お盆休みグルメ旅:前編
- 鬼灯すすき

- 2019年8月13日
- 読了時間: 11分
更新日:2022年10月12日
今年はGW10連休に休日を吸われ、年内の3連休以上の連休は残すところお盆と年末のみになってしまいました。
お盆は5連休なものの、後半2日は地域奉仕活動で潰れているため、GWの出費もあるしお盆は人混みそうだし家でおとなしくしてるかーと思っていましたが、旅行ブログ等を巡っていると前から気になっていた青森市の日本一の朝市、「館鼻岸壁朝市」がお盆に臨時開催しているということで、この際だからふらいんぐうぃっちを見てていいなーと思っていた弘前も…と色々考えてるうちに楽しくなってきちゃったので行ってきました。

出発日まで色々立て込んでおり、前日になんとかプラン完成。
いつものあれもこれもなタイトスケジュールですw

青森を回るにあたって色々なルートを考えましたが、せっかくフルフラット目的で買い替えた新車を活かすため、夜移動から朝市を朝イチで回るところからスタートするべく、少し前に友人との伊豆旅行で早速役立ってくれたノアくんを、車中泊仕様にセッティング!
マットレスはどれも高く手が出しにくかったので一番安いやつを頼んでみると…なるほどペラペラw
車中泊のまとめブログみたいので目にした「車中泊はフルフラットをいかに平らにできるか」に習って布団や毛布で調整しました。
そしてこの猛暑の季節の中、エンジンを切って寝る対策でモバイルバッテリーで動かせるミニサーキュレーターも準備したりしていると…なんだか楽しくなってきました。

3泊3日ということで、前日に旅の準備を済ませ、お盆前最後の仕事が終わって帰宅からの風呂入って即出発。
不運にもまた台風が近づいている予報でしたが、今回は北の方に逃げながらになるので、最終日くらいまではぎりぎり天気持つかなーといった感じです。

出発の直前まで(隣々々県だし、こちとら車で四国まで行っとるんじゃい)と調子に乗っていましたが、家から八戸までの予想時間は淡路島までをゆうに超える8時間強…17時ちょい過ぎに家を出て、25時半頃に八戸港へなんとか到着!
そして港には同じ目的らしいキャンピングカーや車が数十台停まっていました。

とりあえず仮眠する前に朝市のことを軽く確認しとこうとゴロンと転がって内さまを小音量で流しながらスマホチェック。
この日の夜の八戸の気温は21℃ 、真夏ですが潮風も強く窓を開けていると涼しく、長袖を着るレベル。
えーと…朝市は4時からなのでそれまで仮眠…せっかくここまで来たので一番人気の「塩手羽」を買いたいな…夏は2時から並ぶ…?2時!?
うーん、流石にここは寝とくか…いやでもせっかくここまで来たし、朝市はやっている期間も限られていてそうそう来れるもんじゃないし…と悩みながらも、昨日の昼から何も食べてない空腹と眠気がピークを超えた変なテンションのまま行くことに決めました。
せっかく買ったサーキュレーターも車中泊マットも無駄になる展開…まあまた出番はあるでしょう…。

2時半頃、トイレがてら視察に行くと、何もなかったところにテントが張られ、3人ほど並んでました。
数日前まで毎年恒例のコミケ徹夜問題の記事を見て呆れながらも、自分は長時間運転したあと深夜に揚げ物を食べるために朝2時から並んでいる状況に内心フフッとします。

並んでいる間、周りのお店もどんどん出来上がっていきます。
調べてみると、ここのお客は観光客より地元の人が多いみたいですね、なるほど港町…。確かに自分の前にいる3人も常連さんみたいで、準備をすすめる店の方と聞き取れない方言で話していました。
こういう時間にスマホをポチポチが車旅をスムーズに進めるコツ…時間もあっという間に過ぎていきます。そして自分の後ろには30人くらいの列が。

そして4時になり販売開始!
手羽先の唐揚げの持つところ?を引っこ抜いた、しおてばハーフがこの朝市一番の名物らしいです。普通の塩手羽も1個70円と安いですがハーフは40円。なるほど確かに持つところってあんまり食べるところないものね…。
10個ほど買う予定でしたが前の人が70個、50個と注文するのに当てられて、20個注文してしまった…。もう眠気と空腹でおかしなことになってます。

とりあえずしおてばを温かいうちに食べるため、店を見ながら車に戻ります。
早朝パン屋さん、いいですね。

フラフラと車にもどり、しおてばハーフを貪りますw
おー、安いだけじゃなく丁度いい塩加減で美味しい!たしかにいくらでも食べれそうだ!これ食べてとりあえず仮眠しよう。
と思う反面(本当にいくらでも食べれるのか?起きたら胃もたれやばいのでは…そして1個が思ってた以上にでかい…)という心配から半分以上残し、情報を集めている時に「冷めても美味しい」とどこかで見たのでクーラーボックスに突っ込み、気休め程度に麦茶をグビグビと流し込んで少し消化してから仮眠…。

目が覚めると7時頃。
店も車もかなり増え、賑わい始めていました。


しかし、写真で見たの朝市の画像と比べると店舗が少ない…?
まだ時間が早いのか、それともお盆だから混むかと思っていましたが、お盆だから店の人もお休みなのでしょうか。

焼き小龍包も有名らしく、列ができていました。
が、睡眠不足と揚げ物のダメージであまり食べる気にもなれず、雰囲気だけ味わって撤退。
結局ここまで来てしおてばだけか…wと少し後悔しつつも、まだ旅は始まったばかりなので切り替えていきましょう!

