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北陸冬の味覚丼

  • 執筆者の写真: 鬼灯すすき
    鬼灯すすき
  • 2019年12月14日
  • 読了時間: 10分

更新日:2022年10月12日

2019年、最後の旅は去年の3月に行った福井旅のリベンジマッチになります。

3000円程度のせいこ丼を食べるつもりが食べれる時期は終わっていて、グイグイおばちゃんに負けて1杯13000円のカニを食べ、泣く泣く帰った苦い思い出をバネに…今回はしっかりと下調べ&予約もしリベンジ!



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今回も障害となるのは前日の飲み会…朝の運転のことを考え逆算してアルコールを拒否りつつ2次会も具合の悪いふりをしてなんとか回避…!3時過ぎには家を出発し楽しい旅の始まりです!いつもの有磯海で小休止。



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今回はせいこ丼をベースに行程を組みましたが、調べている中で同時期の日本海の冬の名物、氷見の寒ブリも一緒に堪能しちゃおうと富山に寄ってから福井に行くことにしました。

氷見に行くついでになにか見るところはないかと調べていたところ、海ごしに山が眺めるという「雨晴海岸」がヒット。

寒ブリは6:30開店の漁師食堂でいただく予定ので、ここなら時間気にせず行けるし行ってみようということで「道の駅 雨晴」に駐車。


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道の駅から海岸の方へ降りると、すでにポツポツと3脚をセットしたカメラマンたちが。

ちょっと寄ってみるかー程度だったのですが景色はもちろんのこと、例のごとく天気は良くなり…なかなかに良い場所をとれたので折角だから朝日を拝んでから朝食にするかと岩場へ腰を下ろして日の出をネットでチェックすると、6:56と今から大体1時間ほど待つことになります…。



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電波が悪くてスマホでネットサーフィンも満足にできず、ちょっと寄るか程度の装備できたので冬の潮風が冷たい中、浜辺で1時間朝日が登るのを待つって…ネット中毒で時間効率厨の自分からしてみたら考えられないなーと思っていたものの、絶好のロケーションでぼーっと考え事をしながらのんびりと待つことができました。

海越しの立山連峰から除く朝日は絶景…!肉眼だと山も雪化粧で素晴らしかったのですが、スマホのカメラだとあまりわからないですね…w

こういう時に限ってカメラを持ってこなった自分を呪いつつも、良いものが見れたなあと満足感に浸りながら撤収です。



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カメラマンたちも朝日を収めぼちぼち撤退を始めたようです。

ひとくくりにするのはアレですが、とある場所でちゃんとした駐車場に駐車したのに「景色撮ってるんで少しずらしてください」とか言われたり、大声で怒鳴ってる人を見たことがあったりと他にもあまりいい印象がなく…。

カメラに興味があってもなかなか踏み出せないのがそんな部分にあります。いずれいい写真撮るためになりふり構わなくなりそうで。



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道の駅と海岸の間には線路があってこれまたエモい景色が撮れました。

とりあえず今回は一人旅なのでまわりはあんまり気にせず行きたいところ。切り替えて朝食と行きましょう。



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海岸から車で15分ほどで「氷見 魚市場食堂」に到着。

漁師のオッチャン達が朝からお仕事頑張ってるのを見ながら食堂へ。

開店から1時間が経ち、ちょうど朝の時間で混んでるかなーと思っていましたが、意外と空いており難なく席へ付くことができました。



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席についてお目当てのものを注文すると、どうやらサービスで漁師汁なるものが付くようで、(あーあら汁のお椀的なやつかな)との期待を上回る、おおぶりのつみれとカマが入った小鍋が先に到着。小鍋はその場で火にかける式…ウーン…最高だ!



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まもなくして注文した寒ブリ丼が到着。

氷見と言えばの寒ブリ、漁師汁を器にとって添えて…旬のものをいただきます!



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氷見寒ブリ丼、2800円。

注文の際に店員さんから「本日の寒ブリは脂のノリがイマイチですよ」と言われましたが、本日の…ってことは逆に考えると新鮮なブリを使ってるんだなとポジティブシンキング。

その予想通りいつも食べているブリとは違って臭みがなく、めちゃくちゃ美味しい…。

あんまり脂がのっていてもこの量だとくどくなっちゃうかもしれないのでちょうどよかったのかもw

しかも脂のノリがイマイチなのでと2800円から20%オフしていただきました。



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食堂を出ると港からも立山連峰が綺麗に見えました。

朝から綺麗な景色と美味しいご飯に感動し、昨日の忘年会の鬱憤はもうすでにチャラ。

しかも時間はまだ朝の8時…まだまだたくさん行動できます。早起きは3文の得とはこのことでしょうか。



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福井に入り、「永平寺」へ。

神社へはちらほら行くものの、お寺って正直あんまり興味なかったのですが…折角だからとあえて行ってみました。



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これはなんか有名な感じの天井の絵のやつ!(語彙力ゼロ)



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参拝の知識もなく何もわからないのでまわりのご年配の方たちの真似をしながら参拝ルートをぐるっと回りましたが、意外と楽しめました。

