SW海鮮めぐり旅:後編
- 鬼灯すすき

- 2020年9月21日
- 読了時間: 11分
更新日:2022年10月12日
前編からの続きになります。
2度目の青森旅、後半戦。
大間でマグロを食べ、さらなる海鮮を求めて八戸に移動します。

大間から車を走らせること3時間ほど、八戸へ到着!
青森は地域間をまたぐ道に信号が少なくて快適ですね…前日同様、「八食センター」で先にお土産を買っちゃうスタイルでいきます。

ここは相変わらずすごい賑わいですね。

先にお土産を…なんて言いながら吸い寄せられるように市場寿司へ…。

マグロ以外のお寿司もちょいちょいいただきたいのでつまんでいきます。

偶然にも去年と同じ席w

まずは海鮮サラダ…と、珍しくて目を引いた「サーモンの皮ぎし」。
皮ぎしって単語を初めて聞きましたが、見た感じ的に皮と身の間の部分ですね!
鮭を食べるときも最後に身を少しつけたまま皮をいただくのが大好物なので、脂の乗った皮ぎしは最高でした。ハラスより好きかも…。

前回衝撃を受けた赤イカ。もっちりとろけるこの赤イカが一番安い120円の皿だなんてホント信じられない…。そしてヤリイカ、赤イカ、甲イカのイカ三昧で追いイカ。八戸のイカ美味しー!

ほぐし身も入ったたっぷりのかに味噌…。

まだ夜もあるし程々に…ということで生サバとイワシで〆。
友人から教えてもらったここの回転寿司ほんと美味しい…安めのをチョイスして7皿で2000円弱とお値段もそこそこですが新鮮で美味しいネタばかりなので青森に来るたび寄りたい所です。


前回と同じ流れ…寿司屋を出ると目の前にある魅力的なお弁当屋さん、ホテル着いてもう外出ないならここで夕飯買っていくのもアリかなと思いましたが、今回は八戸の夜の街を楽しみたいのでまた次の機会に。

下調べ時は七輪焼きもやってみようかなーと思っていましたがまだ色々とお腹にたまっているのと、なかなか賑わっているようなのでその中で一人で焼きキメるのはちょっと寂しいかなということで今回もスルー。



店内をぶらぶらしているだけで偽ヒ○シじゃないけどテーマパークに来たみたいでテンション上がるなぁ~。
賑わいぶりを堪能しお土産を買って八食センターを後にします。

2日目は「天然温泉 南部の湯 ドーミーイン本八戸」で1泊。
八戸より本八戸のほうが繁華街だよって何かで見たのでここにしました。

こちらは1泊素泊まりでGoTo込5000円。
コロナ禍になりもはや恒例となった、日が昇る前に移動→朝イチ~午後観光→宿最速チェックイン→日が暮れる前に夕飯→早めの就寝→日が昇る前に移動~のパターンをこなすため早速外へ。

本八戸は意外と繁華街が建物も多く賑わっていますね。

海鮮づくし旅のなか咲いた一輪の肉…ブランド鶏「青森シャモロック」を使った料理が自慢の「青森自慢料理 ほこるや」さんで夕飯をいただく予定でしたが、なんと連休はお休みとのことで断念…!

予定が崩れたのでそのへんをフラフラしてみます。
ほんといつも予定ガッチガチに固めているのでこういうの久しぶりだ…屋台の並ぶ「みろく横丁」いいですねぇ。しかしまだちょっと早いか。

フラフラしていて目を引いた「サバの駅」。写真左に映る「八戸銀サバづけ丼」が気になり入店するも満席…ウェイティングボードに名前と電話番号を書くと席が空いたら電話で教えてくれるとのことで、待ちも前に2名ほどだったので記入しもうひとフラフラ。

30分ほどで電話が来たので店に入るとカウンターではなく個室の団体席に通され、いいのかな…と戸惑いながらもスマホで周りの情報を仕入れつつゆっくりメニューを眺めます。


「日本で唯一のサバ料理専門店」という店のコンセプトに沿ったサバ料理の数々。
前回の下調べでも気づきませんでしたが、八戸ってブランド鯖があったんですね…!八戸前沖プレミアム銀サバ…そういえば朝食バイキングに鯖の蒲焼きもあったな。