朝市の最寄り駅の商店街にある名物「ひらめ丼」も気になっていましたが、通ってみると道路をまたぐ行列ができており、体調不良も相まって思いとどまることもなくスーッと通り過ぎました。 電車で来た観光客は朝市より寄りやすいからでしょうか、また来る機会があったら今度は行ってみたいところです。
それよりお風呂に入りたい!しおてばの店で並んでるとき、揚げ物の油が潮風でうまいこと列側に吹き付けてきていて、服がもう油臭い&潮風でベタベタな状態でしたw
朝市を出る前に駐車場で調べてみると、ありがたいことにこのへんは5時~6時からやっている立ち寄り湯が多くありました。これも港町だからでしょうか。
ひとっ風呂浴びてスポドリをがぶ飲みすると体調も戻ってきて、お腹も空いてきましたw

八戸の観光というと朝市と同じくらい出てくるのがこの「八食センター」。
開店の9時を少し過ぎて到着しましたがすでに駐車場はほぼ満車、すごい。

友人からおすすめされた八食センター内の回転寿司…ネットで調べた時は10時から開店で、昼の予定もあるしどうしようかなと悩みながら覗いてみると、なんとお盆期間で特別に9時からやっていたので軽く朝を食べていくことにしました。ラッキー。


開店したばかりですんなり入れましたが、すでに結構席が埋まってました。
乾燥を防ぐプラカップ…ばふんうにや大トロなどなかなかのお値段でまわっていて、結構お高い所のようです…!

ひらめ丼を食べ逃したひらめの昆布締めとアジからスタート。
ネタが大きく、新鮮で美味しい!


生サバや、珍しい生ニシンなんかも。

かにみそ、身がぎっしりで美味すぎる…!

青森の海鮮といえばといえばホタテが一番イメージ強かったんですが、イカが美味しすぎる!
特に一番安い120円のアカイカ…もっちりとろけてもう別の生き物のようでした。

とりあえず軽く腹ごしらえして店を出ると、目の前の別のお店ではパックのお寿司を売っていました。
同じところから仕入れているのかな…なら間違いなく美味しい。
食べたばかりなのにホッキひも寿司とか惹かれまくりましたが、ここはお昼のために我慢。

買った海鮮類をその場で焼いて食べれる七厘村。
魅力的だけど大賑わいの中一人ではなかなか利用しづらいのでまたの機会に。



後の行程を考えるとここで目当てのお土産を買っておいたほうがいいかなとセンター内を回り始めたら、結構な時間が過ぎてしまいました。
シャイニーのアップルジュースを飲んで次の目的地へ向けて出発!


昼予定の場所へ向かう途中、「道の駅 とわだ」 に寄って「農アイス」を食べました。
豆乳ベースとお米ベースのソフトクリームで、さっぱりとしていてスッと入る美味しさ。
ブルーベリーソースも甘酸っぱくて最高。


お昼は十和田のB級グルメ 「十和田バラ焼き」を食べるため「バラ焼き大衆食堂 司」さんへ。
八食センターでのお土産タイムやアイスで寄り道したので予定から遅れお昼のピークタイムに当たってしまい1時間近く待ちましたが、お腹を空かせるにはちょうどいい。

席に着くとめちゃくちゃそそってくるポップが…しかしまだ宿まで運転があるので飲めません。後でお土産屋とかで売ってたら絶対買おう。

「十和田バラ焼きランチ」を注文。専用の鉄板に生の牛バラと玉ねぎがのった状態で来て、これを自分で焼いて行くスタイル。
店のロゴ等やたら薔薇と牛バラをかけたり、会計終わりに定員さんが「バラ色の人生を~」なんて言ってたり、ちょっと陰の者には苦手な感じのノリ…w
ブログを書きながらよくよく写真を見てると、この盛り付けも薔薇を意識してたのか…?と思えてきました。

自分好みに玉ねぎがしんなりして透き通るくらい、ちょいよく焼きでいただきます!
このビジュアル最高すぎる…そしてこれで900円。

正直、自分で焼くスタイルのビジュアルと安さが売りなのかなくらいに思っていましたが、甘みのあるタレが美味しすぎてご飯が進みまくりです。これも青森名物のリンゴがなせる技なのか…思わず支払いの際、レジ横においてあったバラ焼きのタレを購入してしまいましたw