ただ、駐車場…永平寺の手前で歩道から乗り出した人達にすごい呼び込まれて、ああここ開いてるんだなと車を停めると、チケットを渡され駐車料金500円、家のお店で1000円以上のお土産を買うと無料になります。とさも当然のように言われてムムッとなりましたが、今までこういう場所に偶然縁がなかっただけでわりとそういうもんか…と帰りに羽二重餅を買いました。



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永平寺から「福井県立恐竜博物館」へ。前回に引き続き2度目の来訪です。



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前回は昼食の関係ですこし早足でまわった恐竜博物館、今回は時間に余裕があるのでじっくり見て回ります。


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剣竜ってなんか好き。



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あれ…この顔、見覚えが…ちょうどポケモン剣盾で話題になっていたウオノラゴンの頭のやつでしたw



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陸の恐竜より海中コーナーのほうが興味をそそります。



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今はちょうど戦隊モノ効果で来客も増えてるらしく、前回来たときより人が多く感じました。

この歳になって色々な水族館や博物館をまわるようになりましたが、この恐竜博物館、700円ちょいで半日はじっくり楽しめるコスパ、なかなか他ではないレベルだと思います。(コスパで語るものでは無いと思いますが)ちょっと山の方でアクセスが悪めな分を踏まえても何度も訪れたいと思わせる恐竜博物館、オススメです。



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博物館から出ると天気は崩れておりましたが、今日はあとホテルに行くだけの予定なので問題なし。

最近のマイブーム、「旅行先の地元スーパーチェック」をすませ、ホテルのある福井市へ向かいます。



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この日は寒ブリ丼目当てで昼も夜も全く考えてなかったので、前回同様「福そば」さんでミニ越前おろしそばとミニソースカツ丼のセットでも食べようかなーとも思いましたが、前日の忘年会が蕎麦屋だったため、あまり蕎麦の気分ではなかったのでソースカツ丼の有名な所があったよな…と「ヨーロッパ軒」さんを覗いてみたところ、ピークタイムが終わり空いていたのでソースカツ丼をいただくことに。



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ヨーロッパ軒さんのソースカツ丼。右のお皿は、足りなかったらつけて食べてくださいとのソースですw

新潟のたれかつ然りこの手の卵なしカツ丼、シンプルなのに箸が止まらない美味しさ…ふしぎ。



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15時になったのでチェックインをしに「羽二重の湯 ドーミーイン福井」へ。

いままで5箇所くらいで予約はしていたものの、なんやかんやでキャンセルが続いたドーミーイン、この福井で初になります。



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ドーミーインは温泉があるので大体の部屋はバス無しプランで、軽くシャワーだけしたい時も風呂まで行くのめんどいなーと思いながら部屋に入ると、なんとシャワールームがあるではないですか。温泉ありでシャワールームありのホテルって良いですね。

朝3時から活動しているのでそろそろ12時間…さすがちょっと疲れてきたのでとりあえずひと眠り。

この自由な感じも一人旅の醍醐味ですよね。



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一眠りしてから福井駅の方にぶらりと行ってみました。



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駅隣ビルの観光物産館で夜のお酒とつまみを物色…見ているだけでも色々発見があって楽しく、いつのまにか外が暗くなっていましたw



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ホテルに戻ってからまた外に出るのも面倒なので、戻る前にどこかで夕飯すませたいなと物産館の近くにあった「いちろくらーめん 福井駅前店」へ。

食券機でトッピングを選んで券を買ってから塩or醤油や細麺太麺を選ぶ式のようです。



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昼にソースカツ丼を食べあっさり気分だったので青唐ラーメンを塩で。

スープはコクがあり、少ししょっぱい感じがなんとも酒呑み後にいただきたい美味しさ。

青唐辛子も赤とは違う爽やかな辛味がGOODです。

また来たときには醤油も食べてみたいですね。



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なんだかんだで色々回りましたが今回はホテルでのんびりするのも目的の一つ。パソコンでTwitter眺めながらタブレットで動画を見つつ、最近買ったミニスーファミでちょいちょい遊びながら地酒と名物を頂くという最高の空間を満喫しますw



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福井名物の「へしこ」「小鯛の笹漬け」をちょい呑みサイズの「花垣」で堪能!