色々悩みましたが、無難にお得な「晩酌定食」といちおしの串焼きを注文。

お酒もサバづくしでした。上に別表記もあるしラベル変えただけなのかな?
お店の人に聞いた辛口のさばかみをいただこうと思います。

銀サバづけ丼(中)セットにさばかみ。良い絵面だ…。

前沖サバ、ホテルで食べたのは火の通った蒲焼きでしたが、漬けだとよりサバの脂と柔らかさが堪能できて最高~!ただ、酢飯が茶碗一杯まるまるダマになってたのがちょっと残念…。

いつもよりゆっくりペースで定食とお酒をいただいてたのですが、完食してからもなかなか来ない串焼き…忙しそうだし忘れられてるのかな、注文通ってなかったら帰ろうと呼び出しボタンを押すとちょうど串焼きが来ました。


皮はパリッと、身はなんともジューシーで美味しい!ただ先にお酒と串焼きが来て後から定食が来るものだとばかり思っていたので色々配分ミスってしまって残念。


サバも美味しかったけど、イカでもう一杯呑みたいな…とサバの駅の隣にある「らぷらざ亭」にはしご入店。
ここでもカウンターは埋まっており4人席に通されましたが、周りもほとんどそんな感じで、そうかコロナで1~2人の客ばかりになっているのか、と気づきました。


辛口の「八仙」もっきりと「イカふの沖漬け」で一杯。

こっちでは肝のことを「ふ」っていうみたいですね。
これほんとたまらない…日本酒とズッ友です。

しかし本音を言うと塩辛で一杯やりたかったんだよな…とメニューをもう一回よく見てみると…ん、切り込みってなんだろ?と普通にスルーしていましたが、スマホで調べてみるとこれが塩辛のことだったのかw
「ふ」は写真もあってなんとなくニュアンスでわかったけど切り込みはわからなかった…。

というわけで切り込みで一杯。
大根おろしと食べるのも初体験、まろやかになってめっちゃ良い…今度真似しよう。

サバとイカを堪能し、帰路につく…途中で目に入ってしまうみろく横丁の八戸らーめん…。
予定決めないフラフラ呑みだと財布も腹もリミッター外れてしまうんですよね…そういえば昨年も弘前で8000円くらい飲み食いしたっけ…。

メニューはこんな感じでした。ミニもあるのが嬉しい。

そういうわけであっさり醤油をいただく…あぁ^~〆に丁度いいあっさりで最高。

ホテルに戻り、最終日の運転に備え温泉にゆっくり浸かって足のマッサージやかかと上げをしっかりして足のむくみ対策…!
四国から帰ったあと捻挫したのかってくらい足がパンパンだったので…w
色々歳の影響も出てきたので一体いつまでこんな事ができるか…一人旅の(性格上人との出会いはほぼありませんが)景色やグルメも一期一会…素泊まりで朝早く行動できるので最終日は朝日が昇る前に出発です。

最終日の予報は青森の天気は悪く岩手は良いとのことで、八戸から太平洋沿いに南下してなかなか行けない岩手の「浄土ヶ浜」、「龍泉洞」を観光して帰る予定でしたが、直前になってまた天気がコロッと変わったので、最後まで青森を堪能していくことに。


この石造りの展望台、戦で敵を見張るためみたいな感じがしてなんとも良いですね。

展望台からの海の眺めもいいですが、南の方角を向くとなんだかすごくノスタルジックないい風景。


スマホをいじりながら朝日が登るのを待ちます。


寒いくらいの潮風が吹き付けて、すすきが揺れ…秋の哀愁を感じさせます。たまらない。

この日は海と平行に雲が広がって水平線が高くなっているように錯覚してなんとも素敵でした。おかげで日の出予定時刻になっても太陽がなかなか出てきませんが、これもまた一期一会の景色。
末尾に朝のうみねこラインを走った時の動画リンクを貼っておきます。

少し南下して「種差海岸」からも朝日を眺めます。


ちょうど雲で太陽が3重だるま?になってて珍しかったのですが写真じゃわからないですね。近くのキャンプ上ではテントがたくさん張られていて朝の散歩やランニングをしている人がちらほらいました。
ここと展望台は当初予定してませんでしたが、自分の気分的になんかこう…「秋の始まり」を感じてとても良かったです。

