった。
米党なのでうどんよりこっちに惹かれまくってしまいます。


スパイシーな骨付鳥で更に目が冴えたのか、ギラギラで運転し瀬戸大橋を通り岡山に出て、広島からしまなみ海道へ。

一鶴からそのまま初日の宿の道後温泉に行ったんじゃちょっと時間がもったいないな、とあまり下調べもせずに来たしまなみ海道、正直(景色のいいサイクリングロード?)くらいの認識しかありません。

とりあえず「道の駅 多々羅しまなみ公園」に来てみました。


汗ダラダラで道の駅の周りをぶらっと。


マハタ料理が名物らしいです。
めちゃくちゃ美味しそうですが今はちょっと入りそうにないので断念。覚えておこう。

しあわせの鐘、なんかドラクエの街みたいな音楽が流れている…w

そしてお目当ての道の駅に併設されているという「しまなみコーヒー」は…もしかしてあの丘の上の…?まさかあそこまで歩かなきゃいけないのか…?

ちゃんと車で行けました。ヒヤッとした。
目の前に広がるオシャレ空間。

優雅にコーヒーを頂けるような気温じゃないので、ここは「生搾りレモンソーダ」をいただきます。
暑い夏にピッタリの爽快感。柑橘類と夏ってなんだかすごくいいですよね。しまなみ海道…良い…。

伯方の塩で有名な伯方島、しまなみ海道にあったんだ…なんて思いながら通過して「道の駅 よしうみいきいき館」へ。
こちらの道の駅は浜焼きが楽しめたり、海の家チックでまた一味違って良さげです。

鳴門大橋とか瀬戸大橋とかこの辺ホント橋だらけで、人間がこんな大きな島と島を渡す建造物を建てたんだなあとしみじみ思う…そう、この日はまだ不眠の私です。

この海産物をお刺し身にしてもらったり浜焼きにしたりできるのいいな…瀬戸貝とか初めて聞いた!しかしこの日はもう店じまいのようでした。残念。


売れ残りの鯛めしくんを救出。
お店で食べる土鍋とかのしっかりした鯛めしもいいけど、この辺の道の駅に売ってる出汁とちょっとの身で炊いた感じの安い鯛めしもいいですね。

最後にしまなみ海道が見渡せるという「亀老山展望公園」へ。
駐車場に車を停めると目の前は絶景…!

さらに見晴らしのいい展望台があるらしい、う…階段…。

「亀老山」の由来になった亀。

さらに登ると…


うおー絶景…!
360度絶景、写真じゃ伝えきれない絶景です。

橋側を見渡す…海流が速く、飛沫いているところにちょうど太陽がキラキラと反射して美しい…!
なんとなくで来たしまなみ海道、他にも展望台はたくさんあるようで、他にも村上水軍の博物館とか伯方の塩ラーメンや最近ケンミンショーでちょいちょいやってる今治のB級グルメ「焼豚玉子飯」「今治焼き鳥」等、まだまだ観光しごたえがあるみたいので次はゆっくり回りたいとても良い所でした…!

そして本日の宿がある道後温泉へ。
ホテルのロビーには恒例の温泉むすめ「道後泉海」さんのパネルが。

全体的にそこそこお値段する道後温泉ですが、お部屋おまかせの訳ありプラン+GoToキャンペーンで35%引きなので素泊まりで6,000円くらい。
1人で1泊するには広すぎる部屋。

ウェルカムお菓子を食べながら脳内作戦会議。
温泉街はなかなかにリスクがあるだろうけど、せっかくここまで来たしもうひと頑張りするか…!

3度目の道後温泉本館。
しかし今回も密を気にして温泉には入らずw

温泉に入らずとも、この温泉街の雰囲気がめちゃくちゃ好きなんだ…。
前回も来たオレンジジュース屋「10FACTORY」に行ってみましたが、ちょうどお店を閉めているところでした。残念。

こちらも前回寄った宇和島鯛めしのお店「丸水」さん。
前は夜の開店に合わせて並ぶほどの盛況ぶりでしたが、今回は開店から時間が立ってるにも関わらず外から覗くと席も空いているようなので、ここで夕飯を済ませてしまいましょう。

「宇和島鯛めし」いただきます!
今回は天然真鯛が品切れだったので養殖鯛で。

薬味と鯛をタレの入った卵に入れて混ぜてご飯にかけてかっこむ!
日本一贅沢な卵かけご飯と呼ばれる宇和島鯛めし、やはり美味しぎる…!