十和田はアートも推してる街ということで、バラ焼き屋隣の観光物産センターもおしゃれな感じでした。
妹が十和田市現代美術館に行ったとかなんとかも聞いていたので、時間があったら寄ってみようかなとも思っていましたが、ここまで2時間程度の仮眠のみなので、さっさと十和田市からホテルとってある青森市まで行ってベットで一旦ゆっくり寝て、青森の夜の街を楽しもう。

しかし、最短距離の山道ルート、通る数分前に大事故があったようで通行止め…そういややけに後ろからくる救急車と消防車に道を譲ったっけ…。
どうしようもないので+1時間となる陸奥湾沿いのルートから行くも、ここでも道路の真ん中に車がひっくり返っていて渋滞w


予定が狂ったのでもう開き直って、浅虫温泉の近くの「道の駅 ゆ~さ浅虫」で車から降りて店を覗いてみたり、少し歩いてみたりしてリフレッシュ。さっきバラ焼き屋のポップでみたクラフトチューハイも発見!
快適に進まない行程で気持ちが沈んでいてあまり意識していませんでしたが、ここに来るまで終始曇りだったのにめちゃくちゃいい天気になってる…!


この日の宿は青森市にある「アートホテル青森」さん。最近改装したらしく、名前のとおりおしゃれなロビー。
この感じで朝食バイキング付き1泊8900円。いちおうお盆期間とはいえど平日扱いだったみたいで、ちょうどよく会社の休みとマッチしておりリーズナブルだったのも今回の旅を強行した理由の一つです。

部屋に到着。うおおお寝るぞー!


しかしお風呂に入り窓を除くと、いい景色じゃないか…台風で曇りだと思っていた旅の中、この恵まれた天気…きれいな夕焼けとかも見れるかも…と思うとウズウズしてしまい、天気のいいうちにもうひと観光して、お土産・夕食も全部済ませてからゆっくり寝るプランに急遽変更!

陸奥湾沿いに駅の方へ歩いていくと、青森の頭文字Aを模した奇抜な形の建物「青森県観光物産館 アスパム」がそそり立っていました。

観光物産館をスルーして裏に回ると、青森ベイブリッジが見える「青い森公園」に出ました。田舎のイメージだったけど、結構おしゃれなところなんですね青森…陸奥とか津軽のイメージ強すぎたのかな。

ベイブリッジを見たあと物産館に入ってみます。
焼きたてのアップルパイ…そういや色々目にしつつもまだ食べてないリンゴ食品…。とりあえず1切れ購入してバッグに入れて、どこかのタイミングで食べよう。

駅の方に歩いていくとあった市役所、駅前スーパーみたいな面白い外見ですね。

まだ日も沈んでいませんが、お目当ての「お食事処 おさない」さんで混まないうちにもう夕飯を済ませてしまおう。
というかすでに並んでる…!?

30分くらい並んで、席につき、名物の「ほたて貝焼きみそ定食」と本日のおすすめ「ほたてひもの刺し身」を注文。
混んでる中4人席に1人で通されたのでなんとなくそんな予感がしましたが、「ほたてひもの刺し身」が来たあたりで、東京から同僚が帰郷し七戸にゴルフに来たついでの観光おじさんと相席になりました。
せっかくなので水をくんだついでにおじさんの分も持っていったりしてきっかけを作って軽く他愛の無い情報交換…学生さん?ときかれ複雑な気持ち。

話の種が無くなりそうな所でナイスタイミングの「ほたて貝焼きみそ定食」1100円。
八戸ではイカに没頭し食べてませんでしたが念願のホタテだー!

貝殻型の器に入っているのは、味噌ベースの汁で煮たホタテとネギを卵で閉じたもの。そしておまけのうにトッピング。
見た感じ薄味なのかな?とおもいきや濃厚なホタテの出汁がお、美味しすぎる…!
これが気軽に食べれる青森市民羨ましすぎる、早い時間から並んでいるのも納得です…。

まだ食事中だったおじさんに軽い別れを告げ、店を出ると日が沈んできました。


まっすぐホテルに戻らず、ベイブリッジの下を通ってまた公園の方へ行ってみます。




うーん、良き景色…。

人通りも少ないし、ここでさっき買ったアップルパイを…。


餌に釣られたのか鳥くんが来ました。

睡眠不足のせいもあってか、なんともおセンチで変なテンションになってしまいました…。

ホテルに戻ろう…。

結局すぐには寝れず、いつものパソコン+内さまセッティング。
道中買ったリンゴ飲料と、チータラならぬチーイカ…名物珍味らしい「なかよし」としおてばのあまりを堪能しているうちに睡魔が…。
青森、最初は何もなくて食べ物旅になるかなーと思ってたけど、オシャレな一面もあって景色や雰囲気がなんとも言えぬ良さ…。
後編へつづく。


ブログには初めてコメントします。オサムです。
一昨年のお盆は当地に来られたのですね。
バラ焼き、発祥の地は三沢で、発祥のお店は基地のメインゲート近くで盛業中です。
司さんはどちらかと言えば観光客向けですが、三沢市内の鄙びた食堂でも、ガスコンロに鉄板で自分で焼くタイプのお店もあったりしますので、次回は是非。
なかなか新潟からは遠い地ですが。