八戸に戻り、前回行列にビビって車で素通りした「みなと食堂」へ朝6時の開店時間に合わせ到着。


すでに1時間以上待ちですと…ここまで来たら引くわけにはいかんと名前を記入します。

道路挟んで向かいにある椅子に座り込んでスマホポチポチ。
運転時間の長い旅は全然スマホ触れないのでこういう待ち時間を有効活用(?)してます。
ただ時間つぶしは良いけど…風が冷たくて寒い…w
ここも携帯電話の番号書いておくと知らせてくれるシステムでしたが、お店の方が外で通話しているのを聞いていると意外と時間がやばいのでキャンセルで…ってお客さんがちらほらいて7時ちょい過ぎには入店できました。

平目漬丼とせんべい汁のセット。
丼だけ食べるつもりが、待ち時間のあまりの寒さにせんべい汁も頼んでしまいましたが隣のお客さんの注文をみると味噌汁は普通についてきたみたいですねw
表面がフニャッと中の食感は残っているせんべいの汁ってちょっと抵抗が…あったんですけど、つるっともちもちでめちゃくちゃ美味しいですやん…そういえば南部せんべいってお米じゃなくて小麦粉なんでしたね、テレビで料理研究家がパスタ代わりに使ってたの思い出した…新潟県民なので普通のせんべいを汁に入れるのか…と先入観がありましたがこれはもうすいとん汁だ…野菜と鶏の出汁がきいた汁もめっちゃ美味しい…今まで何度もあったせんべい汁チャンスを見逃してきたのを後悔w

そしてなんと言ってもこの平目漬丼…平目は濃すぎないタレにちょうどいい塩梅に漬かっていて、平目自体の味をしっかり堪能できる…このタレの濃さだとご飯と合わせた時に薄まって物足りないんじゃないかと思いきや、天丼やうな重みたいにご飯にもタレがしっかりかけられていて、なんというかいつも食べている「濃いめに漬かった刺し身を白米と一緒に食べて丁度いい漬丼」とは違った「刺し身は刺し身で美味しい、タレのかかったご飯はそれだけでも美味しい、2つ同時に食べたらめっちゃ美味い」という感じの漬丼でした。
いやー行列ができるだけあってめちゃくちゃ美味しかった…!
みなと食堂を出て八戸を後に。昨年、八戸は朝市を見て風呂入ってすぐ移動するだけだったので、今回は色々堪能できて良かったです。


予報が変わったということで帰りも奥入瀬渓流を通って行くことに。



本日は晴れといっても日が差し込まない木陰、まだ地面は濡れていて一昨日とあまり変わらないかな…?




と思いきや、日が差してきて光度の問題か少し印象が変わってきた感じがします。




少し分かりづらいかもしれませんが偶然にも滝に虹が!


奥入瀬渓流…写真だけだとうまく伝わらないかもしれませんが、なんかこう…ホントに良い雰囲気と言うか…マイナスイオンあふれる…というと逆に胡散臭いかもしれませんがなんとも不思議な魅力があります。次こそは新緑の時期に木の間から青空が見えるようなシチュエーションでまた来たいですね!




十和田湖に出た頃には青空が広がっていました。

十和田湖から移動し最後の目的地、「田子町ガーリックセンター」に到着!

ここでの目的は…そう、初日に知った新・ご当地グルメ5兄弟のひとつ、「田子ガーリックステーキごはん」。残りの3つは行程的に厳しかったものの、県南にある田子町は帰りに寄れなくもない場所だったので思い切って来てみました。

ただ、ガリステごはんは1日限定50食らしく、HPにも前日までの予約をおすすめしますと出ており、ノー予約でダメもとで来てしまったので半ば諦めつつ…せっかく来たし他になにかにんにく料理食べていくかな、とレストランを覗くとウェイティングボードはまだ前2グループしかおらずガリステごはんも注文できるようだったので、やったぜと早速記入。

勝利確定したので開店まで余裕の周辺散策。
というか青森がにんにくの名産地だったのは知っていましたが、十和田とかそのへんだと思っていたので失礼ながらも初めて田子町という存在自体を知りました。

ガーリックセンターの隣りにある直売所では、格安でにんにくが売られていたのでつい購入。国産の良いにんにくって一房でも398円とかするのに、その倍くらいの量の1パック
が200円!?にんにく日本一の町、おみそれいたしました。

開店し席に通されるとすぐに「ウェルカムドリンクを飲みながらこちらをお読みください」と説明書を渡され、なんだかワクワクしてきました。

にんにくコーラをグイッといただきます。おお、にんにく味のある後味だ…。

裏もあるだと…店側からこうして食べろあーして食べろみたいな感じで来られるのってあまり好きではないんですが、ここまで来るとなんだか楽しくなってきちゃいますねw

説明書きをじっくり読んでいると「田子ガーリックステーキごはん」が到着。
実際に見ると一膳の情報量が凄い!