お腹を満たしてもうひとぶらり。
ここのお土産屋、色んな種類のお菓子がバラ売りされてていいんですよね。
一人旅だとめっちゃ嬉しいバラ売り。試しに1個食べてからお土産用に箱買うとかもできるし。

夕飯を食べている間にすっかり日が暮れました。

そういえばあわぢビールが1本あったんだった…とじゃこ天を取り扱う蒲鉾店で揚げたての「じゃこカツ」をテイクアウト。


過去2回来たときも満員で諦めてた「道後麦酒館」さん…今日はすごい空いているしテイクアウトまで…惹かれる…と悩みましたが、そろそろ胃も体も活動限界が近いので断念。またの機会に。


道後温泉本館は絶賛工事中でした。
雰囲気のあるシートをかけたり、プロジェクションマッピングで演出したりと改修しながらもしっかりとお客さんを楽しませようとする心は素晴らしいです。

本日の宿は「ホテルルナパーク」さん。
名前の通り洋風な感じのお宿です。
なんと10年前に会社の旅行でお世話になったところ!だと思っていたけど気の所為でしたw
大浴場もありましたがちょっとリスクがありそうなので部屋の風呂で我慢。

じゃこカツとあわぢビールで1杯やって、坊っちゃん団子で〆。

なにげに道の駅うずしおで買ったこのコリコリ茎わかめの中毒性がやばい…w
そして怒涛の1日が終わり、40時間ぶりくらいの眠りにつく…おやすみなさい。

2日目。
素泊まりで朝食がないと早く行動できるので、宿を6時にチェックアウトして早めのあさカツ。「下灘駅」に再来訪です。



人もポツポツいる程度で絶景を満喫。
まだ日が昇っていなく山の陰に隠れている時間帯でしたが、それがかえって静寂感をかもしだしててGOODでした。

駅舎の近くには去年来た時はなかった気がする「しもなだコーヒー」なる店舗が。
しまなみコーヒーの姉妹店的なお店でしょうか?さすがに朝7時はやってなかったか。

駅舎もひと撮りして愛媛をあとに、2日目のメイン、四万十川方面へ向かいます!

朝は下灘駅の手前で「道の駅 双海」に寄り、前回買えなかった朝市の鯛めしを…との予定でしたが道の駅が改装中だったため朝食をスルーしていたので、お腹が空かせながらバイパスを運転していたところにちょうど「道の駅 どんぶり館」という魅力的な看板を見かけたのでバイパスを降りて寄ってみました。

さすがにお食事処はまだやっていない時間でしたが、売店でおにぎりを発見。
道の駅のおにぎり大好き人間。

前回とは逆のルートで沈下橋ロードに突入、最初の「岩間沈下橋」。
道中は片交の細い道で痛い目を見た経験がありますが、今回は朝早いのもあってかスムーズに移動できています。

雨の四万十川しか見たことなかったので、晴れているとこんなにも綺麗なんだな…と感動。泳いでいる魚も丸見えだ…w

今日もいい天気。
そして今日もすでに暑い…。


「勝間沈下橋」では、子供たちが川下りの出発準備をやってました。


「高瀬沈下橋」。
前回もそうでしたが、ここは穴場っぽくて好き。
せっかくなのでと無駄に車で通ったりしましたが、沈下橋通るのってちょっと怖いですねw


駐車場も整備されていて一番観光向けっぽい「佐田沈下橋」。
天気のいい日に四万十川を眺めたい!というのが今回の旅の大きな目的のひとつだったので大満足。(写真撮れていませんでしたが)帰りに露店で売っていた高知名物「アイスクリン」をいただきながら駐車場へ。普通のバニラアイスだと思ってたら全然違ったwなんだろうこの味…食べたことあるようで表現できないお味。

2日目の宿は四万十でとっていましたが、行程がめちゃくちゃスムーズに進んだので足摺の方まで足を伸ばし、今年も人気店「お食事処 あしずり」さんでお昼にすることに。
開店時間をすぎているものの1組くらいしか並んでない、チャンス!