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スーパーで見つけたハムカツとへしこおにぎりで2回戦。

福井だからか偶然か、スーパーで見た惣菜コーナーの揚げ物はソースカツ丼のごとくソースにくぐらせたものばかりで印象的でしたw



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2時をすぎてそろそろ風呂入って寝るかということで、せっかくなので大浴場へ。

いやぁ寒い時期の露天はやはり最高ですね…30分ほど誰もいない風呂を満喫し、部屋に戻って就寝しました。



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ドーミーインと言えば…温泉と双璧をなす「地元料理の朝食バイキング」、昨日選択肢から外したおろしそばの丁度いいサイズや永平寺の胡麻豆腐、さらに初見だった「うにくらげ」などその土地でないと出てこないような料理がたくさんありましたが、昨日から色々食べまくりで2回戦目は厳しいか…。



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福井ならではの「かに雑炊」だけちょっといただいてごちそうさまでした。

いつもは朝食べてすぐ出発していますが、今日はお昼に予約している所に行く以外予定がないため、テレビを見たりしながらチェックアウトギリギリまでのんびりしました。



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福井市を出発し山を抜け越前海岸へ出て、この旅一番の目的「せいこ丼」を食べに「魚屋の喰い処 まつ田」さんに到着。

開店時間前にも関わらず、すでに数グループが駐車場で待機しています。



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こののぼりを見るまで気づきませんでしたが、あなたに会いたくて…まつ田のせいこ丼ってそういうことか…(苦手なタイプのノリの店かもしれない)と少々不安にw



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店の前のいけすにいたこれから食べられるであろうカニくんたちに別れを告げ店内へ。

今回はもうメニューも含めて席もバッチリ予約済みです。すごい安心感。



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まつ田のせいこ丼3800円。

↓↓せいことは↓↓

松葉ガニのメスであるセコ蟹(香箱ガニ)は、食通の間では大変有名な、この時期だけ味わえる大変濃厚で美味な蟹です。 この時期のセコ蟹(香箱ガニ)は卵を抱いています。外から見える部分を外子、さらに体の内側にある、卵として形を成していない、卵の素である赤い身を内子と呼びます。 外子もシャキシャキとして大変おいしい珍味ですが、特に内子は大変濃厚な味わいで、かに味噌を超える蟹のうまみが凝縮されたものです。

↑↑ネット調べ↑↑

実はこのせいこがに、まだ景気が良かった子供の頃はこの時期になると福井の親戚から送られてきて当たり前のように食べていましたw

今はもうすっかりそれも無くなり、社会人になって久々に食べたいなと検索すると結構なお値段でビビった次第です…。

なのでありがたく丁寧にいただきましょう…!



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殻をどけると、味噌と内子を和えたお宝が登場です。

まずはそのまま一口…うーん…これは至高の味…ご飯も蟹の出汁で炊いてあるようで、これぞまさに宝石箱やというテンプレ感想しかでてきませんが、何気なく食べていた子供の頃よりありがたみも相まってもう最高です!

お品書きにある「おすすめの食べ方」の通り、甲羅にカニ酢をちょっと入れて残った味噌と混ぜ、全体に回しかけてからすだちを絞ってアアアアアアアアあー来てよかった食べれてよかった!



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今回は北陸冬の味覚丼に結構お金をかけたので、「道の駅 みくに」でお土産を物色し早めの退散です。

せいこ丼をいただいたまつ田さんの店内では、ユーチューバー?が歌う、「1年に少ししか会えない」だの、「まるで織姫と彦星」だのといった歌詞のせいこ丼のオリジナルソングが流れていましたが、まさにそのとおりですね…運良く晴れた雨晴海岸も脂のノリがイマイチの寒ブリ丼もみんなそうですが、最近は旅の度に食事や景色も一期一会を意識するようになり、またより一層楽しめるようになった気がします。

そんなわけで2019年度の旅はこれで終了。

去年の今頃、(来年はひと月に1回は旅に出たいなー)なんて目標を立てていましたが、振り返ってみると18箇所という目標を上回るペースな上に、北は青森、南は四国までとかなり遠くまで足を運びました。その分お金も結構使いましたがやはり新たな発見があったり考え方が変わったりといい経験になりましたし、あの世へ持ってくお土産話も随分と増えましたね。

まだ行ってない秋田や滋賀あたりも行ってみたいし、友人と花見やキャンプもしたいし色々やりたいことが盛り沢山。来年も楽しんでいきたいところです!

2件のコメント


ゲスト
2021年9月21日

北陸グルメ満載の回ですね。

寒ブリほんと好きでこれ食べるために地元帰ると言っても過言じゃないですね笑

脂のノリで2割引してくれるところもなんだか嬉しいですね。


セイコは石川だと香箱呼びですね。冬になるとよく鍋や味噌汁にして出てきてたので有り難みがよくわからず、「タラバやズワイ食べたいなー」と思ってました笑


キャベツ

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ゲスト
2021年9月21日
返信先

コメントありがとうございます!


北陸の海はやはり冬が本番…能登がきもそのうち食べに行きたいところです。

寒ブリはまだこの丼だけでしか食べてないので、ブリしゃぶや日本酒飲みながらカマ焼きなんかも堪能したいですね…。魚市場食堂はこのつみれ汁も美味しくて最高です。


自分も、子供の頃は「このカニちっちゃくて身が取りづらいしタラバガニをガブッと行きたいなー」と思ってましたwただやはりカニ味噌と内子だけは好きで親の分とかも盗ってました…贅沢な子供w


すすき

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鬼灯すすき
  • さえずり

料理好きが高じてもっと色んな味を知りたくなり、一人旅を初めて以来旅にハマったインドアオタク。

極度の人見知りのため車旅オンリー&行動制限あり。

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