シャリの上には3種のにんにく調味料が乗せられており、それをまた3種の肉でいただくことで9種類の味が楽しめるという仕掛け…。

にんにく創作料理も見てるだけで楽しいですね。
陶板があたたまる間にこちらを前菜としていただくという時間の無駄の無さも面白い。


肉を自分で焼いてそれぞれ巻いたり調味料や付け合せを楽しんだり、とにかく「にんにくを楽しんで」という思いが伝わってきました。個人的には牛肉とピリ辛にんにくマヨの組み合わせが美味しかった!
これはほんと良い町おこしですね…実際周りのお客も楽しそうに食事している感じが見られました、素晴らしい…。

〆のアイスクリームも自家製でしょうか、牛乳の味が濃くて美味しい。いやあ楽しい食事だった。
ニンニクパワーが効いたのか帰りの8時間運転を30分程度の仮眠で乗り切り、20時頃には家に到着!2度目の青森、かなり食メインの旅になりましたが楽しかった。
次回は来年になると思いますが、残りの新・ご当地グルメ兄弟を攻略したいのと谷地温泉や蔦温泉といった温泉地にも行ってみたいんですよね。まだまだ魅力ありまくりの青森…2度目にして四国や能登に並ぶ大好きな地になりました!

お土産編。
実用性のある源たれとりんごジュースくらいでいいかな、といつものようにあまり買わない予定が紅玉ジャム、貝みそ焼のもと、にんにく塩黒こしょうと実際食べて美味しかったものがなんだかんだ増えてしまいましたw
そして今回は縁がなかった煮干し系ラーメン、八食センターで何買っていこうかなと悩むも乾麺や生麺は色々種類がありすぎて調べたり吟味する時間が惜しかったので前回買って気に入った激にぼカップ麺を買ってきました。

大量のにんにくは醤油漬けに。
これでパスタやすた丼を作ろう。
うみねこラインハイライト(Twitterリンク)


オサムです。
今回も楽しく拝見しました。
青森県の太平洋側(特に上北、下北)、距離感覚が北海道的というか、原野もあるし、二十数年前に仕事で初めて来たときはビックリしましたね。
畑が一面に広がる景色など、なかなか越後では見られないので。
東北本線の建設にあたって、なるべく内陸にという軍の意向もあって、八戸市街から離れてしまったんですね。今の八戸駅は昭和46年3月まで尻内駅で、それまでは今の本八戸駅が八戸駅を名乗っていました。
八戸の繁華街も、飲食店からクラスターが出たりで厳しい状況です。
葦毛崎展望台、まさに戦争遺構ですね。
奥入瀬渓流、今はそうでもありませんが、紅葉時期の渋滞は凄まじかったようです。
青森県の三八上北エリアで大蒜は広く作付けされていますが、田子は地域ブランドとして確立されてますね。魚沼コシヒカリのようなものです。他に長芋、牛蒡が主力作物です。
みなと食堂さん、羨ましい…。これを読んでますます行きたくなりました。
大間のマグロは奮発しましたね!でもせっかくだからこういうとこで使いたいですよねー。
ガリステは完全に予想を上回ってきました!(ただのステーキ御膳的なのを想像してました)にんにくもめちゃくちゃ安い…。田子行ってみたくなりました。
親戚が八戸の隣町なのでサバが美味しいというのは聞いたことがあります。
能登のイカの話をちょうどさせていただきましたが、私が今まで美味しいと思ったのは函館、呼子、そして青森ですね。イカは鮮度がめちゃくちゃ大事(食感がすぐ変わる)なのでやはり水揚げ地から近いところが美味しいのかなと思います。
そして、うみねこラインのBGMはGRAVITY 0、懐かしいですね笑
主題歌だったアニメ観てました笑
キャベツ