と、中を除くとこんな張り紙が。
人が少ないのはこれの影響も大きそう…。


人気メニューがないとなると…どうするか。

新鮮な清水サバとカツオが売りの店ならお刺し身も信頼度高い!と読んでさしみ定食を。

あれ、カツオついとりますやん!
美味しくいただきましたが、カツオはこの後も何度かチャンスはありそうなものの、清水サバはこの辺じゃないといただけないので消化不良。

こっちの清水サバはどうなんだろうと「土佐清水さかなセンター 足摺黒潮市場」を覗いてみると、「本日市場が休業のため清水サバの入荷はありません」との張り紙が。
なるほど、そういうことだったか~~~!しかし、目玉メニューがないにもかかわらず大混雑だなー。

足摺岬へ向かおうとすると、交通規制で止められてしまいました。
手前の駐車場からシャトルバスが行き来しているようでしたが、足摺岬の駐車場そこまで狭くなかったと思うのになんでだ、コロナ対策…いやバスのほうがリスク高くない???となりながらも、ここまで来たならとバスにのって足摺岬へ向かうことに。

というわけで今年も来ました四国最南端、足摺岬。

ちょうど一番気温が高い時間…少しの木陰でも身も心も涼しく感じます。


展望台から灯台の方をパシャリ。
前は悪天候で気づきませんでしたが、海もすっごい綺麗ですね…!


「天狗の鼻」ってあれか…展望台から道中を眺めると、すごい険しそうな道だったので諦めましたw

なんでここに龍馬が!?と思ったらジョン万次郎だった。

バス待ちの間、暑すぎてバス停向かいのレストランでお茶でもしばきますかーと入店すると、なんと今回の旅ではもう出会えないと思っていた清水サバのメニューが。この辺は市場が違うのかな?それとも冷凍とかを漬けで出しているのか…。
時間帯も微妙な所ですが、ここを逃したらもう食べれなそうなんで注文しちゃいます。
天然貝定食も美味しそうだな…失礼ですがかなりレトロなお店なんでなめてました…これからは考えを改めよう。

「清水サバの漁師漬け定食」。ご飯の量も今のお腹の好き具合にちょうど良さそうな感じ。

人も少ないので海を見ながらの特等席でいただきます。


清水サバ…本当に美味しい…生臭さ皆無で鰹とも違う、なんとも言い難いこの身の美味しさ…タレと粗みじんのにんにくもいい味だしてる…諦めかけていたけれどこんなところで食べれるとは。

帰りのバスが出発する際に忘れていてハッと写真に撮った「レストラン つばき」さん。
ホント失礼な先入観なんですが、普段はなかなかこういうTHE観光地レストランには足が向かないので、思わぬ出会いに感謝です。

バスの往復圏内のちょうど真ん中くらいにある「万次郎足湯」。ここも寄りたかったけど今回は断念。



足摺を後にし、向かう時に気になった「大岐海岸」が展望できる場所からひと撮影。
水も綺麗すぎるし、この猛暑日に入ったらほんと気持ちいいだろうなー。

何故かこんなところにプチ沈下橋。
川のイメージばかりだったので…なんだか良いですね。

色々満足したので今日も早々にホテルにチェックインして明日に備える感じで行きましょう。ホテル近くの物産館「サンリバー四万十」に寄ってみると、思ってた以上のお土産の品揃えと地元惣菜のラインナップが素晴らしい。ここめっちゃ良いですやん。

買い物を済ませてホテルへ!と車を出すとなんと物産館の隣にありましたw
「ホテルサンリバー四万十」、たしかに名前も一緒だしそういうことか…名前的に近くにあるとは思っていたけど事前調べでは全然気づかなかったw

建物の中も綺麗だし、最近できたホテルなのかな?検温やコロナ対策等もしっかりしていて高評価。スイカや手作りジンジャーエールといったバイキングも惹かれますが、明日は朝早めに出発したいので我慢。


部屋の目の前は物産館w四万十川は眺望できないものの、物産館の隣にファミマもあったしめちゃくちゃいい立地だ…ここは絶対また利用しよう。

冷蔵庫には…暑い日に地味に嬉しいキンキンに冷えた水のサービス。

そして意外とちゃんとしてるとこじゃないとない部屋ごとに割り振られたWiFiもかなり嬉しい。エリア共有みたいなWiFiだとゴールデンタイムとか使えたものじゃないんですよね。



なんとなく持ち帰った物産館のパンフを見る…物産館に併設されたお食事処も良さそうですね…ホテルサンリバー四万十さん、もう100点。

ただ、物産館ですでに色々買っていた上にコロナや暑さや疲労で今日はもう出かける気力がない…と部屋飯にしました。物産館、飲みきりサイズのゆず系のお酒がなかったのだけがちょっと惜しかったですが、かわりにノンアルのゆずドリンクたちでカツオたたきと高知名物「田舎寿司」をいただきます。

お酒が無かったので出番がなくなったおつまみ達…w
3日目は四万十川と総壁をなすこの旅最大の目的「四国カルスト」を堪能するため、早めの休息をとりましょう…おやすみなさい。
後編へつづく。


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